平均律クラヴィーア曲集 第2巻 アンドラーシュ・シフ(2018年プロムス・ライヴ)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2020年05月22日
2017年の第1巻に続いて第2巻の登場。第1巻と同様にごく自然なふるまい、時々笑みすら浮かべる表情で気負いなくバッハの世界を豊かに構築していく姿に感心しきり。シフというとベーゼンドルファーを好んで弾くイメージがあるが、そこは弘法筆を選ばずの境地でスタインウェイ(もちろんスタインウェイだって名器で粗末な筆では全くないです)をきれいに弾きこなす。曲としてはダイナミックな音響や名人芸と無縁の、まさに「職人魂」にあふれた内面に沁み込むタイプの内容ゆえ大規模なホールでの演奏は聴衆にも演奏者にもベストの状況ではないはず。しかも2時間以上(フルマラソン並みの時間だ)という長丁場でさすがに演奏者も聴衆も疲れるだろうが、全曲終わってみると両者とも心地よい疲れと充足した時間の共有をできたという一体感すら感じる。ひたすらに真摯にバッハの世界で心遊ばせているシフの姿と音楽を堪能したい方に向けて推薦したい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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