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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

CD 交響曲全集 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ&ワシントン・ナショナル交響楽団、ロンドン交響楽団(12CD)

交響曲全集 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ&ワシントン・ナショナル交響楽団、ロンドン交響楽団(12CD)

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2017年08月03日

    長い間手を出さずにいた全集をようやく聴いた 先入観が災いした 名を遂げたヴィルトゥオーゾが指揮棒を握った演奏に幻滅する経験をし過ぎたせいだろうか 音大卒業作品”第1番”を聴いて猛省した 通念であれば習作扱いされて不思議のない時期の作品だが 瞬く間に 政府の思惑もあったのだろうが 世界中に伝播して持て囃されてしまった 勿論秀作である事は今や世界の認識だが この演奏は人によってまちまちで聞くたびに別の曲じゃないかと思うほど楽曲の顔つきが変わる 強いて言えば恣意的と言うか 良くて贔屓の引き倒し的 虻蜂取らずの印象が残ったものだ 作曲者を軽んじている 楽曲を理解していないと言ったら言い過ぎだろう ロストロポーヴィチは違った 見事な造形のシンフォニーになっていた 焦点が定まっている 例えばピアノのバランスだ オーケストラの一楽器の位置に納まっている 打楽器が楽曲の骨格を組み立てるのに如何に重要かを明確に示した ベートーヴェン以来の動機の変奏展開による音楽であることを完全に伝えている 印象派や表現主義音楽と一線を画す音楽だと聞こえる 同じCD1にある”第9番にも触れたい テンポが遅いなと言う印象で始まるが これも楽曲の真をつく名演となる 風刺や揶揄いを目論んだ音楽ではないことを示した 戦禍に倒れた人々への鎮魂と追悼の思いが音楽となっているのだ 戦争に勝利などはない 無残な殺戮の痕だけが心に残るのみ 人間の愚かさと悪意への怒りと悲しみが止まらない ショスタコーヴィチは声にならない声で叫んでいる 辛い音楽 わたしのようにまだ聞かなかった人はお聞きを また残虐な征服心を持っていることに気づいていないあなたもお聞きを     

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  • ★★★☆☆ 

    カニさん  |  兵庫県  |  不明  |  2013年09月02日

    ショスタコービッチの親友にして、弟子のロストロポーヴィチのえんそうなんだけど、交響曲第8番の凄みは、一聴に価する。演奏の美しさでは、第5番はアシュケナージのほうがいいし、同じ人の第15番の凄さもいい。ただ、第7番「レーニングラード」は、ノイマン指揮チェコ・フィルがいいし、第11番「1905年」は、コルドラッシン指揮モスクワがいいし、第5番や第12番「1917年」は、ムラビンスキーや第10番はフェドセーエフ指揮モスクワが捨てがたい。でもすべてについて、安定している。第2番のウルトラ対位法は、安定した演奏を聴きたいし、その映像をみてみたい。とにかく安定しているので愛着がある。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    ケニチ  |  愛知県  |  不明  |  2011年06月19日

     どの曲もロストロポーヴィチ特有の大らかさを呈しつつ,スコアを忠実に再現している.アンサンブルに緻密さに欠ける瞬間がないでもないが,全体ではデジタル録音初期の決定盤としてじゅうぶん成功している.但し例外があって,5番のフィナーレには特別の思い入れがあるらしく,とりわけテンポ設定において,慣例を大きく逸脱したデフォルメが聞かれる.嫌いではないが,まるで別人のようで驚いた.録音は,残響が少なく極めて明快で,聴きやすい.

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2009年03月15日

    この全集、コンドラシン、ハイティンク、バルシャイあたりと比べて、今ひとつ評価(あるいは認知度)が低いようですね。ロストロポーヴィチの指揮にしては、濃厚さがなく、むしろ端正にまとまっているところが原因でしょうか。で、端正な美しさとなるとハイティンクにはかなわない、という…。とはいえ、ロストロならではの重さ、暗さはある程度感じられますし、オケも優秀。決して低レベルな全集ではありません。録音も良好で、ソ連時代の14番も聴きやすい音にリマスターされています。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    アントン・ミントン  |  八戸市  |  不明  |  2003年05月07日

    ロストロポーヴィチは優れたチェリストであると同時に優れた指揮者である。それは、70年代のチャイコフスキーの演奏からも明らかだ。指揮は本業ではないから…という評価は間違っている。ムラヴィンスキーやコンドラシンの呪縛から逃れ、熱く、個性的なこの全集にもっと注目してしかるべきだ。この中ではNSOとの演奏が素晴らしい。とりわけ、音響的な迫力から言ったらこの全集が一番だ。

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