DVD

『ラインの黄金』全曲 オーディ演出、ヘンヒェン&ハーグ・レジデンティ管、ブラッチェラー、メリット、他(1999 ステレオ)(2DVD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TDBA5055
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
追加情報
:
キャスト・ギャラリー
オペラ概要
『指環』を作る(アムステルダム、音楽劇場より、ワーグナー:指環のドキュメンタリー紹介、ヘンヒェン、オーディと主な出演者のインタビュー、他)

商品説明

ワーグナー・ファン必見!
鮮烈映像&迫力サウンドで観る『ラインの黄金』

ピエール・オーディ演出によるパワフルな舞台をデザイン的につくりあげるのは、来日公演のゲルギエフ『リング』でも話題を呼んだ近未来的舞台装置デザインのゲオルギー・ツィーピン、映画『ドラキュラ』で1992年度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した衣装デザインの石岡瑛子の両名で、これに照明のヴォルフガング・ゲッベルが加わって視覚的なインパクトの強さには絶大なものがあります。
 まず印象的なのは、舞台奥からと正面左手から斜めに張り出した2枚の巨大な壁。可動式のこの壁が、あるときは地底を覆う鉄骨もあらわな天井となり、またあるときはヴァルハラ城へと伸びるスロープにもなるなど、舞台を実際よりも重層的に見せる工夫は見事、光を反映する素材で造られていることもあって、照明の加減で様々な様相を呈するあたりも秀逸です。この装置は、ゲルギエフ指揮&演出のの『リング』でもグラスファイバー製の巨人像で大いに話題を提供したツィーピンの得意とするところでしょうが、ここでは単なるオブジェの域を越えた、空間を演出する重要な素材として使われているのが印象的です。このへんは演出家のアイデアの違いというものでしょう。
 アイデアといえばもうひとつ、オーケストラ・ピットと客席の仕切り部分を増強して通路にし、その上で歌手たちに演技をさせているという歌舞伎のようなアイデア(例えば、指環を手放すよう警告するエルダとヴォータンのやりとりは、指揮者ヘンヒェンの真後ろでおこなわれます)も面白い効果をあげています。
 もっとも印象深いのは、アルベリヒが統治するニーベルハイムの場面。前述した巨大な天井に炎が映えるその様子はまるで巨大な製鉄所。アルベリヒが大蛇に化けるシーンでは、天井と左右から黒々と伸びたホースがそれぞれ火を吹きながらのたうつという、安全第一の日本では考えられないような演出で舞台を盛り上げます。
 その他、はっきり「異形の地底人」として描写されたニーベルハイムの住人には驚かされますし、神々それぞれに象徴的な色のローブをまとわせた石岡瑛子の衣装など色彩的な効果やインパクトにも事欠きません。
 音楽的にも大変優れており、キビキビしたテンポでドラマティックな進行をみせるヘンヒェンの指揮ぶりはなかなかのものですし、歌手たちもかなりテンションの高い歌いっぷりです。特に、かつてはロッシーニ・テノールとして名を馳せたクリス・メリットが、狂言廻しのローゲ役を見事にこなしていることには注目、バレンボイムの指揮でバイロイトでもミーメ役を歌っていたグレアム・クラークの参加も見逃せません。
 収録は1999年で、画質、音質ともにきわめて優秀。標準的な日本語字幕付きであることも大変ありがたいところで、これはオペラ本編はもちろんドキュメンタリーにも適用されています。

ワーグナー(1813-1883):
・楽劇『ラインの黄金』全曲[『ニーベルングの指環』序夜]
 ジョン・ブラッチェラー
 ユルゲン・フライヤー
 アルベルト・ボネマ
 クリス・メリット
 ヘンク・スミット
 グレアム・クラーク
 ペーテル・ミクラーシュ
 カシュテン・スタベル
 ラインヒルト・ルンケル、他
 ハーグ・レジデンティ管弦楽団
 ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
 ピエール・オーディ(演出)
 石岡瑛子(衣装)
 ゲオルギー・ツィーピン(装置)
 ヴォルフガング・ゲッベル(照明)
 ライヴ収録:1999年、オランダ、アムステルダム音楽劇場

特典映像
DVD1:キャスト・ギャラリーと絵入り粗筋紹介(8:25)
DVD2:「『指輪』の鍛造」(49:13)
ローランド・ハゼンドンクによる、アムステルダム音楽劇場で上演されたワーグナー「指輪」のドキュメンタリー解説番組。指揮者ヘンヒェン、演出家オーディ他主要キャストのインタビュー付き。

総収録時間:206分
 オペラ本編:148分47秒
 ボーナス映像:57分38秒(DVD1=8:25、DVD2=49:13)
画面:カラー、16:9 anamorphic
音声方式:LPCM 2.0ch.ステレオ、DTS 5.1ch.サラウンド(オペラ本編のみ)
字幕:英・仏・独・西・伊・蘭・日本語
NTSC
Region All

本タイトルは英オーパス・アルテ社制作、OA0946Dのオリジナル・マスターの国内プレス化商品です。字幕は日本語字幕を含め、イギリスで制作されたものです。(クリエイティヴ・コア)

内容詳細

オランダを代表する歌劇場、ネーデルラント・オペラによる画期的な「指環」全曲演奏会のライヴ映像。オーディの演出、ティーピンの近未来的な舞台装置や石岡瑛子の衣装など、話題の尽きない名舞台だ。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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この演出は最高に面白い!ボーナス映像が白...

投稿日:2007/02/17 (土)

この演出は最高に面白い!ボーナス映像が白眉だ。ヘンヒェンのワーグナー4部作の解釈や映像がひととおり観れるのが嬉しい。但し、ボーナスのみドルビーデジタルで本編に付いていなくて音質がダウンするのが残念。演奏・録音に関しては、最近出たSACDの再録音の方が長足の進歩を遂げていると思う。今後が益々楽しみな指揮者だ。

カバポチ さん | 横浜市 | 不明

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美術、演出のすばらしさに尽きる。観ていて...

投稿日:2006/12/17 (日)

美術、演出のすばらしさに尽きる。観ていて視覚的に楽しい。カメラワークもなかなか良いし、いままで出た同曲の映像作品と比べても遜色無いどころか、優れているところが多いように感じた。しいて、気になる事を言えば、音楽がトントン拍子にテンポよく進みすぎて、メリハリや緊張感が損なわれている事。

くれんぺら〜 さん | 東京 | 不明

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(続)オマケ収録のメイキング映像がなかな...

投稿日:2006/08/10 (木)

(続)オマケ収録のメイキング映像がなかなか充実の内容です。出演者だけでなく裏方さんの発言や動きまで丁寧に追っていて、ワーグナー・オペラの奥深さが良く分かる構成になっています。

Waldvogel さん | Neuschwanstein | 不明

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