CD 輸入盤

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の芸術(22CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SC804
組み枚数
:
22
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の芸術(22CD)

往年のウィーン情緒を音楽的に体現したといわれるウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のウェストミンスター録音から、CD22枚分集めたお買得ボックス。 収録曲目は、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなど、ウィーン・スタイルの生かされるものが中心で、柔軟で落ち着いた風合いが、彼らならではの味わいの深さを伝えて魅力的。レコーディングはモノラル後期におこなわれたもので、セッション録音ということもあり、すべて聴きやすい水準にあります。なお、シューベルトの八重奏曲と、モーツァルト&ブラームスのクラリネット五重奏曲は、先にリリースされた「レオポルト・ウラッハの芸術」に収められているため、このセットに含まれません。

 ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は、ウィーン交響楽団のコンサートマスターだったアントン・カンパー[1903-1982]と、チェロ奏者のフランツ・クヴァルダ[1904-1971]、ヴァイオリンのカール・マリア・ティッツェ[1909-1963]、ヴィオラのエーリヒ・ヴァイス[1904-1962]の4名により、1934年に「カンパー=クヴァルダ四重奏団」という名前でウィーンで結成。1937年には「ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団」と改名し、同年にはメンバー全員がウィーン・フィルに移籍(ちなみに、「ウィーン・コンツェルトハウス」は、当時のウィーン交響楽団の本拠地の名前)。
 ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は、創設メンバーでの活動が1957年までの23年間と長きに渡っており、このセットに収められた音源が収録された1949年から1954年は、彼らのアンサンブルが熟成されたちょうど良い時期だったとも言われています。その後、チェロ、第2ヴァイオリン、ヴィオラの順でメンバーが交代、1967年には、カンパーの引退を機にカルテットは解散することとなります。(HMV)

【ハイドン】
有名曲を多く含む弦楽四重奏曲集「エルデーディ」と、『ひばり』を含む弦楽四重奏曲集「第3トスト」を収録。

【モーツァルト】
弦楽四重奏曲第15番、第19番『不協和音』、セレナード第13番『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、ディヴェルティメント第17番、弦楽五重奏曲第6番、オーボエ四重奏曲、フルート四重奏曲第1番、『音楽の冗談』

【ベートーヴェン】
弦楽四重奏曲第7番『ラズモフスキー第1番』 、第8番『ラズモフスキー第2番』、第9番『ラズモフスキー第3番』、第10番『ハープ』という中期の4曲に、第12番、第15番の後期の2曲の計6曲を収録。

【シューベルト】
弦楽四重奏曲全集、弦楽五重奏曲、弦楽三重奏曲集、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのロンド、ピアノ五重奏曲『ます』を収録。

【ブラームス】
弦楽六重奏曲第1番、第2番、弦楽五重奏曲第1番、ピアノ五重奏曲を収録。

【その他】
ボロディンの弦楽四重奏曲第1番、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲第2番を収録。

【収録情報】
Disc1

シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第1番変ロ長調 D.18
2. 弦楽四重奏曲第2番ハ長調 D.32
3. 弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 D.36

 録音時期:1952年

Disc2
シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第4番ハ長調 D.46
2. 弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 D.68
3. 弦楽四重奏曲第6番ニ長調 D.74

 録音時期:1952年(1,2)、1953年(3)

Disc3
シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第7番ニ長調 D.94
2. 弦楽四重奏曲第8番変ロ長調 D.112
3. 弦楽四重奏曲第9番ト短調 D.173

 録音時期:1951年(1,2)、1953年(3)

Disc4
シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 D.87
2. 弦楽四重奏曲第11番ホ短調 D.353
3. 弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D.703『四重奏断章』

 録音時期:1953年(1,2)、1952年(3)

Disc5
シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第13番イ短調 D.804『ロザムンデ』
2. 弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』

 録音時期:1951年(1)、1950年(2,3)

Disc6
シューベルト:
1. 弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887
2. ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのロンド イ長調 D.438
3. 弦楽三重奏曲第1番変ロ長調 D.471

 アントン・カンパー(ソロ・ヴァイオリン:2)
 ヴィルヘルム・ヒューブナー(第1ヴァイオリン:2)

 録音時期:1950年(1,2)、1953年(3)

Disc7
シューベルト:
1. ピアノ五重奏曲イ長調 D.667『ます』
2. 弦楽三重奏曲第2番変ロ長調 D.581

 パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ:1)
 ヨーゼフ・ヘルマン(コントラバス:1)

 録音時期:1950年(1)、1953年(2)

Disc8
1. シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956

 ギュンター・ヴァイス(第2チェロ)

 録音時期:1950年

Disc9
ベートーヴェン:
1. 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1『ラズモフスキー第1番』
2. 弦楽四重奏曲第9番ハ長調 Op.59-3『ラズモフスキー第3番』

 録音時期:1951年(1)、1952年(2)

Disc10
ベートーヴェン:
1. 弦楽四重奏曲第8番ホ短調 Op.59-2『ラズモフスキー第2番』

 録音時期:1951年

Disc11
ベートーヴェン:
1. 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.74『ハープ』
2. 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 Op.127

 録音時期:1952年(1)、1951年(2)

Disc12
ベートーヴェン:
1. 弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132

 録音時期:1951年

Disc13
モーツァルト:
1. セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
2. ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334 (320b)

 ヨーゼフ・ヘルマン(コントラバス:2)
 ハンス・ベルガー(第1ホルン:2)
 オトマール・ベルガー(第2ホルン:2)

 録音時期:1954年

Disc14
モーツァルト:
1. 弦楽五重奏曲第6番変ホ長調 K.614
2. オーボエ四重奏曲ヘ長調 K.370(368b)
3. フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
4. 『音楽の冗談』 ヘ長調 K.522

 フェルディナント・シュタングラー(第2ヴィオラ:1)
 ハンス・カメシュ(オーボエ:2)
 ハンス・レズニチェク(フルート:3)
 ハンス・ベルガー(第1ホルン:4)
 ヨーゼフ・コラー(第2ホルン:4)

 録音時期:1949年(1-3)、1954年(4)

Disc15
モーツァルト:
1. 弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421(417b)
2. 弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465『不協和音』

 録音時期:1952年

Disc16
1. ボロディン:弦楽四重奏曲第1番イ長調
2. ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.77

 ヨーゼフ・ヘルマン(コントラバス:2)

 録音時期:1950年

Disc17
ブラームス:
1. 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
2. ピアノ五重奏曲へ短調 Op.34

 フェルディナント・シュタングラー(第2ヴィオラ:1)
 ギュンター・ヴァイス(第2チェロ:1)
 イェルク・デムス(ピアノ:2)

 録音時期:1951年(1)、1952年(2)

Disc18
ブラームス:
1. 弦楽五重奏曲第1番ヘ長調 Op.88
2. 弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36

 フェルディナント・シュタングラー(第2ヴィオラ:1)
 ヴィルヘルム・ヒューブナー(第2ヴィオラ:1)
 ギュンター・ヴァイス(第2チェロ:2)

 録音時期:1950年(1)、1954年(2)

Disc19
ハイドン:
1. 弦楽四重奏曲第63番ハ長調 Op.64-1, Hob.III-65
2. 弦楽四重奏曲第64番ロ短調 Op.64-2, Hob.III-68
3. 弦楽四重奏曲第65番変ロ長調 Op.64-3, Hob.III-67

 録音時期:1954年

Disc20
ハイドン:
1. 弦楽四重奏曲第66番ト長調 Op.64-4, Hob.III-66
2. 弦楽四重奏曲第67番ニ長調 Op.64-5, Hob.III-63『ひばり』
3. 弦楽四重奏曲第68番変ホ長調 Op.64-6, Hob.III-64

 録音時期:1954年(1,2)、1950年(3)

Disc21
ハイドン:
1. 弦楽四重奏曲第75番ト長調 Op.76-1, Hob.III-75
2. 弦楽四重奏曲第76番ニ短調 Op.76-2, Hob.III-76『五度』
3. 弦楽四重奏曲第77番ハ長調 Op.76-3, Hob.III-77『皇帝』

 録音時期:1954年(1,2)、1953年(3)

Disc22
ハイドン:
1. 弦楽四重奏曲第78番変ロ長調 Op.76-4, Hob.III-78『日の出』
2. 弦楽四重奏曲第79番ニ長調 Op.76-5, Hob.III-79
3. 弦楽四重奏曲第80番変ホ長調 Op.76-6, Hob.III-80

 録音時期:1953年(1)、1950年(2)、1954年(3)

 ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
  アントン・カンパー(第1ヴァイオリン)
  カール・マリア・ティッツェ(第2ヴァイオリン)
  エーリヒ・ヴァイス(ヴィオラ)
  フランツ・クヴァルダ(チェロ)

 録音場所:ウィーン、コンツェルハウス、モーツァルトザール
 録音方式:モノラル(セッション)
 音源:WESTMINSTER

総合評価

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ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は第...

投稿日:2021/07/12 (月)

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団は第一ヴァイオリン優位で、同時代のバリリ四重奏団と比べ古いタイプと言われていたが、私はそういうところが好きでLP・CD合わせてベートーヴェン以外は手元にほとんど全て揃えている。ここで一枚ずつ触れていてはキリがないので、モーツアルトの弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421を挙げておこう。これほどウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の特性が出ているのはないのではないか。もちろん第一ヴァイオリン優位で、カンパーは時に情緒に流れてしまうところがあるが、そこがこの曲にはふさわしい。特に第四楽章は他の四重奏団がさらりと演奏するところを、纏綿と10分余(たとえばスメタナ四重奏団は6分余)も続き「いつ終わるのだろうか」と思うほどだ。70年近く前の録音だが、昔はこういう個性的な演奏があったのだということを若い世代の方にも知ってほしい。

禅済 さん | 三重県 | 不明

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現在の弦楽四重奏団は聞いていて疲れる。音...

投稿日:2021/03/06 (土)

現在の弦楽四重奏団は聞いていて疲れる。音楽を楽しむというより競技でもしている様だ。この団体はブラームスの六重奏で初めて聞いたが古き良きウィーンというのはこの事なのかと教えてくれた。ベートーヴェンはバリリ四重奏団も良いがこちらも負けず劣らずだと思う。是非聞いてほしいディスク。

ぽんた さん | 静岡県 | 不明

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これぞカルテット、これぞウィーン!あまり...

投稿日:2017/09/18 (月)

これぞカルテット、これぞウィーン!あまりに懐かしく、50年程前に購入した同団来日時録音のLP『死と乙女』を引っ張りだして、(やっぱりこれが自分の原点だな)と確認。奏者のお互いが縦の線を合わすことにキリキリとした演奏があまりに多い今日、ムジチーレンする幸せに加えていただいた(五重奏!)。カンパーの時に音程を微妙に変えたり、ポルタメントしたりする技は、古さより人としての共感や不思議な懐かしさを引き起こす。若い人はこれをどう聴くのだろうか?

torasan さん | 東京都 | 不明

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