CD 輸入盤

交響曲第3番『夜の歌』、ヴァイオリン協奏曲第1番(+インタビュー) ブーレーズ&ウィーン・フィル、テツラフ(2CD)

シマノフスキ(1882-1937)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4778771
組み枚数
:
2
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブーレーズ&VPOによるシマノフスキ! 交響曲第3番『夜の歌』とヴァイオリン協奏曲第1番
ハードカヴァー仕様の豪華装丁!


ブーレーズによるシマノフスキの初登場。しかもオーケストラはウィーン・フィルハーモニーで、同オケにとってもシマノフスキの録音は初めて。ともにウィーンのムジークフェラインザールで録音されており、音響面での魅力も大いに注目されるところです。

【シマノフスキ】
 カロル・シマノフスキ[1882-1937]は近代ポーランドを代表する作曲家で、後期ロマン派風なスタイルからスタートし、印象主義やオリエンタリズムの影響も受け、後には荒々しい民俗音楽の要素も取り入れています。今回のアルバムでは、後期ロマン派の影響を抜け出て、印象主義やオリエンタリズムに傾倒していた時期の傑作を2曲収録。

【ヴァイオリン協奏曲第1番】
ヴァイオリン協奏曲第1番は、1916年の作品。彼の創作エネルギーが頂点に達していた時期に書かれたといわれるもので、ハープ2台とチェレスタを効果的に使った三管編成の濃密なオーケストラ・パートと、神秘的な官能美を漂わせる独奏ヴァイオリンの絡みあいが印象深い傑作です。なお、ソロのテツラフは2002年にブーレーズがロンドン交響楽団と来日した際にこの曲を演奏して好評を博しており、今回も切れ味の鋭い高水準な演奏が期待されるとことろです。

【交響曲第3番『夜の歌』】
交響曲第3番『夜の歌』は、1914年から1916年に書かれた作品。13世紀ペルシャの詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの『夜の歌』をドイツ語訳した詩集をポーランド語に訳したテキストに作曲されており、演奏には4管編成の大オーケストラとテノール独唱、混声合唱が要求されています。作風は後期ロマン主義やストラヴィンスキーの影響を残しながらも、シマノフスキが当時入れあげていた印象主義的な要素が反映されたもので、宇宙の神秘や官能について詠まれたテキストを色彩豊かに表現した交響的カンタータの趣もあります。

【インタビュー・ディスク】
ブーレーズがシマノフスキについて、英語・ドイツ語・フランス語で語ったインタビュー音声が収録されており、それらの中には交響曲第3番のリハーサルの様子も収められる予定です。(HMV)

【収録情報】
CD1
シマノフスキ:
・ヴァイオリン協奏曲第1番Op.35
・交響曲第3番Op.27『夜の歌』

 クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン Op.35)
 スティーヴ・ダヴィスリム(テノール Op.27)
 フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン Op.27)
 ウィーン楽友協会合唱団
 ヨハネス・プリンツ(合唱指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 録音時期:2009年6月13-15日(Op.35)、2010年3月19-21日(Op.27)
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:デジタル(ライヴ)

CD2
・インタビュー(英語/ドイツ語/フランス語)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Karol Szymanowski - Violin Concerto No.1, Op.35 - Vivace assai
  • 02. Karol Szymanowski - Violin Concerto No.1, Op.35 - Cadenza
  • 03. Karol Szymanowski - Symphony No.3 - "Chant de la nuit", Op.27 - Moderato assai...
  • 04. Karol Szymanowski - Symphony No.3 - "Chant de la nuit", Op.27 - Vivace scherzando...
  • 05. Karol Szymanowski - Symphony No.3 - "Chant de la nuit", Op.27 - Largo...

ディスク   2

  • 01. English Interview with Pierre Boulez
  • 02. German Interview with Pierre Boulez
  • 03. French Interview with Pierre Boulez

ユーザーレビュー

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ブーレーズならではの素晴らしい名演だ。ヴ...

投稿日:2010/11/17 (水)

ブーレーズならではの素晴らしい名演だ。ヴァイオリン協奏曲第1番や交響曲第3番は、シマノフスキが、印象派の影響を色濃く受けた時代の傑作であるが、ドビュッシーやラヴェルの名演を数々成し遂げてきたブーレーズにして見れば、得意とする作品とも言えるだろう。確かに、若き日のブーレーズのように、前衛的で切れ味鋭いアプローチは影を潜め、すっかりと好々爺となり、角の取れた柔和なアプローチを示すようになりつつある近年のブーレーズではあるが、本盤では、そうした円熟に加えて、若き日の前衛的なブーレーズを彷彿とさせるような凄みをも感じさせる名演を成し遂げていると言える。特に、ヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章において、そうした傾向は顕著であり、ヴァイオリンのラツラフの卓越した技量をベースとした切れ味鋭い演奏と相まって、シマノフスキの魅力を大いに満喫することができるのが素晴らしい。交響曲第3番は、神秘的で官能的な響きが、優秀な独唱や合唱も相まって、完璧に再現されており、ウィーン・フィルも最高のパフォーマンスを示していると言える。シマノフスキを得意とする指揮者としてはラトルが掲げられ、遺された演奏はいずれも名演ではあるが、前衛性と円熟のバランスを考慮すれば、本盤におさめられた両曲に限って言えば、ブーレーズの方に軍配をあげたい。ボーナスCDのブーレーズによるインタビューも貴重な記録だ。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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コンチェルトは来日公演でも取り上げていた...

投稿日:2010/09/28 (火)

コンチェルトは来日公演でも取り上げていたが、解釈が格段にこなれている.ブーレーズらしくやたら分かり易い演奏で、スクリャービン風の和声進行、反復を含みながら弧を描くように展開する音楽の軌道を明晰に描く.テツラフの音色のコントロールも滅法巧く、一種のヴァンダラーとしてのヴァイオリン独奏の性格を明らかにしながら、オーケストラと骨太で鋭いアンサンブルを繰り広げてゆく.第3交響曲での大気感も素晴らしく、デイヴィスリムの透明でリリックなテナーがシマノフスキ特有の詩世界に寄り添う(合唱には今少しの精妙さが欲しいが).バルトークとはまた全く異なる世界.全体に、久々にヴィーン・フィルの上手さの光る録音でもある.”Boulez 2010”としてリリースされた3枚の中では、これが一番正解.インタヴューはドイツ語のが面白い(リハーサル風景は収録されていない).

ombredouble さん | 東京都 | 不明

3

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