Hi Quality CD

Comp.symphonies: Bertini / Cologne Rso Etc

Mahler (1860-1911)

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOCE90139
Number of Discs
:
11
Label
:
Format
:
Hi Quality CD

Product Description

ベルティーニ/マーラー:交響曲全集(11HQCD)
マーラー生誕150年記念企画!
ベルティーニによる美しきマーラー交響曲全集、高音質HQCD仕様で国内盤再発売!


ベルティーニの名前を飛躍的に高めたケルン放送交響楽団とのマーラー・レコーディングは、当初ドイツ・ハルモニア・ムンディで1980年代半ばからスタートし、その後EMIへと引き継がれ、最後の数曲は、同コンビ来日時のマーラー・ツィクルスがライヴ収録されて完結したものです。
 11曲の演奏は、どれもベルティーニの審美眼が作品の細部に行き届いた名演揃い。全集録音初期の第3番は、その出来栄えの見事さで当時絶賛を浴びたものですし、第2番『復活』は許光俊氏をうならせた高精度演奏、第1番『巨人』は、日本における“マーラー・ルネッサンス”最高の成果とうたわれた一連の来日公演のライヴと、マーラー・ファン注目の内容となっています。

【収録情報】
・交響曲第1番ニ長調『巨人』(1991年11月)
・交響曲第2番ハ短調『復活』(1991年4月)
・交響曲第3番ニ短調(1985年3月)
・交響曲第4番ト長調(1987年11&12月)
・交響曲第5番嬰ハ短調(1990年1&2月)
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』(1984年9月)
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』(1990年2月)
・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』(1991年11月)
・交響曲第9番ニ長調(1991年2月)
・交響曲第10番〜第1楽章アダージョ(1991年7月)
・交響曲『大地の歌』(1991年11月)

クリスティナ・ラキ[第2番]
フローレンス・クイヴァー[第2番]
グヴェンドリン・キルブルー[第3番]
ルチア・ポップ[第4番]
ユリア・ヴァラディ[第8番]
マリー=アン・ヘッガンダー[第8番]
マリア・ヴェヌーティ[第8番]
アン・ハウェルズ[第8番]
フローレンス・クイヴァー[第8番]
パウル・フライ[第8番]
アラン・タイタス[第8番]
ジークフリート・フォーゲル[第8番]
マルヤーナ・リポヴシェク[大地の歌]
ベン・ヘプナー[大地の歌]]

東京少年少女合唱隊[第8番]
ボン・コレギウム・ヨゼフィヌム少年合唱団[第3番]
プラハ・フィルハーモニー合唱団[第8番]
シュトゥットガルト放送合唱団[第2番][第8番]
バイエルン放送合唱団[第3番]
ケルン放送合唱団[第2番][第3番][第8番]

ケルン放送交響楽団
ガリー・ベルティーニ(指揮)


【解説書から】
「ベルティーニのマーラー」 許光俊
先頃物故したベルティーニのマーラー交響曲全集が再発される。これはベルティーニの代表作だ。ケルン放送響とともに、彼にとっても最高の仕事をしてのけた。改めて聴いて、フランス音楽のような妖しいまでの音響の美しさ、耽美的でいて、奥深い感情を秘めた音楽のゆらめきに感銘を受けた。音色は明るく、リズムもくっきりしているが軽薄ではない。グロテスクではない、洗練された音響美が示され、妙なる調和の世界が描かれる、きわめてユニークなマーラー解釈である。第7番の中間楽章なんか、ちょっと驚きの美しさだし、第8番、「大地の歌」あたりは超絶の名演奏。私はインバルという指揮者も好きだが、こと録音に話を限れば、インバルの全集よりこっちのほうが好きだし、クーベリックよりもずっといいと思う。バーンスタインも好きだけど、荒れ狂うだけがマーラーではないことを教えてくれるこの演奏はもっと注目されるべきだ。

(きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授) 


【ベルティーニのプロフィール】
1927年、モルドヴァ共和国(旧ソ連)で生まれ、幼いころイスラエルに移住。テル・アヴィヴで音楽教育を受けた後、ヴェルディ音楽院、パリのコンセルヴァトワール、エコール・ノルマル、ソルボンヌ大学で、オネゲル、メシアン、ブーランジェ、J.シャイーらに師事しました。
 1958年、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。その後、スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者(1971〜81年)、エルサレム交響楽団音楽監督(1978〜86年)、デトロイト交響楽団ミュージック・アドヴァイザー(1981〜83年)、ケルン放送交響楽団(1983〜91年)、フランクフルト歌劇場総監督(1987〜90年)、テル・アヴィヴのイスラエル歌劇場芸術監督(1994〜95年)を歴任、1995年からはパリ・オペラ座の中心的な指揮者として活躍していました。
 日本では、ケルン放送交響楽団とのマーラー連続演奏会でその地位を確立、在京オーケストラへの客演指揮も数多く、とりわけ東京都交響楽団には1981年の初登壇以降も頻繁に客演を重ね、1998年からは第4代音楽監督に就任しました。埼玉会館と横浜みなとみらいホールでおこなわれた「マーラー・シリーズ2000〜2004」は、その精緻で彫りの深い演奏が各方面から絶賛を浴びました。
 経歴からも察せられるとおり、ベルティーニはコンサートとオペラ双方に幅広いレパートリーをもって活躍した指揮者ですが、特に日本では、マーラー演奏のスペシャリストとして高い名声を誇っています。前述のケルン放送交響楽団との来日公演、そしてEMIへの交響曲レコーディングによって、近年のマーラー・ブームの立役者ひとりとなりました。都響の音楽監督に就任してからも、得意のマーラー演奏に冴えた手腕を発揮し、マーラー演奏の権威的存在として篤い尊敬を受けていました。 2005年3月17日永眠。

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ベルティーニさんはもっと録音を残して欲し...

投稿日:2016/10/15 (土)

ベルティーニさんはもっと録音を残して欲しかった…と心底思える全集です。ケルン放送響(現在ケルンWDR響)はいわゆるメジャーオケに比べると知名度が少し低いですが、このマーラーを聴く限りは重心が低いけれども伸びやかで明るい音色といいますか…非常に魅力的な楽団と感じます。演奏はどれも非常に落ち着いていて透明感があり大変美しく、録音もほとんど不満はありません(9番がもう少しクリアなら!)。何度も聴くに耐える全集としては最右翼とも言える演奏です。中でも3番、6番、8番、大地の歌が頭一つ抜けた印象です。5番はあまりスッキリしすぎてあまり好みではなく…現在ケルンの監督サラステとWDR響の演奏が良いと感じました。

ロールパン さん | 不明 | 不明

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ガリー・ベルティーニという不世出の指揮者...

投稿日:2015/10/26 (月)

ガリー・ベルティーニという不世出の指揮者のすばらしい実力をいやと言うほど思い知らされる名全集だ。バーンスタインやテンシュテットのように、マーラーの情念や狂気をふんだんに撒き散らすのではなく、透明で美しい流れのなかで、マーラーの本質や狂気をジワジワとあぶりだすやり方で、これは前二者よりずっと難しい方法ではないだろうか。素晴らしいのは「第3番」「第4番」といった明るめの曲や、「第9番」「大地の歌」。ただ残念なのは、ほかの方々のご指摘どうり収録が雑なこと。特に、休みなく演奏されるべき「第3番」の第4楽章と第5楽章が次の盤にまたがっているのは、無神経と言われても仕方ない。これだけでも何とか改善できなかったのだろうか。

yass さん | 大分県 | 不明

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EMIはワーナーに吸収されハイブリットSACD...

投稿日:2013/10/17 (木)

EMIはワーナーに吸収されハイブリットSACDに主眼を置く様になったようだ。このアルバムは確かに演奏もよく買い直しても後悔しない。ただしシングルレイヤーで不誠実な商売をして(1枚で収まるものを2枚にしたりクレンペラーのベートーヴェンを8枚にしたりハイブリットの直後に同曲のシングルレイヤーを出したり、など)ファンの顰蹙を買ったにもかかわらずあまり反省していないようで残念です。シングルレイヤーの5枚組(マルティノンのラヴェル)は1枚あたり2000円を切っています。今回はハイブリットで11枚組なので(11枚に詰めたのだから文句言うなと言いたいのでしょうが) 20000円はちょっと高いでしょう。庶民に買っていただくなら短絡的にきりのいい金額ではなく16000〜18000円位に設定すべきであり20000円ならシングルレイヤーであれば買い直そうかと思うレベルだと思う。むしろこの値段で買い直すならバーンスタイン、テンシュテット、アバドといった個性的な名盤だろうなあ。

まっこ さん | 千葉県 | 不明

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