ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、ピアノ・ソナタ第23番『熱情』 ブレンデル、ラトル&ウィーン・フィル

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCD2128
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

デッカ定盤50タイトル
旧PHILIPS音源の中からベストセラー・アイテム50タイトルをセレクト、デッカ・ロゴで再発売。

【収録情報】
ベートーヴェン:
1.ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73『皇帝』
2.ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57『熱情』
 アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
 指揮:サー・サイモン・ラトル(1)

 録音:1994年2月、オールドバラ、スネイプ、モールティングス(2)
 1998年2月、ウィーン、ムジークフェラインザール(1)

ベートーヴェン中期の傑作群のなかでもひときわ強い光を放つ、壮大な規模と絢爛たる演奏効果を備えた巨匠的な風格のピアノ協奏曲『皇帝』。現代の指揮界を牽引するラトル指揮のウィーン・フィルハーモニーという理想的な共演者を得た円熟の巨匠ブレンデルが、作品の威容を十二分に表現し尽くした演奏を聴かせています。1999年度レコード・アカデミー賞受賞盤の全集より。ブレンデルの3度目の録音となった『熱情ソナタ』を併録。(ユニバーサルミュージック)

内容詳細

ブレンデル4度目の全集録音からの一枚。ラトルとの初共演ということで、大きな話題となった。円熟期のブレンデルが、ラトルの新鮮な演奏をバックに、新たな境地を拓いたかのような充実した演奏を聴かせている。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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VPOをバックにしてベートーヴェンのピアノ...

投稿日:2011/03/09 (水)

VPOをバックにしてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を録音演奏し通したのは古くは1950年代後半のバックハウス/イッセルシュテット、1970年代初めのグルダ/シュタイン、1980年代前半のアシュケナージ/メータそして1990年代後半の本盤演奏ブレンデル/ラトルが思いつきますね。私は属する世代の常として平凡ではありますが先頭のバックハウス/イッセルシュテット盤に長く馴染んで気にも入っていたのですがこの演奏を「剛」とすれば「柔」として本盤演奏ブレンデル/ラトル盤も捨てがたくなっております。ブレンデルのベートーヴェンには私は彼がまだ駆け出しの頃のソナタ集LPでその切れ味がある中に何とも言えぬ円やかな運びのタッチが印象的でしたが本盤の演奏はその「味」を結構残しながら流石66〜67歳の草書的な色彩もブレンドされラトルの奏法アプローチ・・・後年の交響曲集よりはまだ刺激性が薄い感じを私は持っております・・・が似合った演奏となりました。ブレンデル自体は何回も協奏曲集を録音しており第5番での本盤演奏以前のものを年代・指揮者/オーケストラを羅列しておきますと1960年代前半・・・メータ/WSO、1970年代半ば・・・ハイティンク/LPO、1980年代前半・・・レヴァイン/CSOといった具合でソナタ集も前述の古いものも含め三回?録音しているところからブレンデルのレパートリーの掘り下げ「推移」が聴かれますね。2008年末に引退をして後進指導、著述等の活動を行なっているブレンデルはベートーヴェンについて人間としてと芸術家としての両面が相容れない処に興味があり。演奏においては作品構築性と共にユーモア面とのバランスにも留意することが大切・・・と述べております。そういう事で録音回数を重ねた本盤演奏にその「推移」の結論じみたものがあるのかも知れません。勿論私も本盤演奏以外の全てを聴いてはおりませんが本盤演奏は回数を重ねた結果の「理」に走ったとも評された部分もあるそうですが私には丁度良い加減です。さて、第5番「皇帝」協奏曲は冒頭書いたバックハウス/イッセルシュテットが打ってつけの堂々としたものでしたが本盤演奏(1998年録音、タイム@20’54A8’17B10’34)には何か清冽さが感ぜられ第1楽章スタートから粒の揃ったピアノの音色が先ず迸り展開オーケストラは覇気のある王者ぶりが窺えます。強打でも澄み切っていることも特徴的です。短いカデンツァの前のオーケストラはスピードダウンした「溜め」も効果的でした。コラール風の中間楽章も更に余裕があり続けて入る最終楽章も堂々としていると共に時に演奏の仕方である「くどさ」も皆無であります。「皇帝」という標題から方向感がこの演奏で良いのかは分かりませんが格調を維持しつつ押し付けずスッと聴く者の中に入って来ました。1994年録音のピアノソナタ「熱情」(@10’04A6’10B8’28)は未聴ですのでワンランク保留しておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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現在では既に引退してしまったブレンデルに...

投稿日:2010/04/11 (日)

現在では既に引退してしまったブレンデルによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集中、最高の名演は、やはりラトル&ウィーン・フィルと組んだ4度目の全集であると考える。レヴァイン&シカゴ交響楽団との全集を掲げる者もいるが、指揮者やオーケストラの芸格を考えると、私としては4度目の全集の方を上位に置きたい。4度目の全集は、いずれの楽曲も名演の名に値するが、やはり、最高峰の名演に君臨するのは、本盤におさめられた第5番「皇帝」であると考える。とにかく、ブレンデルのピアノが実に堂々たるピアニズムであり、正に皇帝の風格を兼ね備えているのが素晴らしい。どこをとっても、力強い打鍵、自信に満ち溢れた堂々たるインテンポで一環しており、それでいて、緩徐楽章の抒情豊かな演奏も、格調の高さを決して失うことはない。ラトルの指揮も、ブレンデルの巨匠風の表現に一歩も引けを取っていない。本盤の録音当時は、未だベルリン・フィルの芸術監督就任前であるが、こうした堂々たる指揮ぶりに、その後のラトルの前途洋々たる豊かな将来性が感じられる。ウィーン・フィルの好演も特筆すべきである。併録の熱情ソナタは、特に中間楽章において、いかにもブレンデルならではの思索的(悪く言えば理屈っぽい)な表現が散見されるが、全体としては円熟の表現であり、佳演というのにやぶさかではない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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