ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』、シューマン:ピアノ協奏曲 クララ・ハスキル、カール・シューリヒト&ストラスブール市立管弦楽団

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALT175
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

シューリヒトINA音源シリーズを聴き“本当に生きた音楽”に接したという感激で一杯だった。70代も半ばというのに満ち溢れんばかり情熱は驚異的である−平林直哉−

『運命』は生命感の魂のような音である−平林直哉−

シューリヒト独特の鋭いアクセントや陰影の付け方も見事だが、展開部や再現部での荒れ狂った様子はフルトヴェングラーの1947年盤を想起させる。シューリヒトは、この5番のような奇数番号を比較的淡白に指揮するものだと思われているが、これを聴けば全くそうではないことがわかる。シューマンも実に味わい深い。ハスキルもひとつひとつ音を慈しむように弾いている。まるで、墨絵の世界のように渋い美しさである。−平林直哉−

【収録時期】
・ウェーバー:『オイリアンテ』序曲
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
・ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』ハ短調 Op.67
 クララ・ハスキル(ピアノ)
 ストラスブール市立管弦楽団
 カール・シューリヒト(指揮)

 録音時期:1955年6月15日
 録音場所:ストラスブール音楽祭
 録音方式:モノラル(ライヴ)

CDは国内プレスとなります。

内容詳細

シューリヒトがストラスブールを振ったライヴ録音をすべて収めているそうだ。と書けばシューリヒト・ファン向けのCDのようだが、実はハスキル・ファンのためのCDである。ハスキルのライヴでの素晴らしさ全開の演奏だ。テンポの伸縮、洒落た表情づけ、なかでもカデンツァ、これがいいんだ。(T)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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1955年シューリヒトがOMSを振ってのライブ...

投稿日:2010/08/16 (月)

1955年シューリヒトがOMSを振ってのライブ録音の二曲であります。ハスキルがピアノを務めたシューマン協奏曲の方は演奏タイムが@14’11A4’52B11’31となっておりとにかく音質が比較的良く聴きやすく、東京都の方が書かれていますようにハスキルのピアノのタッチも鮮明に伝わってきているようです。モーツァルト弾きとしてその名も磐石だった頃彼女が60歳頃の録音でその割には一音一音がしっかりした運びでテンポの設定などにも気が遣われ実に味わい深い出来上がりです。カデンツァも聴かせ処のポイント押えですね。一方第1楽章のゆっくりした管の入りなどは当時シューリヒトはすでに75歳頃にもかかわらず最晩年の墨絵の世界のように渋い美しさである60年代とは趣きを異としたものです。テンポ感はフリーで第2楽章も前後を早めにし中間部は抒情的に扱って対比感を出し最終楽章の盛り上げがそのまま聴衆反応に反映しております。「運命」交響曲の方はタイムが@7’41A9’49B5’14C8’46と反復部分の有無を考慮しますとマァマァといった感じです。アクセントや陰影の付け方の独特な処は最晩年並みにもうかがえますが、展開部や再現部でのテンポの「いじり」はやや恣意性の大なる印象がありますね。例えば、第3楽章の終結部から第4楽章に向けての段階での著しいテンポのダウンや、終楽章ではゆったり歌い上げられる冒頭テーマから一転テンポが超快速に変わって・・・。終結部の一歩手前のすさまじさでのシューリヒトはもはや水墨画の世界ではありません。ライブならではと言えるでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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シューリヒトは、颯爽としたインテンポの下...

投稿日:2009/11/27 (金)

シューリヒトは、颯爽としたインテンポの下、繊細なニュアンスを随所にちりばめるという、言わば渋くて、枯淡の境地を垣間見せるような名演を繰り広げた指揮者だと思っていた。しかし、それは、録音状態のいい名演が60年代の晩年に集中していることによるものであり、50年代半ばにフランスのオーケストラと繰り広げた前作の3枚のCDで、そのような印象が見事に覆ってしまった。本CDも、同じく50年代の演奏であるが、前作と同様に、テンポが目まぐるしく変遷する実に熱い演奏を行っている。シューマンのピアノ協奏曲は、第1楽章のオーボエによるゆったりとした濃厚な表情にびっくりさせられる。主部に入ると、演奏の歩みを早めることになるが、テンポは緩急自在。ハスキルとの息もぴったりだ。第2楽章は、冒頭と終結部の主題を早めに演奏して、中間部をむせ返るような抒情で歌いあげるという、実に効果的な至芸を披露している。第3楽章も、シューリヒトの魔法のような棒のもと、見事な音のドラマを繰り広げている。演奏終了後の聴衆の熱狂も当然だと思われる。ベートーヴェンの第5は、全体の印象は、晩年の颯爽たるインテンポのシューリヒトであるが、隋所に、この時期のシューリヒトならではの踏み外しが見られる。例えば、第3楽章の終結部の第4楽章に向けての弦の動きなど、演奏が止まってしまうかと思うようなテンポダウンを見せたり、終楽章は、冒頭主題をゆったりとしたテンポで高らかに歌い上げたかと思うと、突然、テンポが超快速に変遷する。終結部の一歩手前は、すざまじいアッチェランドをかけており、シューリヒトの熱いパッションの爆発が見られる。オイリアンテ序曲も含め、本CDにおさめられたいずれの曲も、これまでのシューリヒトの印象を覆すのに十分な超名演と評価したい。ライナーの平林氏の解説も、過去の演奏との比較など実に懇切丁寧であり、いい加減なライナーがはびこる中で、平林氏には深く敬意を表したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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