Works For Viole & Theorbo: Hilleperl(Gamb), Lee Santana(Theorbo)

麗しきガンビスト、ヒレ・パールがサント=コロンブのヴィオール曲集に続いて放つ、弟子マラン・マレのヴィオール曲集、世界初録音！

ヴィオラ・ダ・ガンバの名手、ヒレ・パールのヴィオール・アルバム。彼女は先にマラン・マレの師、サント=コロンブのヴィオール作品集も録音しており、映画『めぐり逢う朝』でも描かれていたように、孤高の師と決別して「太陽王」ルイ14世の宮廷音楽家の道を歩むことになったマレを取り上げる今回の作品集は、待望のディスクということができます。
　その作品と共に、「天使」になぞらえられたマレの演奏を髣髴とさせるヒレの奏でるヴィオールの端麗な響きがこころゆくまで味わえる一枚です。2曲目の大作、約14分に及ぶ《フォリア》や、《シャコンヌ》（24曲目）は最大の聴きもの!
　ヒレ・パールは、ソロ活動はもちろん、かつてはハープ・コンソートなど、古楽アンサンブルの一員として活動を重ねてきました。今回のテオルボのリー・サンタナとのデュオも1984年にさかのぼることができます。最近はトリオ・ロス・オトゥオスをスタートさせ、従来の古楽の領域にとどまらず、新しい聴き手にまなざしを向け続けています。
　ヒレ・パールは1997年に、マラン・マレの師であるサント=コロンブのヴィオール作品集のＣＤをリリースしましたが、それに続いて、そのサント=コロンブと決別して宮廷音楽家として活動したマラン・マレの作品を録音したのがこのアルバム（マレとサント・コロンブの決別の事情については、映画「めぐり逢う朝」でも描かれていました）。


マラン・マレ／ヴィオールとテオルボのための作品集(ヴィオール曲集)
■組曲ニ長調
■組曲ト長調
■組曲ニ長調
■ロベール・ド・ヴィゼーの組曲ニ長調
■多様な主題

ヒレ・パール(gamb)
リー・サンタナ(テオルボ)