CD 輸入盤

Sym.4 / .8: Walter / Vpo, Schwarzkopf(S)+mahler: Lieder (Farewell Concert)

Mahler / Schubert

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
M&ACD4705
組み枚数
:
2
レーベル
:
フォーマット
:
CD

商品説明

ワルター、ウィーン告別演奏会!

マーラー生誕百年記念の1960年、ウィーンでも祝賀コンサートが予定され、その目玉として、ブルーノ・ワルターを招くことが計画されました。当時80代なかばに達していたワルターは、1957年に心臓発作を起こしたこともあって、表舞台からは限りなく引退に近い状態にあり、もっぱらコロンビア交響楽団とのレコーディング活動に専念していたのですが、この特別公演はほかならぬ恩師の記念演奏会ということもあってか、ワルターにも気力がみなぎり、感動的な演奏を聴かせてくれることとなったのです。
 結果としてワルターのウィーンでの最後の演奏会となったこの公演ですが、曲目といい、演奏内容といい、ワルター好きなら絶対おさえておきたい意義深いものであることは確かです。幸い、この種のライヴ録音としては、モノラルながら音の状態もまずまずであり、細部まできちんと聴けるのがなによりの朗報。
 当時のワルターは、一連のコロンビア響とのレコーディングにもあらわれているように音楽のスケールの大きさや厳しい造形美を追及していた時期にあたり、ここでの演奏にもそうした傾向が窺われているのが非常に興味深いところです。
 たとえば名高いマーラーの第4番では、クレンペラーも真っ青の堂々たる造形美を示しながらも、情感表現では実演のワルターならではの濃やかさを示し、その相乗効果がとんでもない深みをみせてくれているのです。
 特に第3楽章は絶品であり、『フィデリオ』第1幕四重唱のパロディとも思われる第1主題部での天国的な静謐(もとネタは世俗丸出し。ちなみにワルターの『フィデリオ』は強烈でした)や、中間部での過ぎ去った人生への賛歌とでもいいたくなるその思索的な美しさと雰囲気には実に素晴らしいものがあります。第4楽章では、クレンペラーと同じくシュワルツコップが独唱を担当し、通常とは大きく異なる境地に達した感動的な歌唱を聴かせてくれています。“Kein Musik ist ja nicht auf Erden”以降も素晴らしい歌唱です。

・シューベルト:交響曲第8番「未完成」
・マーラー:「われはこの世に忘れられて」
・マーラー:「菩提樹の薫る部屋にて」
・マーラー:「トランペットが美しく鳴り響く所」
・マーラー:交響曲第4番ト長調
エリーザベト・シュワルツコップ(S)
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1960年5月29日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ録音(モノラル)

収録曲   

クラシック曲目

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  • Franz Schubert (1797 - 1828)
    Symphony no 8 in B minor, D 759 "Unfinished"
    演奏者 :

    指揮者 :
    Walter, Bruno
    楽団  :
    Vienna Philharmonic Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1822, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : :
    • 録音場所 : 05/29/1960, Vienna, Austria [Live]
  • Gustav Mahler (1860 - 1911)
    Symphony no 4 in G major
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1892-1900, Vienna, Austria
    • 言語 : German
    • 時間 : :
    • 録音場所 : 05/29/1960, Vienna, Austria [Live]

総合評価

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オリジナルではなくフランスの放送局に提供...

投稿日:2017/09/29 (金)

オリジナルではなくフランスの放送局に提供されたコピーテープからのCD化だそうだ。1960年の放送録音としては可もなく不可もなしといった水準。往年のウィーンフィルの優美な音色を聞き取ることが出来る。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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さすがに音は良くなっている。今まで聞こえ...

投稿日:2015/03/25 (水)

さすがに音は良くなっている。今まで聞こえなかった音がたくさん聞こえてきて新たな発見もあった。しかし、所詮AM放送用の録音。各楽器をオンマイクでクローズアップしているので自然な録音とは言えない。また、楽章の間の時間が全てカットされていて,間髪入れず次の楽章に入ってしまう編集なので、音楽を理解できないエンジニアがマスタリングしているのが明白になってしまっている。一方、演奏は本当にすばらしい。大木正興氏だったか吉田秀和氏だったか「たいへんな聴きもの」と言ったのも頷ける。万感の思いに心打たれる。そして音楽の中にこんなにもずっしりとした思いを込められるものかと驚かされる。ウィーン・フィルが特別な高揚感と陶酔感の中にあるのだ。歴史的な価値がある記録だと言える。

BW さん | 宮城県 | 不明

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星10個でも足りない。ワルターとウィーンフ...

投稿日:2012/05/11 (金)

星10個でも足りない。ワルターとウィーンフィルに感謝する。マーラーの第3楽章の素晴らしさ。音の艶では1955年のライヴだが、ほの暗い音の色はこちらが断然。1960年のウィーンフィルはまだこのような音が出せていたということがわかる。最後の歌曲では胸が詰まった。あのアダージェットが聞こえて来る。このような音楽に録音の悪さや演奏の技術を論うのは瑣末なことに思える。ワルターからのお別れに耳を傾けましょう。

ezorisu さん | 京都府 | 不明

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