CD 輸入盤

マーラー:交響曲第4番、歌曲集、シューベルト:未完成 ブルーノ・ワルター&ウィーン・フィル、エリーザベト・シュヴァルツコップ(1960)(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALT267
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


快挙!
ORF(オーストリア放送)でオリジナルマスターが失われていた
ワルター&ウィーン・フィル告別演奏会(1960)の
放送用マスターテープをINA(フランス国立視聴覚研究所)で発見!


マーラー生誕百年記念の1960年、ウィーンでも祝賀コンサートが予定され、その目玉として、ブルーノ・ワルターを招くことが計画されました。当時80代なかばに達していたワルターは、1957年に心臓発作を起こしたこともあって、表舞台からは限りなく引退に近い状態にあり、もっぱらコロンビア交響楽団とのレコーディング活動に専念していたのですが、この特別公演はほかならぬ恩師の記念演奏会ということもあってか、ワルターにも気力がみなぎり、感動的な演奏を聴かせてくれることとなったのです。
 結果としてワルターのウィーンでの最後の演奏会となったこの公演ですが、曲目といい、演奏内容といい、ワルター好きなら絶対おさえておきたい意義深いものであることは確かです。幸い、この種のライヴ録音としては、モノラルながら音の状態も良好であり、細部まできちんと聴けるのがなによりの朗報。
 当時のワルターは、一連のコロンビア響とのレコーディングにもあらわれているように音楽のスケールの大きさや厳しい造形美を追及していた時期にあたり、ここでの演奏にもそうした傾向が窺われているのが非常に興味深いところです。
 たとえば名高いマーラーの第4番では、クレンペラーも真っ青の堂々たる造形美を示しながらも、情感表現では実演のワルターならではの濃やかさを示し、その相乗効果がとんでもない深みをみせてくれているのです。
 特に第3楽章は絶品であり、『フィデリオ』第1幕四重唱のパロディとも思われる第1主題部での天国的な静謐(もとネタは世俗丸出し。ちなみにワルターの『フィデリオ』は強烈でした)や、中間部での過ぎ去った人生への賛歌とでもいいたくなるその思索的な美しさと雰囲気には実に素晴らしいものがあります。第4楽章では、クレンペラーと同じくシュワルツコップが独唱を担当し、通常とは大きく異なる境地に達した感動的な歌唱を聴かせてくれています。“Kein Musik ist ja nicht auf Erden”以降も素晴らしい歌唱です。(HMV)

【ブックレットより】
「過去に出たディスクとは比較にならないほど情報量が多い。そのためウィーン・フィルが万感の思いをこめて吹いている様子が如実にわかり実に感動的である。神々しいと言っても過言でない。今回の復刻に改めて感謝したい。どこを取っても信じがたいほど素晴らしい響きだが、個人的に打ちのめされたのはマーラーの第3楽章である。ここはウィーン・フィルが、それこそ身も心も美の女神にゆだねながら演奏している、とてつもなく美しい場面である。」
〜平林直哉〜

「ワルターと私たちがシューベルトの未完成とマーラーの交響曲第4番のリハーサルをしていると、あの幸福に満ち足りた感情が戻ってきた。私の若い時代にはこんなふうに音楽演奏が行われていたのだ。私に過去を呼び戻してくれた彼に対して、時間は何の手出しもできなかった」
〜オットー・シュトラッサー(元ウィーン・フィル楽団長・元第2ヴァイオリン首席奏者)〜

【収録情報】
Disc1
● シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』

Disc2
● マーラー:子供の魔法の角笛〜第9番『トランペットが美しく鳴り響くところ』
● マーラー:リュッケルト歌曲集より〜第4番『私は仄かな香りを吸い込んだ』
● マーラー:交響曲第4番ト長調

 エリーザベト・シュヴァルツコップ (ソプラノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブルーノ・ワルター(指揮)

 録音時期:1960年5月29日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 音源提供:INA(フランス国立視聴覚研究所)

内容詳細

1960年楽友協会大ホールにおけるワルターの告別演奏会。愛情の籠った眼差しでマーラーの楽譜を紐解き、ウィーンフィルからえも言われぬ美しい音楽を引き出す84歳の老伯楽に敬慕の情を抱く。慈愛の眼差しが演奏の隅々に注がれ、聴く者に至福の時が訪れる。★(彦)(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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オリジナルではなくフランスの放送局に提供...

投稿日:2017/09/29 (金)

オリジナルではなくフランスの放送局に提供されたコピーテープからのCD化だそうだ。1960年の放送録音としては可もなく不可もなしといった水準。往年のウィーンフィルの優美な音色を聞き取ることが出来る。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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さすがに音は良くなっている。今まで聞こえ...

投稿日:2015/03/25 (水)

さすがに音は良くなっている。今まで聞こえなかった音がたくさん聞こえてきて新たな発見もあった。しかし、所詮AM放送用の録音。各楽器をオンマイクでクローズアップしているので自然な録音とは言えない。また、楽章の間の時間が全てカットされていて,間髪入れず次の楽章に入ってしまう編集なので、音楽を理解できないエンジニアがマスタリングしているのが明白になってしまっている。一方、演奏は本当にすばらしい。大木正興氏だったか吉田秀和氏だったか「たいへんな聴きもの」と言ったのも頷ける。万感の思いに心打たれる。そして音楽の中にこんなにもずっしりとした思いを込められるものかと驚かされる。ウィーン・フィルが特別な高揚感と陶酔感の中にあるのだ。歴史的な価値がある記録だと言える。

BW さん | 宮城県 | 不明

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星10個でも足りない。ワルターとウィーンフ...

投稿日:2012/05/11 (金)

星10個でも足りない。ワルターとウィーンフィルに感謝する。マーラーの第3楽章の素晴らしさ。音の艶では1955年のライヴだが、ほの暗い音の色はこちらが断然。1960年のウィーンフィルはまだこのような音が出せていたということがわかる。最後の歌曲では胸が詰まった。あのアダージェットが聞こえて来る。このような音楽に録音の悪さや演奏の技術を論うのは瑣末なことに思える。ワルターからのお別れに耳を傾けましょう。

ezorisu さん | 京都府 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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