娘が巣立つ朝

伊吹有喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163918396
ISBN 10 : 4163918396
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
追加情報
:
392p;19

内容詳細

どうしてなんだろう――
それでも人はつながろうとする。

高梨家の一人娘・真奈が婚約者の渡辺優吾を連れて実家に来た。優吾は快活でさわやか、とても好青年であることは間違いないが、両親の健一と智子とはどこか会話が?み合わない。
真奈は優吾君とうまくやっていけるのか? 両親の胸にきざす一抹の不安。
そして健一と智子もそれぞれ心の中にモヤモヤを抱えている。健一は長年勤めた会社で役職定年が近づき、最近会社での居心地が良くない。週末は介護施設の母を見舞っている。将来の見通しは決して明るくない。
智子は着付け教室の講師をして忙しくしているが、家で不機嫌な健一に辟易している。もっと仲のいい夫婦のはずだったのに‥‥。

娘の婚約をきっかけに一家は荒波に揺さぶられ始める。
父母そして娘。三人それぞれの心の旅路は、ときに隔たり、ときに結びつき‥‥
つむがれていく家族の物語。

【著者紹介】
伊吹有喜 : 1969年、三重県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経て、2008年『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。長篇二作目の『四十九日のレシピ』が累計三十五万部を突破するベストセラーになり、ドラマ化、映画化。14年の『ミッドナイト・バス』は山本周五郎賞と直木賞の候補作、原田泰造主演で映画化された。17年『彼方の友へ』が直木賞候補。20年『雲を紡ぐ』も直木賞候補となり、21年高校生直木賞を受賞。『犬がいた季節』は同年本屋大賞3位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    伊吹 有喜、五作目です。一人娘の結婚話が家族に波紋を広げる群像劇、身に沁みつつ、読み応えがありました。本作では、とりあえずHappyEndでしたが、我が家では次男が結婚寸前まで行き、結局先方両親のモラハラから婚約破棄となりました。今時の結婚は難しい。次の機会は、失敗しないようにしたいと思います。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918396

  • さてさて さん

    『家族で過ごすのもあと三ヶ月。いつかこの夜を、なつかしく思う日が来るだろう』。娘の『婚約』の先に巻き起こる家族三人のさまざまな試練を描き出していくこの作品。そこには、人生の大きな分岐点となる真奈の『結婚』に向かう家族三人のさまざまな心の葛藤が描かれていました。『結婚』に向けた日々の中に”擦り合わせ”の大切さを懐かしく感じるこの作品。そんな過程を経るからこそ、その先の結婚生活が成り立つことを改めて感じさせるこの作品。「娘が巣立つ朝」という書名に込められた伊吹有喜さんの深い思いを感じる素晴らしい作品でした。

  • いつでも母さん さん

    娘が巣立つ、我が子の結婚から見えて来るものは・・おっと!苦い苦い読後感にため息が出ちゃう。すんなりと結婚した訳じゃない私自身のあれこれを思い出してしまった(汗)結局2人が同じ方向を向いて暮らしていけるか?ってことだと思う。大なり小なりあるのは当たり前。だって実の親子だって色々あるんだもの。それより、娘の両親・高梨夫婦の不穏の方が気になった。結果卒婚だって。私の周りにも家庭内別居の知り合いは居るが・・ん〜ん『慈眼施 和顔施 愛語施』この言葉だけ覚えよう。不機嫌は暴力にドキッとしたのは私だけだろうか?

  • hiace9000 さん

    晴れやかで柔らかな書名…からの"抉り"強め令和家族小説。読みやすさの各所に伊吹作品ならではの「身につまされる系"共感地雷"」が埋まる。正統派ザ・ニッポン・ファミリー高梨家を舞台に描く、親と子、子と親、そして夫婦・恋人を思うそれぞれの激しく揺れ動く気持ちのありよう。「愛とお金」を家族という天秤にかける、結婚という名の節目と分岐点。夫婦という制約が生み出す悲喜交々。小説を決して他人事にはできないリアリティが、あらゆる世代にあなたならどうする?を投げかける。娘が巣立つ朝…それぞれが迎える朝はどんな色なのだろう。

  • のぶ さん

    物語は高梨家のひとり娘、真奈が結婚することになり、婚約者の渡辺優吾を父、健一と母、智子が迎えるところから始まる。タイトルからこの二人を送り出す話かと思った。ところが・・。読み進むうちに高梨家をめぐる家族小説だと気がついたが、これらの登場人物がユニークな設定で、序盤は面白いのを通り越して不快感を覚えた。ただこれは伊吹さんの計算だろう。徐々に出てくる様々な問題点。そして結婚問題は終盤に思わぬ展開が待っていた。家族のあり方と、真奈の将来を見据えた作品で、読んでいて不快感からサスペンスに変わっていった。

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伊吹有喜

1969年、三重県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経て、2008年『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。長篇二作目の『四十九日のレシピ』が累計三十五万部を突破するベストセラーになり、ドラマ化、映画化。14年の『ミッド

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