ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲全集 サヴァリッシュ&コンセルトヘボウ管弦楽団(5CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL92766
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

いまや数少ない巨匠指揮者サヴァリッシュが名門コンセルトヘボウ管弦楽団を率い、1991年から93年にかけてレコーディングしたベートーヴェン全集。これまで分割して発売されていましたが、今回5枚組全集として久々に登場、EMIから音源提供を受けたBRILLIANTレーベルからのリリースです。
 サヴァリッシュほどの名声を持つ指揮者としては不思議なことに、彼にとって初めてベートーヴェン全集録音となった当盤は、モダン楽器オーケストラならではの洗練された力強いアプローチの聴ける大変に優れた演奏揃い。オーケストラをバランス良く鳴らすことにかけては常に見事な腕前を披露してきたサヴァリッシュですが、ここでも実に緻密なサウンドを構築しており、ヘッドフォンや解像度高いスピーカーで聴くとその情報量の多さには圧倒されます。
 以前のサヴァリッシュには、そうした緻密さが時として息苦しさを感じさせるとの評もありましたが、円熟の境地に達した時期におこなわれたこの録音では、そのような面は既に遠く過去のものとなっていたことを実感するばかりで、コンセルトヘボウのソロイスティックなうまさと、“嵐”での迫力がありながらも美しいサウンドが光る『田園』、第1楽章の力強く雄大な演奏に深く魅了される第4番、第1楽章序奏部の精緻な構築感と典雅な音色の同居がたまらなく魅力的な第2番等々、充実をきわめた内容が、豊かな演奏経験の投影を実感させてくれます。
 もちろん、名門コンセルトヘボウ管弦楽団が果たしている役割の大きさも忘れるわけにはいきません。サヴァリッシュの緻密な要求に応える高い技術はもちろん、それが常に豊穣な味わいをたたえた美しさをともなって表出されることには、ただただ恐れ入るばかりです。
 第九の豪華なソリストおよびコーラスも高水準。名ホールと名高いコンセルトヘボウにおける録音も非常に優秀です。

 ちなみに、各作品の楽章ごとの反復等に関しては以下のようになっています。

第1番 第1楽章、第4楽章とも実施
第2番 第1楽章実施
第3番 第1楽章省略 第1楽章コーダでのトランペット改変は採用
第4番 第1楽章、第3楽章、第4楽章とも実施、
第5番 第1楽章実施、第4楽章省略。第1楽章再現部でのホルン改変は無し
第6番 第1楽章、第3楽章とも実施
第7番 第1楽章省略、第3楽章標準的省略、第4楽章省略
第8番 第1楽章実施
第9番 第2楽章は通常の反復パターンで、ホルンかぶせは無し
 
・交響曲第1番ハ長調 op.21
 録音:1993年6月5-12日

・交響曲第2番ニ長調 op.36
 録音:1993年6月5-15日

・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 録音:1993年6月5-12日

・交響曲第4番変ロ長調 op.60
 録音:1991年11月14,15,21-23日 

・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 録音:1991年3月11,14,15日

・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
 録音:1991年3月11,14,15日

・交響曲第7番イ長調 op.92
 録音:1991年11月14,15,21-23日

・交響曲第8番ヘ長調 op.93
 録音:1993年12月[ライヴ・レコーディング]

・交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
 録音:1992年12月[ライヴ・レコーディング]

 マーガレット・プライス(S)
 マリアナ・リポヴシェク(M)
 ペーター・ザイフェルト(T)
 ヤン=ヘンドリク・ローテリング(B)
 デュッセルドルフ楽友協会合唱団

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)

 録音会場:コンセルトヘボウ、アムステルダム[デジタル録音]

収録曲   

クラシック曲目

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  • Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)
    Symphony no 1 in C major, Op. 21
    演奏者 :

    指揮者 :
    Sawallisch, Wolfgang
    楽団  :
    Royal Concertgebouw Orchestra
    • 時代 : Classical
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1800, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 27:30
    • 録音場所 : 06/1993, Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands [Studio]
  • Ludwig van Beethoven (1770 - 1827)
    Symphony no 3 in E flat major, Op. 55 "Eroica"
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : Classical
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1803, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 49:34
    • 録音場所 : 06/1993, Concertgebouw, Amsterdam, Netherlands [Studio]

総合評価

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サヴァリッシュ追悼にふさわしく格調高い演...

投稿日:2013/03/29 (金)

サヴァリッシュ追悼にふさわしく格調高い演奏です。8,9番はライブのせいか総合的な音質が他のセッション録音の曲に比べてやや聴きにくいとのご指摘もありますが、他の要因もありそうなので以下に記します。コンセルトヘボウ大ホールで当のサバリッシュ8,9番ライブを聴いたものとしての証言です。1)8番は1993年12月ライブではなく1992年12月ライブが正しい可能性があります。92年12月当日のプログラムは8番/休憩/9番でアンコールなし、だったのです。これならば8,9番の録音クオリティが類似していることに納得がゆきます。2)オケのメンバー(特にバイオリンパートなど)が普段の団員とは大幅に入れ替わっておりました(クリスマス休暇?)。ちなみに当日のコンサートマスターはヨハン・クラハトさんでした。彼は42年RCOに在籍し65歳で定年退職した副コンマスの名物男で、同じシーズンのネーデルランドオペラでは、アーノンクールのコシやフィガロのオケピットではRCOのいつもコンマスでしたが、ヘボウ大ホールの定期演奏会では、コンマスのリーバーマンまたはヤープ(ファン ツエーデン。敷活動をしている彼は、20代でRCOのコンマスだったのです)の隣が定位置でしたから、彼が大ホールでコンマスを務めたのを見たのはこれ1回きりです。3)9番のソロ、合唱ともに声量豊かで聴き疲れせず安定感と充実感にあふれたものでした。蛇足ながら、声質声量に加えて堂々たる体躯のマーガレットプライスさんは、パイプオルガンの脇からソリストの先頭を切ってさっそうと登場し圧倒的な名唱を披露し拍手喝采を浴びたのですが、コンセルトヘボウ名物のステージ中央右の階段をやや辛そうに這うように階段をほんの数段登っては戻ることを繰り返していたのが、20年たったいまも鮮明に記憶に残っています。全集のまとまりとしては、まちがいなく20世紀の名演の1つです。このころのRCOは、シャイーの1期目から2期目の冒頭にあたり、オケのアンサンブルや音色(特にアインザッツ)がハイティンクからシャイートーンに変わりつつある過渡期で、アーノンクールの様々な試みがオケに新鮮と受け止められていた時期です。ジュリーニやショルティも客演していました。このタイミングで指揮と音楽性の達人の全集が残されたことに感謝せずにはいられません。ちなみにオケは、8番でもフル編成でした。8,9番にややもたつき感があるのは桶メンバー構成のせいかも。ちなみにシェフのシャイーは、ブラームスやマーラーは振ったけれどベートーベンは定期では長く振らなかったんですね。

菜摘 さん | 大阪府 | 不明

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本演奏を聴いて、「スタンダード過ぎる」、...

投稿日:2013/03/02 (土)

本演奏を聴いて、「スタンダード過ぎる」、「平板」と思われた方は、 大き目の音量で聞くか、ヘッドフォンでのリスニングを推奨したい。 古楽器系を愛でる方には緩く聞こえるかもしれないし、過去の個性派 大巨匠を愛でる方には物足りないかもしれないが、サヴァリッシュの 録音は音質そのものはハイファイ録音ではないが、なるべく高解像度 な装置で、大き目の音量で聞いた時に真価を発揮する。 音質についてはナンバーにより若干のばらつきがある。 音像、音場、鮮度の良い順でいくと、3と1、4と7、5と6、2と8、9 の順となる。 また、演奏内容についてサヴァリッシュのベストフォームを伝えているのは 3と1だ。 ライブの2、8、9はさすがに観客が入っているため音場が窮屈 でライブ録音の制約もあろう。 しかし、この価格、この内容であれば、座右に1セット置くことをオススメしたい。

大審問官 さん | 静岡県 | 不明

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この全集の最大の魅力は、オーケストラの音...

投稿日:2012/03/26 (月)

この全集の最大の魅力は、オーケストラの音色にあります。もちろん、マエストロの腕前の賜物ですが、響きのつややかさ、特に弦の滑らかさに聞き惚れます。通人の好む、凄みは無いかも知れませんが、ベートーヴェンの味わいは充分です。私の好みでは第7番が少しつっこみが足りず、残念ですが、それはそれ。中学生になる男の子に、ぜひプレゼントしましょう。解説は不要。ただひたすら聴くべし、というもの。どうしてこんなものをくれるの? 精神的に成長する年ごろに相応しい〜それだけて事足りましょう。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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