Lov Songs

東京の喧噪を離れて、第2の故郷・北欧の地に降り立ったカジヒデキ。緑とやわらかな光に包まれたお気に入りのマルメ（スウェーデン）、コペンハーゲン（デンマーク）、グラスゴー（UK）と3つの都市のスタジオで、気心の知れた友人達と心和むコラボレーションを果たしたモダーンポップ・アルバムです。

スロー＆グリ−ンな環境で生まれた楽曲は、シンプルでナチュラル、少しダンス、ほんのりロック。あいかわらずなヒネクレたポップセンスも健在です。今作の特徴は3箇所で録音された音源が、それぞれ別の表情を持っていること。まずBonnie Pinkも録音で訪れた地・マルメでは、元レイワンダーのルードヴィック・ボスをプロデューサーに迎え、ルードヴィッグ・ボス（G)、トフト・ステード（B）のレイワンダー組と、オスカー・リン（Key）、ヤンス・ヤンセン（Dr）の4人を中心にレコーディング。コーラスでトーレ・ヨハンソンの奥方・ソルヴァイも参加した、現在のロックシーンを牽引するストロークスやホワイト・ストライプスのような、ガレージかつディスコ・パンクな、ざらっとした質感をベーシックにしながら、極めてポップ度の高いキラキラした触れ幅の広いサウンド・アプローチになっています。またコペンハーゲン録音では、プロデューサーをJunior Seniorのプロデュースで知られるトーマス・トールセンが担当。2人の共通項である”Eggstone＆ダンス・ミュージック好き”をベースに、クラブ・シーンのトレンドを感じさせるサウンドを聴かせてくれます。そして最後のグラスゴー録音は、ニック・パルマーが担当。この方、パステルズ繋がりということで、パステルズのカトリーナがボーカル・作詞で1曲参加し、そのレコーディングはティーンエイジファンクラブのノーマン・ブレイクが行っています。と、これまでの北欧コネクションを最大限に活かした、カジくんならではの豪華なアルバムに仕上がっています！

※サッカーチームアーセナルFCの熱狂的サポーターとしても知られるカジヒデキがイングランドプレミアリーグ優勝記念CD『Footballing Weekenders 3 We Are The Best - Unbeatable Arsenal 』の冒頭と最後に、これまで未CD化音源だった2曲を収録していますので、ぜひチェックを！