ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

Sym.9: 朝比奈隆 / Nhk.so, Etc (1986.4.25)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FOCD9213
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤

商品説明

朝比奈=N響 「第九」

1986年4月25日、N響第990回定期公演ライヴ録音。
N響の4月定期公演は、本来ギュンター・ヴァントが指揮する予定でした。しかし“高齢”を理由にキャンセルとなり、16、17日の988回定期はペーター・マークが、そして23、24日の989回および同一プログラムである25、26日の990回を“さらに高齢”な朝比奈が代役をおこないました。したがって、朝比奈の長い演奏歴のなかでも12月以外では珍しい「第九」4日連続公演ということになったのです。
 朝比奈は、4月19日に新日本フィル定期で「ジークフリート」全曲(演奏会形式)を指揮しており、文字通り間髪入れずこの「第九」公演にのぞみました。このとき齢77。まさに超人的な活動です。
 朝比奈の数ある「第九」盤のなかでも、当演奏は際だった特徴をもちます。無限といえるスケール感、それを朝比奈が終生敬愛してやまなかったN響の熱演が支え、巨大な宇宙が出現します。それは、まぎれもなくベートーヴェンが人間の開放を夢みた理想郷なのです。

・ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 「合唱つき」 作品125

朝比奈 隆=指揮 NHK交響楽団
片岡啓子(ソプラノ) 伊原直子(アルト)
小林一男(テノール) 勝部 太(バリトン)
東京芸術大学(合唱)

1986年4月25日 NHKホール ライヴ録音
※音源提供:NHKサービスセンター

内容詳細

77歳の朝比奈がヴァントの代役として急遽N響を指揮した86年のライヴ。イン・テンポで押し切る堂々たる演奏にはマエストロ全盛期の風格が感じられる。第1楽章で、動機の積み重ねからずっしりとした音楽的感興を高めていく力量は計り知れぬほど大きい。(彦)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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間抜けなことに長年この音源が売り出されて...

投稿日:2013/11/30 (土)

間抜けなことに長年この音源が売り出されているのに気づいていなかった。練習の鬼ヴァントの薫陶に備え自主練習を重ねたと思われるN響の技術水準の高さがこの名演奏の魅力となっている。すでに朝比奈翁は90年代以降の晩年スタイルを確立し、遅いテンポで往年の巨匠のような風格を漂わせている。思えば朝比奈人気はこのあたりから高くなった感じだ。ヴァントに比べれば、アンサンブルが甘くなるのは多少否めないが、大フィルとの録音や実演にくらべれば、オケの安定感は瞭然だ。コーラスは言葉の表現力は望めないまでも声が若々しくアンサンブルも魅力的だが、独唱陣は力不足な人がいるのは否めない。このメンバーは、ほぼ当時のN響第九の常連で、致し方ないのだろう。指揮者の息遣いまで聴こえるような克明な録音は素晴らしい。  なぜ4月にヴァントが第9を振ろうとしたのか不明だが、キャンセルの結果、このような貴重な音源が残ったことはある意味、禍転じて福となす結果となった。この当時のヴァント(当時はNHKの放送では「ワント」と呼ばれていたし、日本の批評では実力に比して評価はまだ必ずしも高くなかった)なら当然もっと締まった演奏にはなっただろうが、聴衆の感銘度は朝比奈翁の比ではなかっただろう。事実、ヴァントが凄みを増し、巨匠と崇拝されてくるのは、90年代以降だった。

eroicka さん | 不明 | 不明

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1986年4月25日N響定期CプロのR11列5番の...

投稿日:2012/02/02 (木)

1986年4月25日N響定期CプロのR11列5番の座席で私はこの第九の歴史に立ち会いました。N響会員誌フィルハーモニーで予定されていたG.ヴァント氏のプログラムを心待ちにしていた私にとって、来日中止の代演が朝比奈隆氏に交代したことを知り、複雑な心境でした。朝比奈さんのベートーヴェン交響曲演奏では大阪フィルの全集を2つ、自らもオーチャードホールで全て聴いた新日フィルの全集と朝比奈氏の演奏をこよなく愛してやまなかったのですが、果たして準備ができたのだろうかと少し不安な面持ちで開演を待ちました。ところが・・・マエストロのタクトが振り下ろされるや否やN響団員全てのエネルギーがNHKホールに解き放たれ、まるで密教の立体曼荼羅のような宇宙観を思い起こさせるような深遠なそれでいて温かみのある演奏が一気に四楽章へと突入しました。このCDを聴いた途端、あの時の感動が鮮やかに甦り、朝比奈隆氏の演奏と時代に立ち会えたことの喜びで満たされました。この演奏は、恐らくいかなる第九よりも武骨で、それでいて悟りの境地を開いたような氏のメッセージが伝わってきます。フルトヴェングラーやベーム、カラヤンといった名演奏と言われる他の録音を超越した史上最高の演奏だと思います。

道化師 さん | 東京都 | 不明

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オール日本人キャストで残されたスーパーへ...

投稿日:2011/02/02 (水)

オール日本人キャストで残されたスーパーへヴィー級の第九の名演の一つといっていいでしょう。とにかく1楽章から超重厚で聴く者を圧倒します。これ、日本のオーケストラの演奏か? というくらいに。テンポのいじりや煽りも一切なく、ただただ重厚に演奏が進んでいきます。けれど演奏が弛緩していたりすることはなく、いい意味で緊張と重さが保たれ、それでいて流れがありますので、まったく退屈することはありません。日本のオーケストラの演奏とかいうと安っぽく見られがちですが、こんなすごい演奏も残されていたんだな、と驚かされます。これは世界に名だたる名盤に匹敵する名演だと思います。重厚長大な第九が好き、という人には外せない1枚でしょう。これホント、すごいですよ。

なにわん さん | 大阪府 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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