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スペクトル楽派の傑作、《音響空間》

2005年3月2日 (水)

スペクトル楽派の巨匠
グリゼイの音楽思想の集大成!
《音響空間》初登場!!

グリゼイは、盟友トリスタン・ミュライユと共にいわゆるスペクトル楽派(スペクトラル楽派)と呼ばれる音楽を創始した作曲家。彼は音楽を純粋に音響の運動体として捉え、その音色や運動の変化を音楽の主たる推進力としました。そこでは音響を科学的に解析(倍音のスペクトル成分を分析)し、それに基づいたシステマティックな作曲をおこなったのです。倍音に基づいた音楽であるため、それは調性的、旋法的に響くことがあり、それが時に清らかな抒情性を感じさせるのですが、いわゆる新ロマン主義とは全く異なります。とは言え、音色への飽くなき探求と美意識は明かにフランスの伝統に属しており、彼の音楽には、彼の師のメシアン、そしてドビュッシーのオーラが感じられます。
 この《音響空間》という連作は、ヴィオラ・ソロによるプロローグに始まり、室内アンサンブル、そして大管弦楽に発展する中で、音響スペクトルの様々な変化が追求・表現された、グリゼイ作品の前期の集大成ともいえる作品であり、まとまった形で世に出るのはこれが初めてのこと。
 ドビュッシー、メシアン、リゲティ、シェルシと続いて来た流れの帰結がグリゼイなのかも知れません。そのせいかどうか、彼の影響を受けた作曲家は多く、特に日本の若い世代の作曲家で彼に師事した者が少なくありません。
 グリゼイは惜しくも52歳の若さで亡くなりましたが、セリー以後、もっとも普及した音楽語法の作曲家として、いまだにその影響力を失っていません。
 なお、1曲目でヴィオラを弾いているガース・ノックスは、アルディッティ・カルテットの元メンバー。ヴィオラの実験的な演奏でも知られるユニークな存在です。


ジェラール・グリゼイ(1946-1998):《音響空間》
CD1:
@プロローグ/ヴィオラ・ソロのための(1976)、
Aペリオド/7奏者のための(1974)、
Bパルティエル/18奏者のための(1975)

CD2:
Cモデュラシオン/33奏者のための(1976-77)、
Dトランジトワール/大管弦楽のための(1980-81)、
Eエピローグ/4つのホルンと大管弦楽のための

@ガース・ノックス(Va)
ABアスコ・アンサンブル
C〜Eステファン・アスバリー指揮ケルン放送交響楽団(WDR)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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Les Espaces Acoustiques: G.knox(Va)Asko Ensemble Asbury / Cologne Rso

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グリゼイ、ジェラール(1946-1998)

価格(税込) : ¥5,170
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発売日:2005年05月12日
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Quatre Chants: Cambreling / Klangforum Wien, Dubosc

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グリゼイ、ジェラール(1946-1998)

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発売日:2001年10月15日

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