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【ゆく年くる年】 ジャズ年間ランキング 2015

2015年12月31日 (木)



ローチケHMV ジャズ年間ランキング 2015

ローチケHMVジャズ担当が選んだ2015年のベスト10を発表!
さらに、JAZZ THE NEW CHAPTER 柳樂光隆氏が選んだ10枚も!


 あっという間の2015年。というわけで、担当者が選んだローチケHMV 2015年のジャズ年間ランキングを僭越ながらこのタイミングで発表いたします。内容はもちろんのこと、話題性や売上データなどに基づく諸々を考慮しながら選出された、「モダンジャズ」、「ジャズ・ヴォーカル」、「フュージョン」、「リイシュー/ディスカヴァリー」、各4部門のベスト10。その結果はこのようになりました!

 また、現代ジャズ・シーンの潮流・構図を知る上で格好のバイブルとなった大ヒット・ムック本「JAZZ THE NEW CHAPTER」の監修でおなじみのジャズ評論家・柳樂光隆さんにも、2015年の私的ベスト10枚を選んでいただきました。こちらもお見逃しなく!



JAZZ THE NEW CHAPTER 柳樂光隆が選んだ2015年の10枚。

僕はここ数年Jazz The New Chapterという現代ジャズのガイドブックでも触れているように、2010年代に入ってジャズが一気に変化/進化して、しかもその状況が年々加速度を増している印象があるんですが、今年は去年にも増してスピードが上がったように思います。ちょっと早すぎて、テイラー・マクファーリンやフライング・ロータスでにぎわっていた2014年でさえも遠い昔のように感じてしまうのが、すごいですが・・・

モダンジャズ部門


フライング・ロータス総指揮
カマシのBF新作はまさしく”Epic”な3枚組!


The Epic Kamasi Washington 『The Epic』

フライング・ロータス『You'are Dead!』、ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』参加で一気に全国区となったLAジャズ最重要テナーマン、カマシ・ワシントンが、Brainfeederより3枚組170分超えの超大作を投下!ジャンルの垣根を越えてその才能を開花させてきたカマシ。制作総指揮を執るフライング・ロータス以下、サンダーキャット、ロナルド・ブルーナーJr.、キャメロン・グレイヴス、ブランドン・コールマンといった面々が大集結した本作。ジャズ新世紀組、この”リア充”ぶりはもはや事件だ!



【インタビュー】 カマシ・ワシントン

2015年ジャズ・シーン最大の話題作となった『The Epic』。さらにこの秋には、ロナルド・ブルーナーJr.、キャメロン・グレイヴス、ブランドン・コールマンら”WEST COAST GET DOWN”な盟友たちを率いたリーダーグループによる初の来日公演も実現。LAジャズ最重要テナー・マン、カマシ・ワシントンに、『The Epic』のこと、LAジャズ・コミュニティのこと、師ジェラルド・ウィルソンのことなど色々と伺ってまいりました。


「青春の光と影」嘆賞の名カヴァーを。
ハーシュ最新ソロピアノ・ライヴ


Solo Fred Hersch
『Solo』


先だってのソロ来日公演も記憶に新しい現代最高峰のピアニスト、フレッド・ハーシュ。新作は2014年8月NYにおける筆舌に尽くしがたいソロ・コンサートを収録した、通算4作目のソロピアノ・ライヴ作品。オリジナルに加え、ジョビン、エリントン、モンクなどハーシュおなじみのレパートリーが披露され、さらにラストでは万感の思いを込めたジョニ・ミッチェル「青春の光と影」を。テン年代屈指のピアノソロ作品がここに誕生した。





”マイグレーション”を率いた
壮大なプログレッシヴ・ジャズ・オペラ


Meridian Suite Antonio Sanchez
『Meridian Suite』


映画『バードマン』のスコアも話題を呼んだスーパードラマー、アントニオ・サンチェス。自己グループ“マイグレーション”を率いてお送りする壮大な組曲作品の新作。プログレッシブ・ロックのような先鋭性とジャズ的即興、タナ・アレクサの揺蕩うヴォーカル、さらにはエレクトロ・アプローチなどポスト・プロダクションの妙を垣間見せながら悠々と膨張し転回するドラマ。ジョン・エスクリート(p,el-p)、マット・ブリュワー(b)に加え、新たにシーマス・ブレイク(ts,EWI)を迎えた超強靭な布陣にも注目。




Children Of The Light Danilo Perez / John Patitucci / Brian Blade
『Children Of The Light』


ダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイド。ウェイン・ショーター・バンドのスリークォーターにして現代ジャズの最前線で活躍するスタープレイヤー3人が、敬仰してやまないそのショーターに捧げた作品をMack Avenueからリリース。煌めくようなハーモニーでフリー気味に発展させた「Dolores」など、ショーターへの尽きぬ愛情と感謝の気持ちが溢れまくった一枚に。





Take This Jacky Terrasson
『Take This』


90年代、新時代ブルーノート・アクトの最旗手として才気溢れる作品をリリースしてきたピアニスト、ジャッキー・テラソンのImpulse!デビューアルバム。ポスト・バップから、ポップス、ヒップホップ、クラシカル、アフリカン、カリブまで、様々な要素を取り込んだ次代のNEWジャズ作品。話題のヒューマン・ビートボクサー、スライ・ジョンソン参加のビートルズ「Come Together」、ゴティエの大ヒット「Somebody That I Used to Know」のカヴァーもスゴイ!





Family First Mark Guiliana
『Family First』


初リーダー作『My Life Starts Now』、『Beat Music : The Los Angels Improvisations』リリースのほか、ブラッド・メルドーとの”メリアナ”、デヴィッド・ボウイ「Sue」への参加など、ジャンル/シーンを跨ぎ八面六臂の活躍をみせるドラマー、マーク・ジュリアナ。最新作は、活動の別軸となるアコースティック・ジャズの普遍的な魅力を今一度見つめ直したかのような内容に。シャイ・マエストロ(p)、クリス・モリッシー(b)ら旧知の面々との”純ジャズ”カルテット編成にて、これまでのジュリアナ作品にはなかった美しくも原初的な音のつばぜり合いが横溢した。



Afro Blue Harold Mabern
『Afro Blue』


ハロルド・メイバーンのSmoke Sessions Records2作目。今回は、グレゴリー・ポーター、ノラ・ジョーンズ、ジェーン・モンハイト、カート・エリング、アレクシス・コールといった現代ジャズ・シーンを代表する5人のシンガーをゲストに迎えたスペシャルなプログラム。持ち前のソウルフルでブルージーなフィーリングが横溢する「Afro Blue」をはじめ、有名スタンダードを中心に、スティーリー・ダン「Do It Again」などを交えながら全14曲。歌伴ピアノの何たるかを心得た名人芸に酔いしれる。






Toshinori Kondo Plays Standards〜あなたは恋を知らない 近藤等則
『Toshinori Kondo Plays Standards』


アムステルダムから帰国して早3年。近藤等則6年ぶりのアルバムにして、キャリア初の全曲スタンダード作品集。エラルド・ベルノッチの柔らかいトラックと近藤の色気漂うエレクトリック・トランペット。「Nature」×「Spirit」×「Technology」の三位一体で、そして「女の子の耳元でささやくような」プレイで紡がれた、セクシーすぎる近未来のスタンダード集。






New Heritage Of Real Heavy Metal Kendrick Scott Oracle
『We Are Drum』


師テレンス・ブランチャードに「彼は今の世代におけるブレイキー、エルヴィンだ」とまで言わしめる注目の現代NYドラマー、ケンドリック・スコット。自身のグループ”オラクル”の最新作はブルーノートからのリリース。フライング・ロータス×ケンドリック・ラマー「Never Catch Me」カヴァーから、60年代マイルスやミルトン・ナシメントへのオマージュまで、バンドとしての総合力の高さとケンドリックのディレクターとしての成長に感服しきり。  



New Heritage Of Real Heavy Metal 西山瞳(NHORHM)
『New Heritage Of Real Heavy Metal』


西山瞳の新作は、自身が学生時代に影響を受けたヘヴィメタルの名曲をアコースティックのピアノトリオで演奏する前代未聞のHR/HMカヴァーアルバム。ディープ・パープル、U.K.などの古典からメガデス、ミスター・ビッグ、アングラ、BABYMETALまでを幅広く収録。イングヴェイ独特の”スケール”とレインボー「バビロンの城門」へのオマージュとも言えるオリジナル曲も。






ジャズ・ヴォーカル部門


エリック・レニーニ・トリオを迎えた
エミ・マイヤー初のジャズ・スタンダード


Monochrome Emi Meyer 『Monochrome』

さかいゆう、永井聖一、冨田ラボとの共演など昨今ポップ・フィールドでの活躍が目立っていたエミ・マイヤー。通算5枚目となる最新アルバムは、共同プロデュースを手掛けたエリック・レニーニのレギュラー・トリオを迎え、満を持してお贈りするエミ流のジャズ・スタンダード集。



【インタビュー】 エミ・マイヤー

モノクロームの世界に彩られた、彼女自身初となるジャズ・スタンダード集。しかも、ヨーロッパNo.1のリリカル&ヴァーサタイルなピアニスト、エリック・レニーニとの共同プロデュース、さらにエリックのレギュラートリオが歌伴を付けるというのだから、そんじょそこらのスタンダード集と質を違えていることは明白だ。「ジャズを演奏することは里帰りのようなもの」と語るエミさんにお話を伺ってまいりました。


K・スコットらNY精鋭ズラリ!
ルシアーナ・ソウザの新作がスゴい!


Speaking In Tongues Luciana Souza
『Speaking In Tongues』


ブラジルの歌姫ルシアーナ・ソウザ 3年ぶりの新録は、リオーネル・ルエケ(g,vo)、ケンドリック・スコット(ds)、グレゴア・マレ(harmonica)という現代NYジャズ・シーンの精鋭たちを迎えたポップなコンテンポラリー作品に。プリミティヴなリズムにエレクトロ・サウンドを交えた冒頭の「At The Fair」など、さらにカラフルで、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのような面白さに溢れた世界がめまぐるしく展開されている。プロデュースは公私とものパートナーであるラリー・クライン。




D・フォスターのアレンジで贈る
ダイアナ貫禄のヒットパレード


Wallflower (Deluxe Edition) Diana Krall
『Wallflower』 (Deluxe Edition)


イーグルス、ディラン、エルトン・ジョン、ママス&パパス、10cc、クラウデッド・ハウスなど60年〜80年代のヒット曲をデヴィッド・フォスターの壮大なアレンジで歌う夢の企画盤は、ダイアナのルーツを知る上でも格好の一枚となった。ゲストにマイケル・ブーブレ、ブレイク・ミルズ、さらにはダイアナのティーン時代のアイドルでもあったブライアン・アダムスも参加。ポール・マッカートニー書き下ろしの新曲「If I Take You Home Tonight」もナイス!





Currency Of Man (Deluxe Edition) Melody Gardot
『Currency Of Man』 (Deluxe Edition)


交通事故、そして重度の後遺症…数々の困難を乗り越え、世界中で賞賛される“奇跡のシンガー・ソングライター”メロディ・ガルドー、約3年ぶり通算4枚目のアルバム。今回は、世界中で大ヒットした『My One & Only Thrill』を手掛けた名匠ラリー・クラインがプロデュース。メロディの持ち味であるジャズ〜ブルース〜R&Bの世界をしなやかに展開する。





Yesterday I Had The Blues Jose James
『Yesterday I Had The Blues』


前作『While You Were Sleeping』でロック方面にグイと舵をきったホセ・ジェイムスの新作は、2015年に生誕100周年を迎えた史上最高のシンガー、ビリー・ホリデイに捧げる魂のトリビュート・アルバム。ジェイソン・モラン(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、エリック・ハーランド(ds)というNYジャズ・シーンの特級ピアノトリオががっちりバックアップ。ビリーの代表曲「奇妙な果実」など、ソウルフルでディープな世界を表現。





Walk A Little Faster Chiara Pancaldi
『I Walk A Little Faster』


イタリア注目の若手ジャズ・シンガー、キアラ・パンカルディの2ndアルバムは、サイラス・チェスナット(p)、ジョン・ウェバー(b)、ジョー・ファンズワース(ds)らUS名手たちの好サポートを受けてしっとりと歌い上げる充実のスタンダード集。ライナーノーツにはジェレミー・ペルトの名も。




Tenderly Stacey Kent
『Tenderly』


キュートな歌声と知性溢れる作品で日本でも人気の女性ジャズ・シンガー、ステイシー・ケントのSony/Okeh移籍第1弾アルバム。ボサノヴァの巨匠ギタリスト/作曲家ホベルト・メネスカルとの夢の共演が実現し、タイトル曲をはじめスタンダードを心地よいジャズ・ボッサ・サウンドで聴かせます。





Find A Heart Denise Donatelli
『Find A Heart』


西海岸を拠点に活動する美貌と実力を兼ね備えたシンガー、デニース・ドナテッリのSavant移籍2作目となるニューアルバム。前作『Soul Shadows』に引き続き、ジェフリー・キーザーをピアノ/ミュージカル・ディレクターに迎え、さらにはトランペット貴公子クリス・ボッティも参加という豪華な作り。ドナルド・フェイゲンの隠れ名曲「Big Noise, New York」など選曲も◎!





Two Songbirds Of A Feather Rebecca Kilgore / Nicki Parrott
『Two Songbirds Of A Feather』


アメリカン・ポピュラーソングの魅力を今に伝えるレベッカ・キルゴアと、ヴィーナスレコード諸作でおなじみのニッキ・パロット、2人の人気ソングバードがハリー・アレン・コンボと吹き込んだスウィンギーで温もりたっぷりのアメリカン・ソングブック。





Offering: The Music Of Gil Scott-Heron&Brian Jackson Charenee Wade
『Offering: The Music Of Gil Scott-Heron&Brian Jackson』


新星ソウルフル・ジャズ・シンガー、チャレネー・ウェイドの2ndアルバムは、マルコム・ジャマル・ワーナーやクリスチャン・マクブライド(!)らゲスト陣のスポークン・ワードを交えておくるギル・スコット・ヘロン&ブライアン・ジャクソン集。「Essex/Martin, Grant, Byrd & Till」には、”女版メイシオ”ラキーシャ・ベンジャミン(as)やマーカス・ミラー(bass clarinet)もゲスト参加。




フュージョン部門


パティトゥッチ6年ぶり新作
ギター・カルテットによる多彩なアプローチ


Brooklyn John Patitucci 『Brooklyn』

世界最高峰のベーシスト、ジョン・パティトゥッチ、キャリアの原点ブルックリン録音の6年ぶり新作。アダム・ロジャーズ、スティーブ・カーディナスというトップ・ギタリスト二人にブライアン・ブレイド(ds)をフィーチャーしたエレクトリック・ギター・カルテットからなる新グループ。ジャズを核にしながら多彩な音楽要素を織り込み、色彩感溢れるアンサンブル、ダイナミックな演奏を聴かせる、輝かしいキャリアの中でも「最重要作品」と言える一枚となった。





カールトン×デヴィッドT夢の共演!
2014年ビルボード・ライヴがCD化


Billboard Live Tokyo Larry Carlton & David T. Walker
『Billboard Live Tokyo』


70年代からジャズ、ソウル、ポップスと垣根を越えて数多セッションに参加。近年も円熟味を増しながら精力的に活動を続ける両・巨匠ギタリスト、ラリー・カールトン&デイヴィッド・T・ウォーカー 2014年夢の共演ライヴがCD化。「名盤の影にデヴィT、カールトンあり」と世界中の音楽ファンを唸らせた職人的でグッとくるソロやバッキングに衰えなし。カールトンの人気ナンバーやかつてのセッション参加曲から、クルセイダーズ、ジョー・サンプル曲まで往年の名曲が数珠つなぎ。




ゲストも豪華!マーカス新作で
ブラック・ミュージックのルーツを巡る


Afrodeezia (+DVD) Marcus Miller
『Afrodeezia』 (+DVD)


カリスマ・ベーシスト/プロデューサー、マーカス・ミラーの最新作『アフロディジア』。アフリカ、南米などのアーティスト、さらにはロバート・グラスパー、アンブローズ・アキンムシーレ、ケブ・モ、チャックDなど豪華ゲストを多数フィーチャーしたブラック・ミュージックのルーツを巡るコンテンポラリー・ジャズ・アルバム。DVD付き初回限定盤には、貴重なリハーサル映像を収録。






The New Cool Bob James & Nathan East
『The New Cool』


ボブ・ジェームスの「コラボレーション・シリーズ」最新作、今回のお相手は、フォープレイでも息の合った演奏を見せるネイザン・イースト。二人の巨人が初となるデュオ作品で新境地を切り開く。即興性に溢れ、また美しさをも兼ね備えた奇跡の演奏はまさにジャズの真髄。




A・SO・BO (+DVD) Casiopea 3rd
『A・SO・BO』 (+DVD)


CASIOPEA 3rd 結成3周年となる2ndアルバム、その名も「A・SO・BO(アソボ)」。メンバー全員による書き下ろし新曲10曲に、CASIOPEA 3rdスタート記念楽曲「ARROW OF TIME」のスタジオ・ヴァージョン新録、さらには、2014年夏の赤坂BLITZライヴからセレクトされた14曲の特典DVDも付属。





Silver Fourplay
『Silver』


フュージョン〜コンテンポラリー・ジャズ界の旗手としてシーンを牽引し続けてきたスーパーグループ、フォープレイ。通算13作目となる最新アルバムは、リー・リトナー、ラリー・カールトンという歴代ギタリストもゲスト参加した、グループ結成25周年に相応しい充実の一枚。






Saxes Street 本田雅人
『Saxes Street』


圧倒的なテクニックで魅了するサックス奏者・本田雅人のユニバーサルミュージック移籍第1弾となる6年ぶりのオリジナル・アルバム。梶原順(g)らレギュラー・バンドのメンバーに加え、菰口雄矢(g)、塩谷哲(p)、須藤満(b)、井上陽介(b)、山木秀夫(ds)といった目も眩む豪華メンバーが揃い踏み、ジャズ、ファンク、王道フュージョン、ポップスなどカラフルなオリジナル・ナンバーで颯爽と駆け抜ける。





What We Play Is Life Lee Hogans
『What We Play Is Life』


マーカス・ミラーが惚れ込んだ若き天才トランペッター、リー・ホーガンズが世界デビュー。かのロイ・ハーグローヴがRHファクターで実践してきたようなファンク、ソウル、ヒップホップとジャズの融合をさらに現代的な感性によって編み上げた革新的なアーバン・サウンド。もちろん師匠マーカスも1曲で客演。




Twist Of Rit Lee Ritenour
『Twist Of Rit』


リー・リトナー、大好評「ツイスト・オブ」シリーズの第4弾。新曲に加え、1975年1stアルバム『First Course』、80年『Rit』からのヒット曲の新アレンジによる12人編成の再録も収録。ジョン・ビーズリー、デイヴ・グルーシン、マイケル・トンプソン、ワー・ワー・ワトソン、デヴィッド・T・ウォーカー、ロナルド・ブルーナーJr.、小曽根真ら豪華サイド/ゲスト陣が参加。



Futuresoul Boney James
『Futuresoul』


これまで幾度のグラミー賞ノミネート、さらにベストセラー作品を手掛けてきたコンテンポラリー・ジャズ・サックス奏者ボニー・ジェームス。通算15枚目となる新作には、ヴィンテージ・ソウルをモダンなプロダクションで展開したオリジナルがずらりと並ぶ。ミント・コンディションのストークリーが参加。またドゥウェレやジャイルス・モゼーとの共作曲なども収録。




リイシュー/ディスカヴァリー部門



ジャコ・パストリアス在籍期
ウェザー・リポート未発表ライヴを一挙蔵出し


Legendary Live Tapes 1978-1981 Weather Report 『Legendary Live Tapes 1978-1981』

ジャコ・パストリアス在籍時のウェザー・リポート未発表ライヴが4枚組で登場。黄金期の1978年〜81年に日本、アメリカ、イギリスで行なわれたライヴ音源から厳選。2016年新作のリリースも控えるピーター・アースキンと、ウェザーのドキュメンタリー映画『Calm Before the Storm』の製作指揮も執っているジョー・ザヴィヌルの息子トニーが共同プロデュース/リマスタリングした世界初CD化作品。






「ブートレグ・シリーズ」第4弾は
歴代ニューポート・ジャズ・フェス音源


At Newport 1955-1975: The Bootleg Series Vol.4 Miles Davis
『At Newport 1955-1975: The Bootleg Series Vol.4』


マイルス・デイヴィスの貴重ライヴ音源を公式リリースするブートレグ・シリーズの第4弾は、計8回出演したニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるパフォーマンスを4CDにコンパイル。ファンにはおなじみの音源に加え、隠居直前のエイブリー・フィッシャー・ホールでのパフォーマンスなど正規初出となる貴重音源もたっぷりと収録。国内盤お買い上げ先着でオリジナル特典もプレゼント!



ミンガス&ドルフィー独ブレーメン公演
Dominoよりめでたく再登場


Complete Bremen Concert Charles Mingus / Eric Dolphy
『Complete Bremen Concert』


エリック・ドルフィー擁するチャールズ・ミンガス・クインテット1964年4月16日欧州ツアーにおける独ブレーメン公演。以前出回っていたJazzLips盤が廃盤となり、中古市場でも高値を付けていた人気音源がDominoより再登場。ドルフィー死の2ヶ月前、伝説となった最後のミンガス・グループでの欧州ツアー。「So Long Eric」での圧倒的なアドリブソロの素晴らしさといったら言葉になりません!




Early Recordings From 1949-1958 In The Beginning Wes Montgomery
『Early Recordings From 1949-1958 In The Beginning』


2012年の『Echoes Of Indiana Avenue』に続くResonanceのウエス・モンゴメリー未発表音源集。今回はウェス”草創期の一大アンソロジー”と呼べるもので、1956年の自宅ジャム・セッション、58年ターフ・クラブとミサイル・ラウンジでの演奏、さらに55年6月クインシー・ジョーンズのプロデュースのもと、Epic用の吹き込みを行なった完全未発表スタジオ音源などを一挙収録。第57回グラミー賞で「ベスト・アルバム・ノーツ」を受賞したアシュリー・カーンによるライナーやクインシー・ジョーンズへのインタビューなど読み応え満点の56Pブックレット付き。



Birds Of Fire Mahavishnu Orchestra
『Birds Of Fire』 (SACD)


70年代における最高のテクニックと衝撃力を持った不世出のジャズロック・ユニット、マハヴィシュヌ・オーケストラの1972年最高傑作が、4.0chハイブリッド・マルチチャンネルSACDでAudio Fidelity社より再発。恐ろしいほどの音数で空間を埋め尽くすジョン・マクラフリンのギター、当時最新の機器であったシンセサイザーを自由自在に操るヤン・ハマー、そしてビリー・コブハムの超重量級ドラムス。スピード、パワー、スリル、轟音、超絶技巧の五拍子が揃ったサウンドが聴く者の血を限りなく騒がせる。ナンバリング完全限定盤。





Re-union In Berlin Rolf Kuhn
『Re-union In Berlin』


クシシュトフ・コメダ、ビヨルネ・ロストヴォルド、ヨキ・フロイント、ジャーマン・ジャズフェス1966と続いたBE!JAZZの驚愕レア音源復刻。こちらもジャーマン・ジャズの金字塔、ロルフ&ヨアキムの鬼才キューン兄弟が1965年ドイツCBSに吹き込んだ一枚が限定復刻。かの人気盤『Solaris』で聴けるモード演奏がさらにフリー寄りに振り切れた革新的なプレイの連続。





Media Dreams  (Deluxe Edition) Sun Ra
『Media Dreams』 (Deluxe Edition)


あの『Disco 3000』と同時期・同編成、同じイタリアでの実況録音盤で、サン・ラーを聴く上では絶対に外せない名盤が、大量のボーナストラックを加えた2枚組デラックス盤にて紙ジャケ復刻。時にローファイなリズムボックスもフィーチャーしつつ、フリーキーに繰り出されるオルガンやムーグが醸し出す過剰なまでの宇宙感・未来感は『Disco3000』と同質のものでありながら、よりメディテーショナルでアンビエントな心地よさを湛えている。本作もまた後の電子音楽へ与えた影響は絶大。




Gears Johnny Hammond
『Gears』


オルガン奏者ジョニー“ハモンド”スミスの1975年Milestone盤『Gears』の発売40周年を記念したデラックス版リイシュー。マイゼル兄弟制作による洗練された極上のグルーヴが満載。レアグルーヴ古典「Shifting Gears」、「Los Conquistadores Chocolates」のほか、驚愕の完全未発表セッション音源6曲も追加。




アフリカン・ロック 石川晶とカウント・バッファローズ
『アフリカン・ロック』


石川晶とカウント・バッファローズ 1971年ミノルフォン録音による幻の傑作が、Deep Jazz Realityシリーズにて世界初復刻。脇を固める鈴木宏昌(el-p)、水谷公生(g)、村岡健(ts,fl)らのファインプレーも随所に光る、まさしく世界基準のクオリティ&オリジナリティを誇る伝説の一枚。





Time No Longer 松居和
『Time No Longer』


ラリー・カールトン、ロベン・フォード、リー・リトナー、スティーヴ・ルカサー 4人のスーパーギタリストが参加した松居和(カズ・マツイ)の1981年1stアルバムが久々リイシュー。自身の尺八プレイを全編で響かせつつ、L.A.の4大ギタリストを曲毎に起用したフュージョン〜AORファン必聴の一枚。






【2015年の声】 関連インタビュー

【インタビュー】 アントニオ・サンチェス 『Meridian Suite』 
スーパードラマー、アントニオ・サンチェス、自己グループ名義としては初となる最新アルバム『Meridian Suite』が登場。グラミー受賞でマスの話題をさらった映画「バードマン」のスコアのこと・・・はさておき、今後さらに興味深い展開を迎えそうなマイグレイション・バンド、そして最新アルバムについて色々と伺ってまいりました。
【インタビュー】 西山瞳 - NHORHM 『New Heritage Of Real Heavy Metal』- 
西山瞳の新作は、自身が学生時代に影響を受けたヘヴィメタルの名曲をピアノトリオで演奏する前代未聞のHR/HMカヴァーアルバム!ディープ・パープル、U.K.などの古典からメガデス、ミスター・ビッグ、アングラ、BABYMETALまでを幅広く収録!HR/HM愛が大爆発してしまった西山さんにお話しを伺いました!
【インタビュー】 近藤等則、スタンダードを吹く! 
アムステルダムから帰国して早3年。このたび6年ぶりのアルバムにして、キャリア初のスタンダード集『Toishinori Kondo plays Standards〜あなたは恋を知らない』をリリースした近藤等則さんにお話を伺ってまいりました。