【HMVインタビュー】Northern19『PRESENCE』

2015年9月14日 (月)

Northern19 1年3ヶ月ぶりの新作ミニアルバム「PRESENCE」がついにリリース！自分たちの音楽を追求して生まれた6曲は様々な表情を見せるも芯にしっかりとNorthern19を感じることができ、哀愁と疾走感あふれるグッドメロディーのNorthern19節が心を掴む傑作！結成13年目を迎えてもなお進化を続け、自信作を完成させたNorthern19の笠原健太郎氏にメールインタビュー！ 10月に開催する主催イベント「TOKI ROCK NIIGATA」ついても伺いました！

Northern19 インタビュー

---1年3ヶ月ぶりの新作「PRESENCE」の完成おめでとうございます！リリースを控えての現在の心境をお聞かせ下さい。

ありがとうございます！
とにかくリリースが待ち遠しいです。早く皆さんに聴いて欲しいです！

---ミニアルバムとしては結成10周年を迎えた2013年リリースの「FOR EVERYONE」以来2作目ですが、制作はどんなところからスタートしたのでしょうか？

「FOR EVERYONE」を経てから昨年「DISCOVERY」というフルアルバムをリリースしてツアーも回り、次のアクションはどうしようか？という中で、もう一度ミニアルバムを制作してみようということに決まり制作が始まりました。

---「PRESENCE」には“存在”という意味がありますが、このタイトルを付けた理由・込めた想いを教えて下さい。

レコーディングが終了する間際くらいにこのタイトルを付けました。全曲聴いていて感じたのは、“これが他の誰でもない自分達にしか作れない音楽”であり、“これが今の等身大のNorthern19の全てなんだ”ということです。自分達の音楽というものをこれまでずっと追求してきましたが、この作品はその純粋な結晶だと思うんです。そしてそれは時流とかジャンルとかの枠にとらわれたり必要以上にこだわったりしたものではない、“ただそこにありのままに音楽をやっている自分達がいる”ということでしかない、というか。
そんな感覚から「PRESENCE」という言葉が浮かんできて、調べると他にも“霊感”とか、音響的には“臨場感”という意味もあるので、今作には本当にぴったりだなと思い、このタイトルにしました。

---シンガロング必至のリード曲から、POP PUNK、エモ要素含む充実の6曲が17分余りで収められ何度も繰り替えし聞きたくなる作品ですが、今作でこだわったことは何でしょう？

こだわったことを凝縮した一言で言うならば、とにかく良い曲を作ること(笑) そこに尽きます。これは今までとずっと変わらない部分ですが、よりその思いは強くなってきています。勝手に曲が完成へと導いてくれるというか、そのくらいその楽曲自体にパワーがあるものじゃないと、やっぱりあんまり良くない気がするんです。今回は本当に難産な曲ばかりでした。とにかく全然曲ができなくて。でもそれは自分の中でのハードルが上がっていたからで、先に述べたような何かパワーを秘めた曲がそのハードルを越えてくるのを、僕がちゃんと待っていたからなんです。今回の曲達はそれぞれ表情が全く違うけれど曲としてどれも立っていて、パッと聴いた印象はバラエティのある内容だと思うけど、どれもしっかり核の部分でNorthern19。そんな曲達だと思います。

---制作中にあった印象的なエピソードがあったら教えて下さい。

まず、本当に曲ができなかったこと(笑) 焦りと不安と…そういった感情との闘いでもありましたし、楽曲制作中は笑えないくらい本気で落ち込んでました(笑) でもそれも全く無駄ではなかったと今は思えたりします。何故ならとても良い作品が出来たからです。そこに尽きますね。
あとは、大好きなお世話になっている先輩、GOOD4NOTHINGに機材を借りてレコーディングできたことです！同じスタジオで僕らの前にRECしていたGOOD4NOTHINGが僕らのREC初日にたまたま立ち寄ってくれて、これからツアーに出るということで、そのまま使っていたギターやアンプをどっさり置いていって「全部使ってええで！」と(笑) なのでお言葉に甘えて僕はかなりたくさん使わせていただきました！(爆) 今回は楽曲がかなり幅広い音色が求められることもあったので、これは本っ当に有り難かったです。おかげさまで最高のサウンドでレコーディングできました。マジで兄貴達の懐の広さに、感謝しかないです！

---今年も地元・新潟で「TOKI ROCK NIIGATA」を開催されますが、このイベントを立ち上げたきっかけは何でしたか？

結成して10年を経たタイミングだったり、所属レーベルが変わったりなど色々と節目の時だったので、今まで自分達が続けてやってきたことを活かしてここで何か新しいチャレンジをしてみようという話から始めたイベントです。僕らNorthern19は東京で結成したバンドなので、新潟の地元バンド、というわけではないのですが、東京で活動してきたからこそ分かった新潟の魅力を全国に伝えたり、逆に新潟に僕らが全国で出会った最高にかっこいいバンドを呼んで観てもらったり。そうすることで僕らなりに少しでも新潟を盛り上げていけたら、という思いもありこのイベントを立ち上げました。

---参加バンドを選ぶ基準はありますか？

音楽性に関しては特に基準などはなくて、とにかく音楽とライブが良いバンド、自分達としっかりとした繋がりがあるバンド、単純に僕らが一緒にやりたいバンド、そういった部分でみんなで話し合って参加バンドを決めて、各自でバンドにオファーして決めています。

---新潟の音楽シーンでジャンル問わずオススメのバンド・アーティストがいたら教えて下さい。

今回のトキロックにも出演が決まっている、上越のバンドMy Hair is Badです。すでに全国的に知名度も人気もある彼らですが、本当に唯一無二の才能を持った魅力的なバンドです。僕は同じ新潟県出身としてバンドマンとして音楽好きとして、彼らの存在と活躍がとても誇らしいというか、凄く嬉しいんです。彼らの魅力は音源だけじゃ完全に伝わってこない、ライブにこそ真骨頂がある、素晴らしいライブバンドだと思います。

---「TOKI ROCK NIIGATA 2015」に掛ける意気込みをお願いします！

今年で2回目となるTOKI ROCK。昨年のあの盛り上がりと熱量を超えていく、最高の1日にしたいと思います。是非、全国から皆さんが新潟に来てくれるのをお待ちしております！

---それでは最後にインタビューをご覧の皆様にメッセージをお願いします。

手前味噌ですが『PRESENCE』は本当に良い作品が作れたと自負しています。ジャンルの固定概念とか諸々は捨てて、真っさらな気持ちで真っ直ぐにこの作品と向き合ってもらえたら必ず気に入ってもらえると思います。まずは是非一度聴いてもらいたいです。そして僕らのライブに遊びにきてください。ライブでこそ本当の魅力を伝えることができると思っているので。よろしくお願いします！

ありがとうございました！

Northern19「PRESENCE」 [2015年9月16日発売]

Northern19、前作より1年3ヶ月ぶりのリリース。自身2枚目のmini albumは、時間にしてこそ17分余りだが聞き応え十分、十二分の1枚となっている。リード曲であるM-1MESSAGEではNorthern19節全開でシンガロングあり、哀愁感ありの今後Northern19の名刺ともなりうるキラーチューンである。POP PUNKの要素も感じる、M-2CARRY ON、バンドとして今まであまりなかったアプローチにチャレンジしたM-3［UNTITLED］もまだまだ成長して行くNorthern19の可能性を感じさせる曲となっている。M-4FIREWORKSは心に突き刺さる日本のロックバンドを超越したエモーショナルな世界を造っている。ライブキッズ、ドストライク間違い無しのM-5 1.2.3.4.5.6.7.8.やこの作品を締めくくるに相応しい想い溢れるENDLESS PUBERTY。この作品は2015年のインディーズロックシーンに大きな影響を与える事は必然である。