【インタビュー】 黒田卓也 USブルーノートから大跳躍!
2014年2月7日 (金)
2003年単身ニューヨークに渡り、本場のジャズ、ソウルを一心不乱にむさぼる傍ら、勢い余って現代最高のアフロビート・バンド、アコヤ・アフロビート・アンサンブルに加入。黒田卓也は、まこと「気鋭」という言葉がピッタリのトランペッターだ。
昨年、日本人としては初となる本家USブルーノートとのディール締結が実現。そして今年、いよいよ登場する移籍第1弾アルバム『ライジング・サン』は、コーリー・キング、ネイト・スミス、クリス・バワーズ、ソロモン・ドーシー、さらには誰よりも主役の”迸り”を待望していたホセ・ジェイムズ、肝胆相照らすマイメンたちのブ厚いバックアップを得て堂々完成。日進月歩の現代N.Y.ジャズ・シーン、そのコアをリアルに映し出す内容となっている。
ジャズのサムライブルーが世界を沸かす。『ライジング・サン』リリースを目前に控えた黒田卓也さんにお話を伺いました。
向こうで実際生活しながら感じるアメリカはやっぱり違う。YouTubeやサウンドファイルで体感する世界とは明らかに異なるんですよ。肌で直接感じたことが自分の中でスタンダードになるわけだから、すごくラッキーなことですよね。
-- このたびはUSブルーノートからのアルバム・リリースおめでとうございます。リリース日も迫ってきて、少しずつブルーノート・アーティストになった実感も沸いてきたりしているんじゃないですか。
本当、徐々に徐々にっていう感じですね。今ちょうどマスタリングが終わった段階で、改めてアルバムを聴き直している段階なんですけど、自分でも結構いいものができたなと。これがブルーノートから世界に発信されることを想像すると、武者震いが止まらないみたいな(笑)。
-- 契約に至ったプロセスというのは。
2012年の9月にホセ(・ジェイムズ)から、「キミのアルバムをプロデュースさせてくれ」っていう打診があったんですよ。もちろんその時点では、ブルーノートからのリリース云々といった話は一切なく。
僕は、これまでに自主制作でアルバムを3枚出していて、ホセはそれを全部聴いて、ライヴもよく観に来てくれていた。ただ彼には、「もっとキミが前に出るべきだ。もっとキミの音が聴きたい」っていうことをずっと言われ続けていたんですよ。
-- 黒田さんの音楽性がもっと全面的に出たものを聴きたかった、と。
当初は、プロデューサーを立てること自体僕の頭になかったので、何となくはぐらかしてはいたんですけど(笑)・・・最終的に彼の情熱に負けて、「そこまで言ってくれるんだったら、いいものができるんじゃないのかな」と思って、プロデュースをお願いしました。それが2012年の12月。
でも、その時期にちょうどホセのアルバム(『No Beginning No End』)のリリースが差し迫っていたんですよ。年明けから僕は彼のバンドで一緒にツアーも回らなきゃいけないわけだから、全然時間がない(笑)。結局、3月のツアーの合間に2週間休みがあったので、そのタイミングでニューヨークでレコーディングすることになりました。もう急ピッチで曲を書いて、アルバム・コンセプトを固めて、4日足らずで録り終えたっていう感じですね。
ホセがブルーノート・アーティストということもあって、社長のドン・ウォズが彼のライヴを本当によく観に来ていた。だから僕の演奏も昔からずっと観てくれていたんですよ。しかも、今僕のマネージメントをしてくれているホセのマネージャーがドンと古くからの友人で。そういうちょっとした繋がりとみんなのプッシュがあって、ブルーノートからのリリースにたどり着くことができました。
-- ドン・ウォズと直接話し合う機会なんかはあったんですか?
契約やレコーディングのことを話し合ったことは一度もないですね。その辺は全部マネージャーに任せてあるので。ドンは・・・変わり者とは言いませんけど、基本ちょっと捉えどころのない人(笑)。音楽的な話もほとんどしたことないと思います。
-- ちなみに、そんなドン・ウォズ体制下となった最近のブルーノートに対する黒田さんのイメージというのは。
ロバート・グラスパーにしろ、ホセにしろ、ジャズ出身の人たちではあるけど、そういう既存の小さい箱から飛び出して、ヒップホップやR&B色の強いアルバムを臆することなく作っていますよね。それに対してブルーノートは惜しみないエールを送って、しっかりとサポートしている。その姿勢には感動すら憶えるというか、実際に明らかなムーヴメントになっていますから、なおさら素晴らしい。しかも自分がその一員になれるんですから、本当に誇りに思えますよね。
-- 2014年のブルーノート・リリース1発目がこちらの『ライジング・サン』になるわけですが。タイトルの「ライジング・サン」。この「サン」は、「Sun」ではなく「Son」になるんですよね。
ホセが付けてくれたタイトルなんですよ。「Son」は「ブラザー」っていうスラングで、もちろん僕のことを指している。だから、「兄弟よ、もっと上へ行こう」みたいな意味合いですね。逆に「Sun」であっても、「太陽が時間をかけてしっかり昇っていく」っていう僕のキャリアを象徴している言葉だなって。僕の中では、ダブルミーニング的にそう感じている部分はあるんですけどね。
-- 音の質感だったりは、やっぱりホセのイメージや実際のプロダクションに因るところが大きいのでしょうか。
プロデュースをやることが決まったときに、ホセが最初にざっくりとした方向性を決めていたんですけど、それが「とにかくロウの効いた、ビートの強いアルバムにするんだ」っていうことだったんですよね。要するに、「ジャズ=滑らか」といったイメージを一切取り払って、ヒップホップ、R&B、ソウル、ファンクなんかと同様の “下の強さ”を全面に出していきたいというコンセプト。それを伝えられて僕が曲を書く、そんな感じでしたね。
-- 1曲目の「ライジング・サン」から、ホセの描いたコンセプトがもう丸分かりというか(笑)。
「このアルバムはこういう感じです」っていうのを、初っ端から皆さんにセットアップしてもらうと(笑)。
-- “下の強さ”となると、ネイト・スミス(ds)の参加はドンピシャですね。
ネイトは、ホセのアメリカ国内でのライヴでよく叩いていたんで、もう知り合って2年ぐらい。デイヴ・ホランドのグループで叩いていたりもしますよね。いや、彼は本当バケモノです(笑)。今回のアルバムも全曲に渡ってビシバシきているんですけど、彼の参加はかなり大きいですね。
-- スネアの音一発で空気を変えてしまうというか。
今回、ホセのアルバムと同じスタジオで録ったんですが、この音を録ってくれたレコーディング・エンジニアのブライアン・ベンターにも感謝ですね。
-- そのほかの参加メンバーで、コーリー・キング(tb)はたしかニュースクール大学で一緒だったんですよね。
僕より1コか2コ学年が下なんですけど、当時から明らかに毛並みが違うとんでもないヤツがいるって話題でしたよ(笑)。在学中、18か19ぐらいでローリン・ヒルのツアーに同行していましたからね。たしか、グラスパーなんかと同じ高校。テキサスのハイスクール・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。だから、あの辺のミュージシャンとはガッチリ繋がっているんでしょうね。ジャマイア・ウィリアムスの「エリマージ」にも彼はキー曲を提供していますし。
コーリーの存在は精神的にも大きいですよ。ホセのバンドで一緒っていうこともありますけど、本当に大親友なんで。彼が横にいてくれるだけでやっぱり全然違いますし、今後も助けてもらうことが色々あると思っています(笑)。
-- おふたり、フロント2管の“風神”“雷神”みたいな感じで(笑)。
(笑)たしかに絶妙なコンビかもしれないですね。あと、クリス・バワーズもホセのバンドで2年ぐらい一緒にやっているんですけど、彼も若いのにすごい才能を持ったピアニストですね。ホセも絶対的な信頼を置いていますから。
-- 2曲目の「アフロ・ブルース」は、アコヤ・アフロビート・アンサンブルに参加している黒田さんならではのアフロビート・チューンですね。
アコヤの活動自体、今はほとんどストップしているんですけど、一応在籍はしています。今年アルバムのレコーディング〜リリースが予定されていて、そこには僕も参加することになっているんですけど、実は、アコヤでのレコーディングはそれが初めてになるんですよ。前のアルバムは僕が参加する前。2007年ぐらいですね。
-- その時期、ニューヨークのアフロビートやディープファンク・シーンはかなり盛り上がっていましたよね。
当時ニューヨークのアフロビート・バンドと言えば、アンティバラスとアコヤ。どちらも10年以上活動を続けていて、しかも両グループ間でメンバーを貸し借りするぐらい仲がよかった。結局それが大きなコミュニティの中核になっていて、その周りに僕のようにジャズをやりながらもアフロビートが好きなミュージシャンが大勢いたっていう感じだったんですよ。
その頃ちょうどブロードウェイ・ミュージカル「FELA」が上演されていて、アフロビートをもう一度プロモーションしようっていう動きもかなり高まっていたんですよ。だから、当時を境にアフロビート・バンドの数がものすごく増えましたね。
-- 元々アフロビートにも興味があったんですか?
いえ、何も知らなかったです(笑)。ただ単に、アコヤのトランペッターが抜けるっていうので、その後釜として誘われただけ。アコヤはそもそも日本人のメンバーが中心になって結成されたんですよ。パーカッションのヨシ・タケマサさん。同じ大阪の出身なんですけど、彼がたまたま僕の電話番号を人伝えで知っていて、「ちょっとアコヤでやってくれへん?」って急に電話がかかってきた(笑)。それがアコヤに参加したきっかけですね。
アフロビートに関しては、最初は正直ナメてたところもあって。ファンクの延長的な音楽だと思っていたんですけど、大間違いでしたね。実際参加してみたら、「なんじゃこりゃ!?」と(笑)。メロディ自体はシンプルなんですけど、パターンがかなりトリッキー。当初は、どこで入っていいのか、タイミングが全く分からなかった。あとは、とにかくグルーヴがものすごい。ドラムにコンガに、ギター2本にベース、さらにシェケレにウッドスティック・・・リズムセクションだけで8人か9人いるわけだから、とんでもないことですよね(笑)。これでライヴなんかしたらもう病みつきになりましたね。1曲を30分ぐらい演奏したりして。ずーっと同じことの繰り返しなんですけど、観客がトリップして踊り出すんですよ(笑)。
-- トランス状態(笑)。
もうその光景にまず魅了されちゃいましたね(笑)。その後も、フェラ・クティやトニー・アレンのテープなんかを聴きつつ、少しずつ音楽的なすごさを発見して掘り下げていった感じですね。アコヤに入ったことは大正解でしたね、本当に。今回の「アフロ・ブルース」にしても、まさにそういったアフロビートのリズムを採り入れて、少しトリッキーな感じに仕上げました。
アフロビートって、あの大所帯編成だから成立するところもあって、それらしい曲を書いても、ジャズのセットアップでは中々あの感じにはならないんですよ。けど、それが逆に新しいカラーの曲になったんじゃないかなと思います。実際この「アフロ・ブルース」が最初のレコーディング曲だったんで、すごくイイ景気付けにもなりましたね(笑)。
-- 「ピリ・ピリ」はちょっとJBホーンズ・ライクのファンクで。
チャーチ(教会)にドライなファンクを足したような感覚というか。僕、オールドスクールのファンクが好きなんですね。ニューヨークに渡った後、周りの人たちから色々CDを貰って聴き込んだ時期があって、初期のクール&ザ・ギャングとかオハイオ・プレイヤーズとか。 その後、ザ・ルーツ、エリカ・バドゥ、ディアンジェロ以降のネオソウルにも魅了されていって。中でも、エリカ・バドゥがめちゃめちゃ好きで、彼女から作曲の部分で強い影響を受けているって言ってもいいですね。特にビートのドラム・パターンとか。あと、ミシェル・ンデゲオチェロも素晴らしいコンポーザーですよね。
もちろん、スティーヴィー・ワンダー、ジェームス・ブラウン、カーティス・メイフィールドなんかにもひとしきりハマったりして・・・ジャズを学びにニューヨークに行ったにも関わらずっていう感じですけど(笑)。でも、ニューヨークに渡ってすぐぐらいに、その辺が好きな連中とソウルジャズ・バンドを始めたんですよ。オルガン、ギター、ドラム、それと僕のトランペット。毎週月曜にノーギャラで小っちゃいバーで演奏していました。
そのとき、ギターの人に「ソウルジャズ」っていうジャンルを教えてもらったんです。僕も大好きなブルー・ミッチェルとリー・モーガン、この2人がメインストリームのジャズとは別に、ジミー・スミスやグラント・グリーンなんかとソウルジャズをやっていたことを知ったんですよ。60年代の後半ぐらいに。ほかにも、ルー・ドナルドソン、ドナルド・バード・・・そういうレパートリーをバンドで1年ぐらい演奏していました。歌モノも交えたりして。でも結局この時期があったから、僕は“どジャズ”の人にならなかったんだと思います。
-- でも、僕もそうですよ。ヒップホップ・ネタからそういったソウルジャズの作品に行き着いていったり。
僕らぐらいの世代は多いですよね。それが今は、逆の現象が起きていたりして。例えば、グラスパーがJ・ディラのビートを生演奏したりする。すごくおもしろいですよね。一般的なジャズに対するイメージも変わってきそうですし、そこからライヴに足を運んでくれる人も増えたりして、そうなったら最高なんですけどね(笑)。とまぁ、そんな風にソウルジャズに強烈にハマった時代があったんですけど、とにかく僕は“大きく括った”ブラック・ミュージックが大好きなんですよ。
-- 2曲のロイ・エアーズ・カヴァーからも、黒田さんの“大きく括った”ブラック・ミュージック愛が強く感じられますよ。
「エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン」は、ホセのライヴで演奏したことがあったんですよ。「Park Bench People」っていう曲をやるときに、途中で毎回フリースタイル的な “遊び”として何かしらカヴァーを挟み込むんですね。そこでこの曲も1度やったんですけど、そのコード感がものすごくかっこよかった。で、ホセも「この曲をタクヤのアルバムに入れよう」って言ってくれたんですよ。
「グリーン・アンド・ゴールド」は当時の未発表曲ながら大好きで、いつかカヴァーしてやろうって思っていました。本家のヴァージョンよりちょっとテンポを落として、セクシーな感じに仕上げました。アレンジも大成功です。
-- 僕は、今回のアルバムでは個人的に「コール」が大好きでした。CTI時代のフレディ・ハバードみたいなサウンド。
たしかに、全体のサウンドも遊んでいますし。以前から打ち込みで録り貯めていた音があったので、それを最後仕上げにまぶそうと思っていたんですよ。なので色々な音が足されています。でも、あくまでビートは抑えの効いたヒップホップ。これはちょうど1年前、夏が終わって、ニューヨークにまた厳しい冬がやってくる、そういうちょっとセンチメンタルでノスタルジックな気分のときに書いた曲ですね(笑)。
-- 「マラ」は、キューバのDJマーラのこと?
2012年に出た彼のアルバム『Mala In Cuba』があまりにも素晴らしくて、単純にそれにインスパイアを受けて書いた曲なんですけど。マーラのビートに、もしマイルスの「In A Silent Way」や「Bitches Brew」的な要素が加わったらどうなるのかな?っていう感覚。で、直接マーラに「こういう曲を作ってみたんだけど」ってメールしたりして。ちょうど今、別の曲のリミックスをお願いしているところなんですよ。
-- ベース・ミュージックやダブステップなんかもよく聴くんですか?
ダブステップはそこまでですけど、DJミュージック全般は最近よく聴くようになりましたね。フライング・ロータス、サンダー・キャット・・・
-- ブルックリン在住のチンプ・ビームスの作品に参加されていたりもしましたよね。
単純に彼らとは地元ブルックリンの友達なんですよ(笑)。去年ぐらいにトランペットを吹いてくれって頼まれたものが最近出たらしいんですよね。ダブっぽいオケだったんですけど、『ルーズ・スカイ』っていうアルバムですね。
-- ちなみにニューヨークに渡る前、日本では演奏するのも聴くのもジャズばかりだったんですか?
そうですね。地元のジャズクラブとかでスタンダードを吹いていたり・・・極端に言えば、十代の頃はクリフォード・ブラウンが全てでしたね。彼みたいに吹くことしか考えていなかった。マイルスなんて聴きませんみたいな(笑)。実際ニューヨークに行ってからですよ、マイルスの洗礼を受けたのは。
クリフォードは、トランペッターとして本当に神懸かっていますよね。にわかにアドリブとは信じられないぐらい素晴らしいメロディを紡いで、しかもかっこよく吹き切る。いなせですよね(笑)。リー・モーガンなんかと比べると「完璧すぎる」みたいなことを言う人もいますけど、僕からしたらリー・モーガンの方が“ヤンチャ”なだけで(笑)。
-- 特にこの1枚というのを挙げるとすれば。
バラードばかりを収録している『Clifford Brown With Strings』。昔から大好きですね。ただ、当時は「トランペットを吹く」という観点だけでクリフォードに憧れを抱いていた部分もあったんですけど、アーティストとして見たときにやっぱりマイルスはすごいなと。空間把握能力というのか、トランペットを吹く能力以上のものを持っていますよね。
-- マイルスは何を聴いて開眼したんですか?
60年代クインテットのライヴ音源が入った『No Blues』ですね。部屋を真っ暗にして寝転がって聴いていたら、突然マイルスの音そのものが体の中に入ってきて・・・一気にそのすごさに気付かされたっていう。それ以来大ファンになりましたね。
あと、ロイ・ハーグローヴは本当にかっこよかった。カリスマでしたね。ニューヨークに行っても週2、3回はライヴを観ていたぐらいなんで。ジャズの伝統的な部分をしっかり踏まえつつ、その一方でRHファクターなんかでは新しいことにどんどんトライしていくっていうスタイルに、とにかく憧れていましたね。
-- ロイ・ハーグローヴのカリスマぶりを直に感じることができたのもそうでしょうし、2000年代の10年間にニューヨークに身を置いていること自体、あらゆる意味で大きかったんじゃないですか?
向こうはとにかく情報量がハンパじゃないですし、あと周りにアーティストがいっぱいいたことも刺激になりました。彼らとの付き合いの中で考え方や物の見方が変わってくることもあったし。何より皆、音楽が好きで、よく知っているんですよね。別に音楽家じゃなくても。だから色んな音楽を教わった。特に、僕の好みを分かっているような人たちはなおさらで、マーラもそうだけど、「これ知ってる?きっと好きだと思うよ」って、いい音楽を次から次に教えてくれるんですよ。そういう部分でもニューヨークにいたことはよかったなって。
あとはやっぱり、トランペット奏者として自分を磨くには打ってつけの場所でしたね。なにしろレベルが高すぎるんで、そこで揉まれながら頑張れたのは大きかったと思います。個人レッスンで、ローリー・フリンクっていう素晴らしい先生にも出会えましたし。
それから、英語でモノを考えて、その土地の文化に直に触れることができたことで、音楽に対してのアプローチがすごく自然になれたかなって思います。身も蓋もない話ですけど、日本から見たアメリカって、結局フィルターみたいなものがかかっていて、向こうで実際生活しながら感じるアメリカとはやっぱり違う気がするんですよ。YouTubeやサウンドファイルで体感する世界とは明らかに異なる。そうして肌で直接感じたことが、自分の中でスタンダードになるわけだから、すごくラッキーなことですよね。だから10年間、上を目指して頑張れたというか。
-- 今回のアルバムは、まさしくその10年の集大成にもなるという。
しかも自分が信じてやってきたことが、次はもうちょっと大きな舞台にステップアップして発信できるわけですからね。日本はもちろんですけど、本国アメリカやヨーロッパからの反響もめちゃめちゃ楽しみです。良くも悪くも失うものは何もないんですけど(笑)・・・でもまぁ、何の気兼ねもなく、バンドのみんなといつも通り自然体で音を鳴らすことができたのがとにかく嬉しいですし、それが自分にとっての最高の財産になるんじゃないかなって、そう思っています。
黒田卓也 『ライジング・サン』
国内盤収録曲
- 01. ライジング・サン
- 02. アフロ・ブルース
- 03. ピリ・ピリ
- 04. マラ
- 05. エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン
- 06. グリーン・アンド・ゴールド
- 07. サムタイム、サムホエア、サムハウ
- 08. コール
- 09. アンチェイン (日本盤ボーナストラック)
- 10. プロミス・イン・ラヴ (日本盤ボーナストラック)
Takuya Kuroda (tp) / Corey King (tb) / Kris Bowers (rhodes,synth) / Solomon Dorsey (b) / Nate Smith (ds,per) / Jose James (pro,vo on M-5) / Lionel Loueke (g on M-2)
先着でスペシャル音源「アフロ・ブルース(Mala's Late Night VIP Remix)」CDをプレゼント!!
HMV 店舗およびHMV ONLINE/MOBILEで、黒田卓也『ライジング・サン』(TYCJ60050)をお買い上げのお客様に先着で、先着でスペシャル音源CD「アフロ・ブルース(Mala's Late Night VIP Remix)」をプレゼント致します。
* 輸入盤は特典対象外となります。
* 特典は無くなり次第終了となります。お早目のご購入をおすすめいたします。
(くろだ たくや)
12歳からトランペットを始め、中・高・大学を通してビッグバンドに所属。16歳から神戸や大阪のジャズ・クラブでの演奏活動をスタート。2003年に渡米し、ニューヨークのニュースクール大学ジャズ課に進学。在学中から、ニューヨークの有名クラブに出演。 卒業後もニューヨーク・ブルックリンを拠点に国内外で、ジャズのみならずさまざまなジャンルで活動。JUJU、Orange Pekoe、ホセ・ジェイムズなどのアルバムにアレンジャーやプレイヤーとして参加。
2010年に初のリーダー作『Bitter&High』を発表。2011年にリリースした2ndアルバム『Edge』が全米ラジオチャートの3位にランクインし大絶賛される。2013年6月には、「TAKUYA KURODA SEXTET: Six Aces」(P-VINE)を発売。
2014年、75周年を迎える名門ブルーノート・レーベルより遂にメジャー・デビュー作をリリースする。
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