【インタビュー】 横田寛之 ETHNIC MINORITY
2012年1月26日 (木)
春夏秋冬、都内各所で年間100本以上のストリート・ライブを行ない、その楽想豊かなコンポジションと極めて高い演奏力で道往く人々の心を捉えて放さないスリーピース・インストゥルメンタル・バンド、横田寛之 ETHNIC MINORITY。
このたびEast Works Entertainment からリリースされた記念すべきデビュー・アルバム『Startin'』は、そんなストリートで培った抜群の瞬発力を発揮しながら一気に駆け抜ける、清々しい一枚となった。トーキョー・ヤングライオン・シーン最前線にて咆吼する”街の遊撃手” 横田寛之氏を中心に、杓子定規のジャズからおよそ距離をとりながら大胆に描かれた、教科書に載っていないジャズのピッカピカの新容を是非ともご拝聴あれ。
主幹・横田氏、さらにはリズム隊のサトウヒロ&島野和樹両氏をお迎えして、アルバムのこと、ストリート奮戦話など、たっぷりとお伺いしました。
インタビュー/構成: 小浜文晶 |
- --- 「横田寛之 ETHNIC MINORITY」のみなさんは、今回の『Startin'』がメジャー・デビュー・アルバムとなり、さらにHMV ONLINE初登場ということで、まずは簡単な自己紹介からお願いいただけますでしょうか。
横田寛之 (以下、横田):横田寛之、30歳です。パートは、サックスと、あとはエフェクターやサンプラーなんかを色々とイジっています。
サトウヒロ (以下、サトウ):サトウヒロです。アップライト・ベースを弾いています。僕も30歳です。
島野和樹 (以下、島野):カホンとドラムを担当している島野和樹です。宜しくお願いします。
- --- グループ結成までの経緯はどういった感じだったのですか?
横田:3人とも元々は大学時代からの知り合いだったんですよ。サトウとは、大学の「ハイソサエティオーケストラ」っていうビッグバンド・サークルで四年間ずっと同じバンドを演っていたんですね。島野は別の大学で同じようなタイプの音楽サークルにいたんですけど、インカレのイベントなんかにお互い出演していたので、お互いに顔と名前だけは何となく知っていたんですね。で、その後卒業してからは、しばらくサトウとも島野とも会うことがなくなって。5、6年は会ってなかったよね?
サトウ:そのぐらいだねぇ。
横田:ただサトウは、卒業後も歌モノのポップス・バンドをやっていたんですね。そのバンドがヴォーカル、ギター、ベースのスリーピースだったんで、たまに島野がカホンやドラムでサポートしていたんですよ。で、僕もときどきホーンセクションが必要なときに参加したりして。
島野:だから、そのサトウさんのバンドが、僕と横田さんとの初共演になるわけなんですよ。大学時代にお互いの存在を知るようになってから6、7年後のことですね。
横田:つまり3人で音を出したのもそれが初めてになるんですよ。その頃僕は全然別のバンドでストリート・ライブを中心に活動していて。ベース、ドラム、サックスの僕っていう編成なんですけど。で、そのバンドが活動休止になっちゃったんですね。でも、僕の中にはもっとストリートで演奏したいなっていうのがあって、今後メンバーをどうしようかって考えたときにパッと思い浮かんだのが、サトウと島野の2人だったんですよ。それがこのサックス・トリオになったっていうことですね。
- --- ストリート・ライブありきで、この「横田寛之 ETHNIC MINORITY」が結成されたということですね。
横田:そうですね。街の雰囲気で言えば...例えば新宿南口のフラッグス・タワー前みたいな、変にトンガっていないイメージがある場所で(笑)、割りとカジュアルにジャズやファンクなんかを演奏できたらいいなと思って組んだんですよ。カホン、コントラバス、サックスっていう編成でそこまで騒がしくない感じで。
- --- 横田さんに誘われる以前に、サトウさん、島野さんもストリート・ライブの経験はそれなりにあったんですか?
サトウ:僕はそのポップス・バンドで結構頻繁にやっていましたね。
島野:僕はまったくなくて、このプロジェクトに呼んでもらって初めて経験したんですよ。それまでは本当にライブハウスばっかりで、もしくは半野外ぐらいだったんですよね。
- --- ちなみに、毎月どのぐらいのペースで行なっているんですか?
横田:基本的なスタンスとしてはもちろん僕ら3人なんですけど、どうしてもその日メンバーが揃わないってときには1人だけでやったり、2人でやったりっていうことはよくあって。一応僕がリーダーとして、やる日を決めているんですけど。僕に限って言えば、ほぼ毎日やってますね。月に換算すると20前後。それがもう2年ぐらい続いている感じですね。
島野:そこに僕ら2人、あるいはどちらかが入って、トリオかデュオでやるっていうのは月に大体7〜10日ぐらいですね。でも、リーダーの2年間の通算はとにかくすごい数になると思います(笑)。
- --- 単純計算で500近く。
島野:僕らが入った日だけで数えても100回は軽く超えてると思うんで。おまわりさんが来て一瞬で終わっちゃう日も含めると(笑)、そのぐらいですね。
- --- Youtubeに上がっている動画もいくつか拝見させていただいたんですが、ストリートの主戦場は吉祥寺、新宿、渋谷?
横田:その中でも渋谷が一番多いですね。
島野:自発的に打って、しかもドラムが入るときはほとんど渋谷で、吉祥寺はオフィシャルなプロジェクトに参加する形としてやっているんですよ。
- --- オフィシャルなプロジェクト?
島野:ストリート・ミュージシャンが集まって演奏する場所を自治体に提供してもらっているんですよ。もちろん頻度としては渋谷より全然少ないんですけど。あと、渋谷がダメだったり、2人しかいないようなときなんかは音量の関係もあって、新宿や有楽町でやることもたまにあります。でも僕が入るときはほとんど渋谷ですね。
- --- 街によって、やりやすいロケーションみたいなものってあるんですか? あるいはやりやすい曜日や時間帯とか。
横田:あまりないんですよねぇ。最初はやりやすくても、すぐにやりにくくなっちゃったりとか。
- --- 人が集まると、どうしてもそうなってしまいますよね。
横田:好んでやってる場所っていうのは、渋谷センター街の入り口付近だったりもするんですけど、あそこも当然ながら頻繁に止められますし...
- --- とりあえず交番が交差点越しに...
横田:とはいえ、警備が手薄なときっていうのもそれなりにありまして(笑)...大きな声では言えないんですけど。「何で全然止められないんだろ?」って思うほど演奏できる日もあるんですよ。
サトウ:昨日は楽器広げただけで止められちゃったんですけど(笑)。でも、1時間半ぐらい平気でできる日もあるっていう。
島野:曜日はあまり関係ないかもしれないですね。例えば火曜日で人がまばらでも盛り上がったり、逆に金曜日は人がいてもイマイチ乗り切れず、最終的には止められちゃうとか。本当に読めないんですよ。
横田:あと、サックス吹きにとっては風の強い弱いっていうのもかなり重要な要素だったり。なので、曜日にしても天候・気温にしてもひとつの変数にすぎないんで、いつどこがやりやすいっていうのは一概に言えないんですよね。
- --- すると、演奏スケジュールの見込みはほとんど立たない感じなんですね。
横田:そうですね。でも、昨日止められたから今日は逆に大丈夫かな? っていう雰囲気は何となくあったり...まぁ連チャンで止められる日もありますけど。例えば渋谷で国際的なイベントがあって「パトロール強化週間」に入ってるようなときは、その情報を事前にちゃんと仕入れてどこか別の場所でやるようにはしていますね。
島野:忘年会シーズンなんかは「酔っ払いに絡まれるから止めてください」っていうのもザラでしたね。
- --- 警察や酔っ払いは日常茶飯事かもしれませんが、ときには “あちらのスジの方” との修羅場なんかもあったりするんじゃないですか?
島野:意外となかったんですよ、これが驚くべきことに(笑)。
横田:ちなみに僕らの中には、駅や駅前スペースなんかを起点にして、「駅員」「警察」「ホームレス」っていう順番で所謂”敵対勢力図“みたいなものがあるんですよ(笑)。昔、駅の中で演奏していたことがあって、もちろん駅員さんに超怒られましたけど(笑)。
- --- (笑)どこの駅でやったんですか?
横田:品川です(笑)。
サトウ:しかも高輪口で。
島野:警備員を含めて10人ぐらいに囲まれましたから(笑)。駅員さんのようなその土地の権利者の方が全然おっかないんですよ(笑)。すごい勢いで「訴えるぞ!!」って。むしろおまわりさんの方がまだ話せる余地が残っているというか、それほど恐ろしい思いはしていないんですよ。もちろん注意はされますけど、その範囲で済んでいるってことですよね。
横田:おまわりさんが巡回しているようなところは正直やりにくくてイヤなんですけど、でも逆にそこでは “あちらの方”やホームレスの方に絡まれるようなことがほぼないんですよ。ようするに安全圏でもあるというか(笑)。
横田:ストリート・ライブって、やっている人は昔からやっているんですよね。サックス・トリオにしても結構いて。僕が以前やっていたバンドもそうでしたし。ただ、「ライブハウスでライブを打ったり、CDも出したいね」ってちゃんと目標を立ててストリート・ライブをやってるジャズのバンドって少ないと思うんですよ。だから、そういった意識を持ちつつストリートでライブをやっていくっていうスタンスなんですね、僕らの場合は。
- --- そもそも、横田さんの中でなぜに演奏の場がストリートだったのですか?
横田:たまに友だちや知り合いのミュージシャンに呼ばれてライブハウスで演奏することもありますし、もちろんキライではないんですけど...まぁ僕自身の中にある色々な要素を考えてみると、今ストリートでやるってことは、いちばん僕を“生かす”だろうなと思うわけなんですよ。
- --- “生かす”というのは、プレイヤー的な特徴だけでなく性格やキャラ立ちなどもひっくるめて?
横田:....何て言ったらいいのかなぁ、生活スタイルとかもあるし...
- --- オフィシャルサイトには、当初「生活費をかせぐため」にストリート演奏を選んだというようなことも書いてありました。ようするに“おひねり”をもらうためでもあるというか。
横田:最初は正直そうですね。
島野:あとは各自の活動の宣伝なんかもやったりしてましたね。「ETHNIC MINORITY」としてのプロジェクトが本格的に動き出すまでには結構時間がかかったんで、それまでは変な話、“小銭稼ぎ”にも重きを置いてやっていたところはありましたね(笑)。
- --- お金も活動を継続させるためのある種の糧ではありますよね。そうした面も含めて、ストリートならではの風通しのよさにとりつかれていって...
島野:僕らはジャズ出身ではあるんですけれど、それぞれバックグラウンドが違いますし、そういう部分でサウンドが所謂オーセンティックなジャズとは自ずと異なったスタイルになっていったんですよね。日本で広く受け入れられているジャズって、ライブハウスやジャズクラブで聴くスタイルっていうものがほとんどだと思うんですよ。しかも年齢層が高くて、逆に若い人はどんどんクラブに流れてジャズを演奏するっていう状況ですよね。
じゃあそうした中で、ライブハウスでもクラブでもなく、ジャズをあまり聴いたことがない人たちにその面白さを伝えることができる場面として切り拓いていけそうな場所ってなると、それはやっぱりストリートなんじゃないかなって、徐々にではあるんですけどそうした発想になっていったんですよね。- --- 不特定多数の人にとにかく見てもらいたい、という気持ちが人一倍強かったり。
横田:それはあると思いますね。あとは単純に、ちょっとでもいいから人と違うことをやりたいっていうのもあって。手前味噌で恐縮なんですけど(笑)、多分僕らぐらいの演奏技量があれば「そろそろストリートは卒業してライブハウスを中心にやっていこう」ってなると思うんですよ。でも、そこであえてストリートを続けるっていうのが面白いと思うんですよね。だから僕は、もっともっと巧くなって、もっともっとバンドが盛り上がって、そこでストリートをやりたいんですよね。今の時点では、周りからすると「売れないから路上で頑張っている」程度にしか見えないかもしれないんですけど...それこそ日野皓正さんとか、ストリートでやればいいのになって思っているぐらいですから、本当に。
- --- さて、記念すべきメジャー・デビュー・アルバム『Startin'』が1月25日にリリースされましたが、実際に完成したときのご感想というのは?
横田:僕は、エンジニアさんがすごかったなっていうのがまず第一で。そもそもちゃんとしたモニターがある環境で演奏したことがなかったんですよ。自分たちが本来どういう音で演奏しているのかを判っていない状況でレコーディングまで来て、そこで初めて自分たちの音を確認できたぐらいですから(笑)。で、とにかくやりやすかったんですよね。ミックスも、まるで自分たちの音じゃないぐらいって言ったら大袈裟ですけど、本当にびっくりするほどいい感じにしていただいて、感動しましたね。
島野:想像以上だったというか。ライブの良さをパッケージするって言っても、やっぱり実際のライブに適うわけはない...んですけれども、今回1枚目ということもあってバンドのエネルギッシュな部分は極力薄れないようにしていこうと。難しいことではあるんですけど、でもこのアルバムはまさにそこに挑戦していったものでもあるんですよ。
そういう意味では、僕らの理想に沿った完成形というものを、エンジニアさん含めてスタッフの方々に協力していただき現実のものにできたなっていう実感はありますね。だから、ライブをよく観に来てくれる人にも満足してもらえる内容になったんじゃないかなって思います。サトウ:僕はポップス・バンドのレコーディングにサポートで参加することもよくあるんですけど、そういうところではパート、パートを細かく分割して録っていくのが割りと一般的だったりもするんですね。だけどこのアルバムのレコーディングは真逆で、本当に一発。いつものライブの感じそのままだなっていう印象が僕の中にはありますね。だから、横田とはまた違った感想になるんですよ。ドラム・スティックを落として演奏を続けたところなんかも編集せずにそのまま出していますから(笑)。
- --- 音響面を充実させつつ、生々しさは据え置き、という感じですね。
サトウ:モニターの存在は当然ながら大きかったですね。で、録り終えたものを聴き返すと、自分たちが演奏している姿がすぐに目に浮かぶぐらいライブ感のあるものが出来たなって思えるんですよ。
- --- 『Startin'』の収録曲というのは、スタジオで緻密に作り込んでいったもの、あるいはストリートでセッション的に演奏を重ねていく中で出来たもの、どちらの割合が多かったりするんですか?
横田:簡単なコード進行やメロディの指示なんかを書いたメモを僕がスタジオに持って行って、そこで3人でセッションしながら作っていくっていう感じですね。だから、最初のアイデアだけが僕で、細かいフレーズだったりは全部3人で作っているんですよ。
島野:ライブやレコーディングの前なんかに集中的に入るだけで、スタジオも普段ほとんど入らないんですよ。そういう中で新曲作りってなると、リーダーが書いてきた4種類ぐらいあるバラバラのフレーズをひとつずつ演奏していって、最終的にそれらを組み合わせていくっていう流れになって。それとは別に、完全にストリートのセッションから自然発生的に生まれた曲なんかもアルバムには入っていて、作曲クレジットが「ETHNIC MINORITY」名義になっているもの、「Minority D-」、「Minority C-」なんかがそうですね。「横田寛之」名義のものは、さっき言ったようにリーダーがモチーフを書いてきてスタジオで作り込んで出来たものですね。
- --- 察するところ、「Minority D-」、「Minority C-」は、ストリートで演奏する中でどんどん形を変えてきた曲だったり。
横田:かなり変わっていきました。
島野:「Minority C-」は、元々まったく違うモチーフだったんですけど、レコーディング直前まで改良に改良を重ねて、最終的にこうなったっていう感じですね。
横田:曲の最初期の状態って完成度がかなり低いんですよ。でも、そこに対するクオリティはあまり求めず、「とりあえずやってみるか」っていう感じでまずは演奏してみるんですよね。そこで、「あ! 今のフレーズちょっといいよね」っていうものがあったら、次ではもうキメのフレーズとして採用したり、そういう具合にどんどん肉付けされて形になっていくっていう感じなんですよ。
島野:去年の1月ぐらいにエフェクターを導入しまして。その段階でも大きく変化を遂げたりしたんですよ。「エフェクターを使った中でどういうサウンドにしていくか」って、しばらく試行錯誤が続いたんですよね。そこが安定してきてから、また色々とレコーディングできるような雰囲気になってきたところはあって。これからも何かしら変化していくだろうなっていうイメージではあるんですけどね。
- --- 現時点で新しく導入を考えているものはあります?
横田:僕はPCを入れたいですね。あとはエフェクターをもっともっと研究していかなきゃいけないなと。サトウは、ノイズの導入を考えているんだよね?
サトウ:そうですね。ベースだけでなく色々な音を出して柔軟に取り入れていきたいなと。
横田:彼、レコーディングができるんですよ。ストリートで手売りしているCD-Rのエンジニアもやっているんで。
島野:僕は、2人に比べて今のところ“電化”があまり進んでいないんですけど、現状のセットで出来ることをやり尽くした後徐々にっていう感じですね。
- --- 電化に対して逆にプリミティヴに行くっていう手もありますよね。各種パーカッションを取り揃えたりして。
島野:あとは、サンプラー・パッドをスティックで叩く、みたいなこともアイデアとしてはあるんですけどね。現状、今回のレコーディングでも使っている電車で持ち運び可能なストリート用のセットがあって。カホンをバスドラに使っていて、尚且つタムなんかが無いんですよ。だから、そういうものの代わりにもしかしたらシーケンス的なものを使うかもしれないですね。ただ、それも電車で運搬できる範囲のものっていう制約がそれなりにあるので、その辺の事情とすり合わせながら色々試してみたいなとは思っています。
- --- このアルバムの印税でバンドワゴンが欲しいところですね(笑)。
横田:いや本当、欲しいですねぇ(笑)。
サトウ:車と倉庫ですね(笑)。
横田:でも、僕らに仕事をくれるオーガナイザーって、アンプやドラム・セットを事前に用意する必要がないんですよね。最悪何もいらないっていうか。すべて持ち込みなので、そこに場所さえあればいいわけですから。
- --- そこはかなりの強みですね。
横田:大したことないように見えて、意外と大きな強みだと思うんですよ。
サトウ:機材も何もない、例えばレストランみたいなところでいきなり演奏してくれって言われても可能ですからね。
島野:逆に大きなライブハウスでやる機会も多くなってきたので、そういう場面では出来ることをちょっとずつ増やしていきつつ、方や機動力の高さを生かしたストリート活動との二面性を持って展開していけたらなとは思っています。
- Startin' / 横田寛之 ETHNIC MINORITY
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ジャズはもちろん、ファンクやロック、4つ打ち系ダンスミュージックリスナーまでも唸らせる脅威トリオ 歌心溢れながらも咆哮するスピリチュアルなサックス、ファンクビートから4ビートまで強靭且つ正確なグルーヴを生み出すベース、超絶テクニックをもって繊細に乱れ打ちツーバスでたたみ掛けるドラムのトリオによる、ハイテンション・インストゥルメンタル・ミュージックがewe recordsから登場! HMV ONLINE / MOBILEで本商品をお買い上げのお客様に、もれなくアルバム未収録曲入りCD-Rをプレゼント!
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Startin' 2012年1月25日発売 |
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横田寛之 ETHNIC MINORITY
(よこた・ひろゆき エスニック・マイノリティ)
2009年10月、リーダー横田寛之の呼びかけで始まった横田寛之ETHNIC MINORITY。
メンバーは横田寛之(saxophone)、サトウヒロ(bass)、島野和樹(cajon)のスリーピース。
”ETHNIC MINORITY”は英語で「少数民族」の意味。
世界中を旅しながら生活し、ロマンティックで美しい芸術を生む移動民族と、ストリートライヴ、ジャズ、ロックのイメージを重ね合わせて名付けられた。
主な活動場所を渋谷路上とし、元々は広告、生活費目的で始まった。
長時間の路上ライヴに耐えられるよう、当初はサックス、アコースティックベース、カホンという小音量でミニマルな編成・音楽を志向していたが、島野和樹がカホンを改造、バスドラムに代えてオリジナルドラムを開発して以来、ロック、ファンク、グランジなどを取り入れたアバンギャルドなジャズを演奏するようになった。
サトウヒロと横田寛之は「早稲田大学ハイソサエティオーケストラ」の同期。
2004年の卒業後、しばらく一緒に演奏する機会はなかったが、サトウヒロのポップスバンド「Summer Soft」のサポートとして横田寛之、島野和樹が出会い、ETHNIC MINORITYの構想が生まれる。
毎晩のように行うストリートライヴが数多くのクリエイタ、イベントオーガナイザの注目を集め、さまざまなクラブイベントにて演奏を始める。
渋谷・吉祥寺などのストリートでは100〜200人の聴衆を熱狂させるようになり、2011年3月、本格的にバンドとして始動。
2011年12月、東京ザヴィヌルバッハ with ヨスヴァニーテリー ライブのオープニングアクトを務めた。
2012年1月25日、East Works Entertainmentより1stアルバム『Startin'』リリース予定。
また月に一回、インターネットTV”STOPMOTION.JP”にて横田寛之によるテレビ番組「ゴーシュダビンチTV」に出演している。
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横田寛之 (saxophone, sound effect)
(よこた・ひろゆき)
©Naoki Hashimoto
1981年7月30日生まれ。岐阜県美濃市出身。獅子座のAB型。父が尺八師範、母が琴・三弦師範の家に育ち、3歳よりピアノを始める。スカパラに憧れ、13歳よりアルトサックスを始める。18歳で上京し、早稲田大学ハイソサエティオーケストラでジャズを始め、2年次よりコンサートマスターを務める。
在学中に2002年、2003年と太田市ジャズコンテストにて2年連続ソリスト賞受賞。2004年に早稲田大学を卒業後、ミュージシャン業、プログラマ業を並行して活動開始。2005年、ピアノ伊藤志宏とゴーシュ&レオナルドを結成。
2006年、浅草ジャズコンテストにて銀賞受賞。2006年3月、日本トップアルト奏者の多田誠司氏とIntroduce Young Lionsと銘打って共演。同年、横田寛之カルテット「ゴウダヴ」結成。音楽制作gauchedavinci musicを主宰。
2008年1月、「要注目ミュージシャン」として雑誌「Jazz批評」に取り上げられる。2010年8月、横田寛之カルテット「ゴウダヴ」の1stアルバム、『表参道ワンピース』(anturtle tune)を全国発売。タワーレコード、DISK UNIONを中心に売上が伸び、2010年12月にはタワーレコード新宿店にてインストアライヴを行った。2010年10月号、2011年1月号のJazz Life誌にインタビュー掲載。また、渋谷の路上を中心に、横田寛之ETHNIC MINORITYのメンバーとともにグランジジャズという新しい音楽を発信している。インターネットTV、STOP MOTIONにて月に一回「ゴーシュダビンチTV」を放送中。
横田寛之ETHNIC MINORITYとして2011年12月、東京ザヴィヌルバッハwithヨスヴァニーテリーのオープニングアクトをつとめた。2012年1月、横田寛之ETHNIC MINORITY の1stアルバム『Startin'』(East Works Entertainment)を全国発売。
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サトウヒロ (bass)
横浜市在住。学生時代は早稲田大学のビッグバンド、ハイソサエティオーケストラに参加。 当時からプロ・アマ問わず数多くの素晴らしいミュージシャンと共演し感性を磨く。
現在は“MAMALAID RAG”をはじめ、様々なバンドのサポートメンバーとしてウッドベースとエレクトリックベース、双方を使い分けながらロック・ポップス・ジャズ問わず幅広いステージで活動している。自己の活動としてはサンバやボサノバのリズムを取り入れたセンチメンタルな楽曲をレパートリーとするシティポップスユニット“Summer Soft”として湘南地域を中心にライブ活動を繰り広げている。2007年「湘南藤沢まちかど音楽祭」にてグランプリ受賞。2008年にHappiness Recordsよりアルバム『黄昏サンセット』を全国発売。
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島野和樹 (cajon, drums)
(しまの・かずき)
群馬県前橋市生まれ 栃木県栃木市出身。13歳ごろから独学でドラムを始める。18歳、大学のビッグバンドサークル「東京工業大学ロスガラチェロス」に所属し本格的にドラムを学び、ドラマー岩瀬立飛氏のローディーをしながら修行を続ける。20歳、第34回山野ビッグバンドジャズコンテストでバンド5位入賞、最優秀ソリスト賞受賞。その後セミプロビッグバンドへの参加を経て、東京ディズニーリゾート関連のエンターテインメントなどでプロ活動を開始。
以降、インストゥルメンツミュージックを中心に、ジャズ、ラテン、ロック、ポップス、サンバなど幅広いジャンルでドラマー・パーカッショニストとしてライブ、レコーディングに参加、活動を広げている。
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新生デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン(DCPRG)の今年6月恵比寿LIQUIDROOMで行なわれたライブが名門IMPULSE! から音盤化。ゲストにはアート・リンゼイ! 帝王カヴァーも!
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安ヵ川大樹
(2010年8月)
日本を代表するジャズ・ベーシストにして、ダイキムジカ・レーベルのオーナーでもある安ヵ川大樹さん。新作『Trios』、『Voyage』 2枚同時リリースを記念したインタビューです。