『MMM Radio Psychedelic』Vol.15

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2010年10月13日 (水)


『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第15弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。 HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!




mito mito from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
MMMatsumoto MMMatsumoto  from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。



どもです、ミトです!お待たせいたしました、『MMM Radio Psychedelic』vol.15の配信開始でございます!!!
今回は、また今まで以上に振り幅と内容が濃くなっております!といっても、気が付けば僕の選曲は意外にも「プログレ」界隈に微妙にリンクしていて、自分でも妙な感じ(笑。「Synergy」と「PATTO」が繋がってしまうんだから、やはりこのジャンルは面白いですねぇ。
対してMMMatsumotoさんは、現在と過去をしっかりと浮き彫りにする「和」なアーティスト特集。2つのバンドが持つ世界感を独自の視点から共通項を引き出すMMMatsumotoさんの手腕にご期待!
それでは、いってみましょうかっ!!!





【MMMRadio Psychedelic 2010 Vol.15】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介

  BLUE MOTION
BLUE MOTION
※廃盤

1st set   BLUE MOTION / BLUE MOTION


スイスの伝説的プログレッシヴバンド『CIRCUS』の超絶ドラマー&パーカッショニストFritz Hauserが、80年に発表したプロジェクト。二人のキーボーティストと、自身の超越したドラムプレイが生んだ「早過ぎたポストロックの名盤」!その即興性と複雑なポリリズムを聴いた瞬間、これが30年前に作られた音源だということを、一体どれくらいの人が感知できるであろうか?特に#8のドラマチックな展開と怒濤のリフの応酬は、この先何年経っても色あせることの無い、まさに奇跡のような名曲!!もはやプログレッシヴの域を超え、同時期に先進性を求道していたThis HeatのCharlesHaywardともリンクするようなセンスを持っていた彼の音楽は、未だ僕の心を掴んで離さない!!強く再発を求めます!!!

解説 by mito

mito 「話に聞くとレコーディング自体は、パーツは組み込まれてるんだけど、とある部分からは基本的にはインプロという」
MMMatsumoto 「あーやっぱり。スタジオ・セッションっぽい感じはあるよね」
mito 「そうそうそう。それでほとんど1発で録ったっていう話を聞いて」
MMMatsumoto 「セッションで構築してく感じだね。そういった意味でもMouse On The Keysに似てるな」
mito 「そうですね。緊張感が残ったままパッケージ出来てるっていうのも。すごいハードコアなイメージもあるし。コレを何で再発しないのかが、僕にはさっぱり理解出来ないのですけれども」
MMMatsumoto 「CIRCUSが出来ててこっちが出来てないってのは、なんかの権利上だろうね」
mito 「そうなのかぁ、やっぱり」

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   SYNERGY
CORDS

2nd set   SYNERGY / CORDS


シンセサイザー奏者Larry Fastのソロプロジェクト。当時シンセサイザーで多重録音するアーティストはドイツがメインであったが、なんとこの人は生粋のアメリカ人!!それゆえか、彼の作る楽曲にはアメリカの現代クラシックの音楽家とも通じる風通しの良さと、良い意味で大味なリフなどが強調された独自のカラーが潜んでいる。当 時でもそのカラーは独特だったようで、ピーター・ガブリエル、ロバート・フリップ、アニー・ハズラムなど、著名でオリジナリティを重んじるカリスマたちのフェイバリットに挙げられていた。今作はヒプノシスがジャケットをデザイン。そのジャケットに象徴されるような妖艶さとダークな質感は、今後やってくる『ゲームミュージック』の雛形を作ったといっても過言ではない。

解説 by mito

mito 「コレを聴きながら僕、秋葉原を歩いてたんですよ(笑)。なんかピッタリだったんですよね〜」
MMMatsumoto 「ピッタリですよ!」
mito 「アニメとかって、電子音やキーボードとかよく使うじゃないですか。それこそ『幻魔大戦』なんかはキース・エマーソンが(音楽を)やってたりとか。ああいうのって、昔のテレビアニメもそうですけど、やっぱキーボードとアニメって切って離せないモノだよなーと思いつつ」
MMMatsumoto 「シンセサイザーの出現っていうのはやっぱデカいんじゃないですか?」
mito 「そう、その電脳的なモノとアニメーションとの連携もすごい深いじゃないですか。僕は大阪万博が全ての始まりのような気がするんですよ」
MMMatsumoto 「そうかもしれないね」

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    PATTO
PATTO

3rd set   PATTO / PATTO


数多あるイギリスのギターバンドのなかで、このバンドほど独特な『音像』を作るものもいなかったであろう。ブルース、ハード・ロックをベースにしながら、サイケデリック、ジャズの要素を嫌みなく取り入れ、しかもそれを究極にまで蒸留したのがこのPATTOの音楽だ。後にテンペストのギターであるOllie Halsalのプレイはまさに唯一無二。力みのないサステインから突如けいれんするように超絶フレーズを入れるあの独特なスタイルは、誰にも真 似できないまさにオンリー・ワンのサウンド!そして英語であるにもかかわらず、何故か抜けの良さと独特の節回しでイタプロの雰囲気を醸し出すMike Pattoのヴォーカルも、多面的なPATTOのアンサンブルに見事に溶け込む。 そして極めつけはこのジャケット!!一度観たら一生忘れないであろうこの存在感に脱帽なり!!

解説 by mito

mito 「コレは意外に思われるかもしれないですね」
MMMatsumoto 「うん意外だ、すごく。なんでPATTOなの?」
mito 「なんかね、最近ギタリスト…しかも歪(ひず)みでソロをするギタリスト(笑)?みんな最近あまり聴かない、よもやウザいぞと言われてしまうような音源を何故かよく聴いてるんですよ」
MMMatsumoto 「いやでもね、音楽の時代の先端はそっちに行ってると僕は思ってますよ」
mito 「ホントに!?今?」
MMMatsumoto 「若い世代ほどリードソロ弾きたがる傾向があります。で、音は濁色系っていうか、それこそロリー・ギャラガーの暴力的なファズっぽいギターの感じとか」
mito 「そーなんだ!」
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     CAN
Future Days

4th set   CAN / Future Days


ジャーマン・ロックの「孤高」。このアルバムを以てDamo Suzukiが脱退することと、このアルバムのタイトルには、一体どれほどの意味と意義性が潜んでいたのか、今でも考えてしまう。Holger CzukayのSEコラージュとIrmin Schmidtが操る[Alpha 77](シンセ)がオープニングを飾るタイトル曲の混沌さと脱力感は、CAN至上最大の世界的ヒットとなったアルバム『Ege Bamyasi』を作り終え、これ以上のイマジネーションとモチベーションを何処 へ繋いでいったらいいのか分からない、5人そのものが「幽体離脱」してしまったかのような虚無感、不気味さがつきまとうよう…正直、最初の頃はあまり好きになれなかった。しかし、聴き返すうちにこのアルバムだけが 持つ、「空虚と有機の表裏一体」的な存在感と主張性の凄さに圧倒され始めていく。究極の「迷盤」にして「名盤」。トラウマにさえなるこの音楽の力は、あまりにも偉大すぎる…

解説 by mito

mito 「郁子が言ってたんですけど…僕、Irminと音源作ったじゃないですか。で、郁子はヨーロッパツアーでHiMと廻ってたでしょ?その時「Irminと私のバンドのメンバー(mito)はアルバムを作ったことがあるんだよね」って話をすると、一様に「なんだそれ!?」みたいな感じになるんですって。だからもう、ヨーロッパではCANに対しては異常みたいですよ」
MMMatsumoto 「かなり神格化されてるだろうね」
mito 「みたいですね。自分もすごいことだとは思いますけど、ヨーロッパでのCANのその影響力って…、やっぱ触れられないぐらいの、秘境みたいなところがあるんでしょうね」



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    オワリカラ
ドアたち

5th set   オワリカラ / ドアたち


今、東京のライヴシーンを熱くしている4ピース、オワリカラ。ロック史を俯瞰せざるを得ない世代ならではのクールな視点と20代前半のフィジカルな力動が高密度に合致。洗練される以前の衝動が封じ込められたその音は、70年代初期に通じるロックの骨太感たっぷりにして、ジャンルレスな混在感も。新しいサイケ、もしくは日本語ロックの進化形というふう。そしてロック史を解読する程インテリなのに、インナーな衝動を瞬時爆発可能なライヴがまた凄まじい。とにかく濃いです。

解説 by MMMatsumoto

MMMatsumoto 「タカハシヒョウリという男がヴォーカル&ギターなんですが、この子がすごく良いですね。脳みそと肉体がちょうど良いバランスなんだよ。Liveがすごい」
mito 「へぇ〜」
MMMatsumoto 「インテリなんだけどすごいんだよ、空中ジャンプが(笑)」
mito 「は(笑)?」
MMMatsumoto 「ピート・タウンゼントの上をいくんだ(笑)。ジャンプしたまま空中で蹴りが入るんだよ。それがオレは感動したんだけど(笑)」


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    四人囃子
一触即発

6th set   四人囃子 / 一触即発


70年代前半の国内プログレッシヴ・ロックの金字塔。この前年にリリースされたピンク・フロイドの『狂気』の影響を受けつつも、日本独特のフォーキーでウェットな情緒を幻想感にまで高め、更に日本語の語感を生かしきった成功例の一つ。今で言うなら、歌声・歌い方がサニーデイ・サービス(曽我部恵一)にソックリで、フュージョン×歌謡曲譲りなギターワークが相対性理論にソックリと言った方が音も連想できるかも。さりげない美メロと起伏に富んだ曲構造、そして何と言ってもたそがれた曲想が染み入る!

解説 by MMMatsumoto

MMMatsumoto 「四人囃子聴いてて思うのは、外国のロックが日本に入ってきた直後の時代なわけですよ。それを如何にこう日本語と合わせて昇華するか、その命題をみんな持ってるわけですよね」
mito 「うんうん」
MMMatsumoto 「そういう中で、四人囃子って…ピンクフロイドの露骨な影響っていうのは感じるんだけど、基本はこのヴォーカルに出てるように“情緒”な感じっていうか、“七夕”感というか(笑)」
mito 「あるある(笑)」
MMMatsumoto 「なんかさ、あるじゃない(笑)?風鈴な感じっていうか。その感じはね、絶対にピンクフロイドにはなくて。そこが日本、四人囃子だなって思うんだよね」

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    MARQUEE Vol.81

    [ 2010年10月13日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]






遂に音楽誌表紙に登場! 2010年代ロックカルチャーを体現する男・志磨遼平率いる毛皮のマリーズ。CTPP・信藤三雄氏のアートディレクションと撮影による12時間ロケに、5時間半に渡る5種類のインタビューを敢行。ニューシングル『Mary Lou』に関するインタビューだけでも18000字越え。今回も、この毛皮のマリーズ大特集を筆頭に、「YouTube世代の台頭」連続特集が計72ページ分あります。その内分けは、小林太郎、凛として時雨、世界の終わり(新作の最速徹底インタビュー)、People In The Box、ねごと、The Mirraz(意見記事&夏の魔物・乱闘事件インタビュー)、やくしまるえつこ&「荒川アンダー ザ ブリッジ」特集、アーバンギャルド、等々。その他、撮り下ろし&裏表紙で久々のthe brilliant green。そしてMEG。こちらは20ページの別冊『MEG FILES +』封入。その他、Base Ball Bear、たむらぱん、EGO-WRAPPIN'、中村 中、などなど。

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