＜世界初CD化＞
ミルトン・ナシメントのサウンド・コミュニティ「街角クラブ」を組成した4人のミュージシャン、ベト・ゲヂス、ダニーロ・カイーミ、ノヴェーリ、そしてトニーニョ・オルタが共同名義でリリースした1973年オリジナル・アルバム。後にソロ・アーティストとしても不動の名声を誇る楽士たちが、若かりし日々に独自の感性で綴ったミナス詩情は、繊細な旋律と奥深いコード・ワーク、そしてどこまでも瑞々しく高揚するサウンドで彩られている。テノーリオ・ジュニオール、フラヴィオ・ヴェントゥリーニといったミナスと関わりの深いプレイヤーもサポート。ミナス・シーンの70年代を象徴する名作。

＜日本初CD化＞
サンパウロを代表する名作曲家／ギタリスト、エドゥアルド・グヂンの記念すべきデビュー・アルバム。バーデン･パウエルとのコンビでも知られる詩人パウロ・セザール・ピニュイロとの息の合った共作曲を中心に、グヂンの慎ましいギターの刻みと素朴な歌声が心地好い安らぎを与えてくれる名盤｡ボサ･ノヴァ／サンバのブレンドが絶妙なアレンジは、あのエルメート・パスコアルとアジムスの首領ジョゼ・ベルトラーミが担当。ゲスト女性ヴォーカルのジャニ・モラエスも魅力的。1973年作｡

＜世界初CD化＞
ミナス・ジェライスのボサ・ノヴァ・マエストロ、パシフィコ・マスカレーニャスが生んだギター・ボサ&混声コーラスの名ユニット「サンバカーナ」。ミルトン・ナシメントもデビュー前に在籍したと言われる伝説のグループによる記念すべき1stアルバム。実は、後にMPBの象徴的女流アーティストとして大成するジョイスがデビュー前に参加して初々しいヴォイスを聞かせている幻の1枚。全曲オリジナル・レパートリーの美しい旋律と、センシティヴなジャズ・ボサ・マナー、そして華麗なコーラスとが織り成す完璧なアンサンブルが至福の心地良さを演出。熱心なボサ・ノヴァ・フリークの間で語り継がれた、ブラジル・オーガニック・サウンドの原風景を湛える名盤。1964年作品｡

＜世界初CD化＞
60年代にボサ･ノヴァ･コーラス･ユニットとしてデビューした「サンバカーナ」は､70年代に入りミナス・ジェライスの色彩を強め､よりオーガニカルなグループに成長。その瑞々しい深化を象徴する通算4作目の76年アルバム｡トニーニョ・オルタ、ヴァギネル・チゾ、ノヴェーリ、ニヴァルド・オルネラスといったミルトン・ナシメント一派のサポートを得た洗練アレンジで､透明感のあるミナス美を創造。ウィスパー・ヴォイスの混声ヴォーカルとのシンクロが、70年代ブラジリアン・メロウの極みを演出した稀代の名作。