TOP > My page > Review List of ぬぬぬ

Review List of ぬぬぬ 

Showing 61 - 75 of 101 items

%%header%%

%%message%%

  • 3 people agree with this review
     2011/07/16

    製造はポーランドユニバーサルで、収録アーティストは日本になじみの人ばかりなので、この機に手を挙げてくれた人たちだろう。収録曲については当初サイトに載っているものは間違いで、実際はヤブウォンスキは無く、その代わりブレハッチの前奏曲は9番も収録、最後のポブウォッカは2009年録音のスケルツォ1番である。ツィメルマン・ブレハッチは普通のDG盤の演奏で、ハラシェヴィッチもこの間出たNIFCの白盤だが、オレイニチャクはコンクール出場時のライヴだし、ヘッセ=ブコウスカも通常は入手困難な、Polskie Radio PRCD1017からの抜粋なので、ショパンファンにはかなり重複するも完全には被らないという微妙な選曲である。演奏は録音状態に相当バラツキがあり、オレイニチャクやブコウスカは聴きにくく、パレチニもあまり良くないが、演奏そのものは本格的だし、連続で聴いても曲間のつながりは感じるから、選曲も何となく出来ている。中では全集の中でも特にルパートの強烈なものが採用されたハラシェヴィッチと、録音は悪くても張った演奏のブコウスカ女史の演奏は特に傾聴に値する。なお、装丁は厚紙ケースに曲名とポーランド語の日本へのメッセージを書いただけのもので、パソコン雑誌のオマケ状の雰囲気である。

    3 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2011/06/24

    装丁は楽曲タイミングを書いた厚紙封筒入りだが、その他各曲の簡単な解説プラス女史・オケメンバー・楽器の写真付きの解説書が入っている。なお、最後の二枚はフォルテピアノではにくチェンバロ使用である。どちらかというと腰を落ち着けて構えた演奏で、楽器もレプリカなのでオケとの音量バランスも問題ないと思われる。強いてアラを探すと、ピアノの安定性に若干揺らぎがある場面があるのと、ピリオド楽器使用にしてもオケがややかさついて聞こえる点あたりか。楽曲に真摯に向き合っている印象なので、こちらも身構えて聞いてしまう。であるからBGM的聞き流しや楽曲に癒しを求める向きには積極的には薦めない。価格対比ではキルシュネライト盤よりも満足度は上だった。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/05/07

    盤には録音データの記載は見当たらないが、1979年初出のアナログ録音のSACD化。スタジオっぽい場所の録音のように思われるが、スタインウェイグロトリアンの音は瑞々しく、テープヒスもほとんど目立たないものの、テープのドロップアウトノイズが多少見られるのは残念。第一曲の第四楽章はテレ朝の「いきなり!黄金伝説」の一万円生活で料理がうまかった時の音楽で有名だが、あの軽妙さとは違い明子女史独特のキツ目かつ重厚なフレージングが展開され、原曲の管楽合奏を連想させる。ただ切れ味はいま一つで、もう少し物理的テクがあったらなと思う。全音から全曲の楽譜は出ているものの、六曲まとまった盤は近年見られないので、教則用としては貴重であると思われる。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/03/04

    有名曲に焦点を当てたのか無名曲に当てたのか中途半端っぽい選曲のように見えるが、ピリオドを手中に入れたようでとてもしっかり弾けている。ただ、何と言っても急逝してしまったことが悲しい。白ジャケットのシリーズでもバリバリ活躍して欲しかったのに。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 7 people agree with this review
     2011/03/03

    ハラシェヴィッチの1960年代のショパンはデッカの箱で出たが、その中でマズルカ集は一見普通っぽいが不思議な魅力に惹かれた。小曲集等の余白に録音したものをコツコツためてCD一枚分になったのにもビックリしたが、全集になっていない所に口惜しいものがあった。そこになぜか出てきたのがこれ。普通期待するとそれ程でもないというパターンが多いが、これははるかに期待以上。シュトンムプカ、チェルニー=ステファニスカ、ルービンシュタイン等のおっとり刀ではなく、速めのテンポに独特のルバートがかかる。速いだけに、マルクジンスキーのような粘着力こそないが、一曲一曲の独自性に思わず聴き入ってしまった。録音年代は詳細に書いてないが、時によってはミケのような古いスタインウェイを使ってるのではないかというような音を感じることもあるものの、全体の音は結構揃っている。またナショナルエディション準拠という訳でもない。現在エキエルらと並んでポーランドの権威みたいな感じになっているので、半端なものは出せなかったのだろうが、快活かつポーランドの匂い濃厚という点で非常に歓迎出来る全集が出たと言える。

    7 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/01/31

    録音・演奏の傾向等第一巻と同じだが、重量感や粘着性という感じでもないし、ブレンデルのような理屈っぽさもないのだが、D664とかD459等何か重い布団をかけられたようで何となく安らがないうらみがある。あと、私の据え置き型プレーヤーでの話だが、盤も無傷でメッキもきれいなのに、なぜか認識されにくく音飛びも起こりがちである。外見美麗な上に何回か盤を入れ直すと症状が止まるので交換とまでは及ばないのだが。大体内側(最初の方のトラック)で起こる傾向が多いので、お買いになった方はまず一回チェックされることをお薦めする。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 5 people agree with this review
     2011/01/25

    レコード時代に聴いてわかっていたとはいえ、技巧は下手ではないものの、正直リストのスペシャリストとしてはキツいものがある。半音階的大ギャロップなどシフラと聴き比べると性能が一枚半くらい下、ハワードと比べてもやや下回るかも知れない。ただ、出来る範囲で誠実に全力投球しているので、ハンガリー狂詩曲など余裕はないけれど刺激的なものは感じられる。逆にもうちょっと簡単な曲がおっとりし過ぎているきらいもあるが。また、よく聴くと細かいミスは散見されるが、これは逆に録音時にみだりに切りつなぎをしていないことを意味するかも知れない。装丁は蓋が完全に分離する紙箱で厚紙封筒入り薄い解説書付きという仕様である。録音はひずみ方は標準と思うが、モノによってはテープのヒスノイズも目立ち、悪いとは言えないが年代程ではないかもしれない。期待し過ぎたため食い足りない所も多々あったとは言え、初出は一枚当たり2000円が数枚ずつボックスとなって全24枚、再発は一部が1500円廉価レコードで出たことを考えると、この内容でこの値段とは一体何だってことになるかも。

    5 people agree with this review

    Agree with this review

  • 15 people agree with this review
     2011/01/19

    リスト好きなら誰でも知っているのに高値でなかなか手が出せない全集が、完結した瞬間にニンテンドー3DSと同じ位の値段で買えてしまう事態も何なんだが、実際手に取って見ると、ハイペリオン仕様の厚紙封筒ながら色分けで扱いやすくしている配慮、解説はほとんどないとは言え丁寧な曲名CD対応インデックス冊子、そして盤質もきれいで装丁にハイペリオン独特の風格を感じる。曲名は原題表記なので特に非有名曲はわかりにくいのだが、普段無駄に見える外側に巻いている東京エムプラスの紙の裏に、曲名日本語訳が印刷されているのも親切である。演奏は既に十数枚ダブって持っているのでわかっていたことではあるが、学校の成績に例えると中の上か上の下をずらっと並べた感じで、誠実で屑もないが飛び抜けて印象が強いというものもないので、リストファンがコレクションを完成させるために購入して飾っておくのには最適だが、手始めにこれを聴いてリストの魅力的な曲を探求いるということにはあまり適当でないかもしれない。ただ、以前の印象からもっと単調かと思っていたのだが、実際にいくらか聴いて行くと、安定している割に意外と細かい表情付けも行われている気がする。盤が全部大丈夫か確かめるのにも一苦労だっただけに、自分として全部を聴きとおすとは思えないが、これを購入して全部くまなく聴く人はどれくらいいるのだろうか。

    15 people agree with this review

    Agree with this review

  • 3 people agree with this review
     2011/01/18

    演奏自体は大らかに構えじっくりとしたもので、パッセージに多少もたつきを感じるシーンもあるが、時計の割には遅くは感じず、がっちりしてていも重くなく角は取れている。ただ、装丁については、盤そのものは手持ちのバラと同じなので輸入盤かも知れないが、キングインターナショーナル謹製の紙箱の中に安っぽい日本語のみの解説書とともに、パソコン屋さんで売っている不織布CDケースに入っているだけなので、輸入盤という感じはしないし高級感もない。また慣れれば苦にならなくなるかも知れないが、あのヘンスラー独特の風呂場で録音したような人工的残響のかかった録音、さらにバラよりかなり安くなったとはいえ、ケンプ等の名盤選集が五千円でお釣りがくる時代にこの価格。致命的なのはCDを十二枚も消費しながら、リヒテルやケンプ等で有名な秘曲のへ短調D625がない。その割に、この曲の第三楽章とされるアダージョや他の断片ソナタの一部は小品して収録という訳のわからない選曲。確かにピアノ作品集と言っていて「全集」とは言ってないから嘘はついてないわけだが…。オピッツの演奏のクオリティが高いだけに、企画として残念度が極めて大きくなってしまったことは否めない。

    3 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2010/12/13

    歴史的名演もいろいろ買っていればかなり被るものもあるが、ルービンシュタインなどでも聴いたことのないライヴだったりなど、結構演奏の選択が一筋縄でなく面白い。被る演奏で比較すると、モイセイヴィッチとかフリードマンなど針音が目立っても高域をいじらない、いわゆるいつものMarstonやOPUS蔵的復刻のように感じる。なぜかオールソンのアラベスク全集の録音が混じっているが、これは原盤CDよりややレベルが低く音が丸くなっている感じである。他はライヴ等も多いので音質についてはさまざまである。ただ、紙箱厚紙封筒様式なものの、40ページの解説書がついていて、ピアニストのバイオグラフィが数行ずつ写真入りでついている所はMarstonらしい高級感を感じる。個人的には知らないピアニストをいっぱい聴けたり、DVDで断片でしか聴いたことのなかったプランテの練習曲を結構明晰に聴けたりなど収穫が多かったが、選曲はポロネーズ、マズルカ少なめなどやや不満も残るし、なにせお値段が高いので、万人に薦めるかは微妙である。ブリリアントのショパン箱のヒストリカルに興味を持った方などに、重複覚悟でどうぞというところだろう。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2010/11/11

    同一曲を四つの異なるバージョンで演奏はしているが、録音時期が近いとはいえ、バージョンが変化してもピアノパート部分の解釈は所要時間も含めてほとんど一致している。また、四種のピアノを使い分けているが、音質の系統は、オケ・弦楽版とピアノのみ二種版に二分出来る。ここにカツァリスの音楽的主張を感じる。ただ、普通の協奏曲バージョンは、並に優秀なピアニストと技巧が違うせいか、余裕をかまし過ぎてかえって感動をそぐうらみがある。カツァリスの能力ならピアノ一本でオケまでやってしまって丁度くらいである。ピアノ独奏バージョンでは同時期にリリースされている河合優子やミクナとは格の違いを感じる。昔から楽譜は普通に出ていて音大あたりでも練習でやっていそうな二台バージョン盤は他に見当たらないので、二重録音とはいえ資料的には貴重と思われる。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 17 people agree with this review
     2010/11/06

    全部バラで買ってしまった者にはむごい価格設定だが、ピリオド楽器好きでこれから買おうとする人には、演奏にも糞なものがないし、楽器の違いや奏者によるタッチの違いも楽しめるので良い買い物であるだろう。おまけに単品はデジパックの上に後半注文したものは東京エムプラスの紙が巻いてあって、あまり扱いやすい状態ではなかったので、箱にまとまっている方がいいかもしれない。どれが良いかというと迷うが、オレイニチャクやヨッフェそして最後のダン・タイソンの夜想曲の美しさなど印象的である。ただ、これだけ盤数を集めながらショパン全曲っていうには微妙に欠落があり、これで終わるなら企画としては何か中途半端な感は否めない。

    17 people agree with this review

    Agree with this review

  • 5 people agree with this review
     2010/10/30

    半数以上はダブって持ってるため、内容は大体わかっているつもりであったが、実際来てみるとこれだけダブっていても買ってよかったと思う。フランソワを多少かじって反感を持ってない人なら、持ってるとしあわせな気持ちになれそう。特にCD31以降はコアなフランソワファンにとっても宝物ではないかと思う。良くも悪しくも各曲へのあの創意工夫は他の人には真似できないと思う。ダブったショパンの夜想曲でマスタリングを比較すると、手持ちの最初期仏輸入10枚箱と比べて、録音レベルが大きめになりヒスノイズ重視の感じである。他を詳しく聴き比べてないのでわからないが、おそらく変に音はいじってないのではないか。またシフラ箱のように紙袋の蓋が糊づけされてはいなかったのは助かった。なお、CD31のショパン練習曲作品10−2は実は作品10−12「革命」であった。出来にムラはあれどどれもフランソワの魅力で一杯だが、一つ挙げるなら日本録音(CD34)の軍隊ポロネーズ。現在レッスンしている方がこれを真似たら…師匠に何言われても知らないよっ(笑)。

    5 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2010/10/29

    ソナタ一番第一楽章の節回しがなぜか引っ掛かり気味なのが最大の特徴。マズルカは闊達な演奏だが、あとはいい意味で普通に流れていく。よって、新版で弾いているコントルダンスもオレイニチャクの時ほどの衝撃はない。ただ、全体にキツ目の印象で、ブラインドで奏者を当てろと言われたら「シェバノワ」って言っていまうかも。ただでさえ、二人は同じショパコンで似たような順位なためごっちゃになっているのに…。全体的にはマズルカ群のリズムが楽しく、ソナタ一番も上位級の演奏と思うので一応は薦められる。なお、マズルカ作品7−5はまる三回繰り返して突如終わるというパタンになっている。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2010/10/26

    ドレヴノフスキのショパンのワルツCDというとApexの1,6,7番(2564682606)、モダンピアノのムザ盤全集(PNCD1322)に続いてこれである。共通なのは快速であるということだが、ムザ盤はゆったりした部分はゆったりになり、華麗なる円舞曲の中間部のフレージングなどお茶目で、カツァリス程ではないにしろ旧国営レーベルで地元民がこんな勝手なことやってていいんだろうかと思ったりした。この盤も解釈的にはムザ盤と同じだが、ピリオド楽器のせいかお茶目度が目立たなく音楽が流れていく。楽器を手の内に入れているようだしシェバノワより闊達なので、秋の夜長に流しておくにはいい盤かもしれない。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 61 - 75 of 101 items