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Brahms (1833-1897)

Vinyl Piano Concerto No.2 : Sviatoslav Richter(P)Maazel / Paris Orchestra (180g)

Piano Concerto No.2 : Sviatoslav Richter(P)Maazel / Paris Orchestra (180g)

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    古渡 弁蔵  |  北海道  |  不明  |  29/January/2014

    CDが登載されていないので、廃盤になったのでしょうか。これはCDでの感想ですが、リヒテルのピアノの一音一音には心がこもっているし、オケもよく付いてきている。フレンチホルンの響きもすばらしく、3楽章のチェロもすこぶるいい。指揮者を含めた三者が時には熱気を持ちながら、時には協調し合いながら、ブラームスの名曲を見事に表現し、感動に導いてくれる。これぞ協奏曲の醍醐味である。ところで、いつも思うのだが、4楽章には何か違和感を覚える。1楽章から3楽章まではつながりを感じるのだが、この4楽章の出だしの明るさは何なんだろうと思う。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  17/February/2013

    リヒテルとマゼールは、バルトークのピアノ協奏曲第2番とプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番という近現代を代表する両ピアノ協奏曲において圧倒的な名演を成し遂げたが、本盤におさめられたブラームスのピアノ協奏曲第2番というロマン派を代表する名作においても見事な演奏を行っている。これらのスタジオ録音は、当時の鉄のカーテンの向こう側の盟主国であった旧ソヴィエト連邦から忽然とあらわれた偉大なピアニスト、リヒテルが様々な西欧の大手レコード会社に録音を開始した上げ潮の頃の演奏である。指揮者は、当時、鬼才とも称されたマゼール。当時のマゼールは、切れ味鋭いアプローチで現代的とも言うべき数々の演奏を行っており、その強烈な個性が芸術性の範疇にギリギリおさまるという、ある種のスリリングな演奏を展開していたところである。マゼールに対して厳しい批評を行っている音楽評論家も、この時期のマゼールの演奏に対しては高く評価するほどの芸術性に裏打ちされた超個性的な演奏を行っていたとも言えるところだ。そして、こうした上げ潮にのったリヒテルと鬼才マゼールの組み合わせによって、どれほど個性的な演奏が生み出されるか期待するクラシック音楽ファンも多いと思うが、これが意外にも正攻法のオーソドックスとも言うべき演奏を展開していると言える。リヒテルは超絶的な技量と持ち味である強靭な打鍵を駆使しつつも、非常にゆったりしたテンポで曲想を精緻かつ濃密に描き出している。力任せの一本調子にはいささかも陥ることなく、両曲に込められたブラームスの枯淡の境地とも言うべき美しい旋律の数々を、格調の高さを損なうことなく情感豊かに歌い抜いているのも素晴らしい。そして、演奏全体のスケールの雄大さは、ロシアの悠久の大地を思わせるような威容を誇っていると言えるところであり、これぞまさしくリヒテルの本演奏におけるピアニズムの最大の美質と言っても過言ではあるまい。こうした圧倒的なリヒテルのピアノ演奏に対して、鬼才マゼールの合わせ方も見事。同曲は、ピアノ独奏付きの交響曲とも称されるほどにオーケストラ演奏が分厚く作曲されており、オーケストラ演奏のみの箇所も多いが、マゼールは自我を徹底して抑制し、この当時のマゼールには珍しいほど、音楽そのものを語らせる演奏に徹していると言えるところだ。このようにマゼールが、リヒテルのピアノ演奏に合わせることによって、同曲演奏史上でも最もスケール雄大な名演に繋がっていることになったものと思われる。いずれにしても、本盤の演奏は、リヒテルとマゼールという個性的な天才どうしが成し得た圧倒的な名演と高く評価したいと考える。音質は、1969年のスタジオ録音であるが、リマスタリングがなされたことによって、従来CD盤でも比較的満足できる音質であった。しかしながら、今般、ついに待望のシングルレイヤーによるSACD化が行われることによって、見違えるような鮮明な音質に生まれ変わったところだ。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。とりわけ、リヒテルとマゼール指揮のパリ管弦楽団の演奏が明瞭に分離して聴こえるのは殆ど驚異的ですらある。いずれにしても、このような圧倒的な名演を、現在望み得る超高音質SACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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