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SACD Piano Concerto -Dvorak, Schumann, Grieg : S.Richter(P)C.Kleiber / Matacic / (2SACD Hybrid)

Piano Concerto -Dvorak, Schumann, Grieg : S.Richter(P)C.Kleiber / Matacic / (2SACD Hybrid)

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  08/June/2013

    ドヴォルザーク演奏の別CD盤で東京の方のレビューに載っていましたようにドヴォルザークのピアノ協奏曲という珍凡品が正に「鶏を割くに牛刀を用ふ」との諺通りリヒテル(当時61歳)、C.クライバー(同46歳)という極めて個性的な両巨匠によって1976年オーケストラはバイエルン国立Oバックで収録演奏されたもの(タイム@18’25A8’50B11’03)で作品の演奏ということと両巨匠共演の記録としては中々面白いものであります。私は偶々この演奏をFMで聴いての感想を述べさせていただきます。チェコのヴァイオリニスト・・・カレル・スワロフスキーの為に他のドヴォルザークの協奏曲同様「短調」で書かれたものですが彼の言わばアメリカ時代での充実期以前の作品だからという若干先入観も手伝って曲自体一級品には少し及ばない感じがしました・・・まぁ平たく言えばそんなに数多く演奏盤があるわけではないのもピアノの華やかさを披露する場面が少ないのかバックオーケストラ演奏が主体的でそれも例えば第1楽章スタートはドヴォルザークらしいチェコ民謡風の哀愁を帯びた前奏が今一焦点定まらない内に骨太で深いタッチPソロが入ってすぐにメロディに推移して風情感をチラつかせます。一旦高揚してテーマを全奏するもののこの辺りの繰り返しの有様で単調と言えば単調・・・共演の両者も各々それなりにやっている感じがしました。カデンツァで一応形を示し〆はテーマの堂々再現。中間楽章スタートは比較的穏やかなPメロディで進んで中ほどクライバーの厳しい様相も聴かれ最終楽章はドヴォルザーク常套アプローチでの民族舞踊的なテーマの展開で賑やかではあってもこの辺りにもう一つ私は共感満点とは行きませんでした。二人の共演がそんなに丁々発止的な処も曲の性格上発揮度合いが低かったのかも知れません。しかしとにかくスタジオ録音でこの両者がこの曲を採り上げた動機が如何程のものだったのでしょうか。決してこの作品が駄作というわけではなく第1楽章などは結構じっくり聴いて見てみると次第にその良さが吹き込まれる感じもしないではありません。リヒテルにはこの協奏曲の1966年スメタチェック/プラハSOバック、ライブ収録(タイム@18’22A9’31B10’42)があるようです。作品主体のレビューとなってしまいますが曲への新鮮な印象と演奏者の挑戦意義からオマケで素晴らしいランクとしましょう。次によくカップリングされるグリーグ、シューマンのイ短調ピアノ協奏曲(私の世代ではリパッティ演奏盤が馴染み深いものです)についてです・・・1974年事もあろうにあの御大マタチッチ(当時75歳)が指揮するMNOO伴奏でのリヒテル(同59歳)の演奏盤で聴く前からキャストから正直少し重すぎるのではと思いました。リヒテルのグリーグの方は本盤意外私は知りません、それだけリヒテルが北欧の透明さと隔たりがあると自他共に認めてはいるのでしょう。演奏タイムとしては@12’38A6’07B9’54と顕著な特徴はありませんが第1楽章の出だしから大きな構えというか他の演奏とは路線を異とする方向性は明らか・・・。続くテーマでのゆっくりした運びがその気迫を伝えようとしています。凄まじいカデンツァでは自然の厳しさを「ほうふつ」させ全体を充分過ぎるロマンチック性で展開しています。逆に中間楽章は変に情に流されずバックもリヒテルの設計通りになっています。最終楽章も第1楽章同様豪快な感じであると共に普段聴き流す処がクローズアップされる等すっかり巨匠演奏ムードになっております。多分リヒテル、マタチッチ両人彼らにとっては珍しいこの曲への対応を熟慮の上のこの演奏結果でそのがっちりした重厚さは我々が持つこの曲へのイメージとは明らかに異なった異世界を提供してくれ一聴是非おすすめします。リヒテル自身この演奏は比較的気に入っていた様です。次にシューマンの方ですがリヒテルは小品を含め結構シューマン作品をこなしており録音盤も多くあります。シューマンのある屈託性が気に入っていたのかピアノ協奏曲も本盤演奏(タイム@14’35A5’06B10’21)の他に1948年ガウク/MSRO、1954年ガウク/MSRO、1958年ロヴィッキー/WPO、1958年ジョルジュスク/USSRSO等が残っておりある意味弾き慣れた曲なのにリヒテルは本盤演奏はグリーグほどには満足していなかったそうですね。第1楽章割と元気よくスタートし伴奏も威勢がよい感じです。分り易く言えば「濃い」味で「切なさ」とはこれ又違う領域です。第2楽章は落ち着いた情感を安らぎのうちに進みますが切れ目無しに続く最終楽章はこの曲の構成上やや執拗な華麗さを更に念押しするが如くの演奏です。スケール感と言ってよいのか分かりませんがその様な事が果たしてシューマンのこの曲に似合っていたのか・・・?、この二人の演奏アプローチからはグリーグ同様避けられない方向性なのですが万全なリヒテルの技巧が分厚いオーケストラに塗され若干考え過ぎた演奏の様に思え正直しんどかったです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    lightnin  |  青森県  |  不明  |  26/May/2013

     これらの演奏は昔LPで聞いていたものです。CDで買いなおしてからは,薄い音になってしまったなーと思ったきり聴かなくなってしまいました。今回のSACDはリマスタリングし直したものということで期待して購入しました。演奏の年代からして,とびっきりの美音になるわけはありませんが,リヒテルの音の重厚感やきびきびした指さばきが蘇った感じがしました。

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  • ★★★★★ 

    徳さん  |  青森県  |  不明  |  08/June/2012

    ドヴォルザークのピアノ協奏曲 LPで聴いた30数年前はあまりピンと来てませんでしたが、今聴き直してみると、とても良いです。 この曲の良さが解ってなかった、リヒテル、クライバーの共演に変な思い込みがあった、などなど色々と理由があったと思われますが、 あまり取り上げられることの少ない、このドヴォルザークのピアノ協奏曲に2人の巨匠が真摯に取り組んでいるのが解りました。 これから何度も聴き直すことになりそうです。音質もとても良いです。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  08/May/2012

     リヒテルのピアノ,こんなに煌めいていたんだ…。グリーグ,シューマンの2曲に関しては,リパッティとツィマーマンの美しく繊細なタッチにずっと親しんできたので,リヒテルの演奏は(録音のせいもあるのか)「賑やかだなぁ…」という“うるさい”の一歩手前のような印象を受けていました。が,このSACD盤を聴き,180度転換…!一音々々が美しく粒立ち,角が取れ丸みを帯びて聴こえてくる…賑やかさ,うるささなど微塵も感じられない。バックのマタチッチの作り出す音も同様です。今までは強靭なリヒテルの打鍵に負けじと,競うように強い音を鳴らしていると聴こえていたのですが,それが奥深く柔らかな音に(大)変身…! リパッティとツィマーマン(&カラヤン)の2横綱体制から,見事な三角形になりました。  ドヴォルザークは以前からこの演奏を愛聴してきたのでグリーグ,シューマンほどのショックはありませんでしたが,音質改善は同様に見事なもの! クライバーのしなやかな躍動感とリヒテルの確固としたクリアな打鍵によって作り出される美しい音楽は,ほんと見事としか言いようがないです。

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