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Brahms (1833-1897)

SACD Violin Concerto, Double Concerto : Menuhin, Boskovsky(Vn)Brabec(Vc)Furtwangler / Vienna Philharmonic, etc (96Hz/24Bit remastering)

Violin Concerto, Double Concerto : Menuhin, Boskovsky(Vn)Brabec(Vc)Furtwangler / Vienna Philharmonic, etc (96Hz/24Bit remastering)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  29/May/2011

    本盤には、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と二重協奏曲がおさめられているが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。ヴァイオン協奏曲は、メニューインがヴァイオリンをつとめているが、フルトヴェングラーの没後の凋落ぶりに鑑みれば、とても信じられないような素晴らしい演奏を披露していると言える。メニューインは、本盤の録音の頃がベストフォームにあったと言えるのかもしれない。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、4大ヴァイオリン協奏曲の中でもオーケストラが特に分厚いことで知られており、オーケストラ演奏が薄っぺらだとそもそもどうにもならない。フルトヴェングラーの場合は、そのようなことはいささかも心配ご無用で、本演奏においても、粘ったような進行や重厚さが際立っており、楽曲の核心に向かって鋭く切り込んでいくような彫の深さも健在だ。オーケストラは、いつものベルリン・フィルやウィーン・フィルではなく、ルツェルン祝祭管弦楽団ではあるが、フルトヴェングラーの統率の下、持ち得る能力を最大限に発揮した最高のパフォーマンスを示しており、重厚さにおいても前述の両オーケストラと比較してもいささかも引けを取るものではない。二重協奏曲は、ウィーン・フィルの首席奏者をソリストに起用して演奏したものであるが、これまた素晴らしい名演と評価したい。ブラームスが最晩年に作曲した協奏曲だけに、フルトヴェングラーのような深遠なアプローチは見事に功を奏しており、孤独な年老いた独身男性の寂寥感を抉り出すような凄みのある演奏に仕上がっていると言える。ボスコフスキーのヴァイオリンやブラベッツのチェロもウィーン・フィルと一体となってフルトヴェングラーによる崇高な音楽の醸成に奉仕しているのが素晴らしい。また、この当時のウィーン・フィルの音色に顕著に存在した独特の音色が、演奏全体に適度な潤いとあたたかみを付加している点も忘れてはならない。録音は、ヴァイオリン協奏曲が1949年とやや古いが、今般のSACD化によって見違えるような素晴らしい音質に生まれ変わったと言える。特に、ヴァイオリンやチェロの弓使いまでが鮮明に聴こえるのは、録音年代を考えると殆ど驚異的ですらあると言える。いずれにしても、このような歴史的な名演を、現在望み得る最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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