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Beethoven (1770-1827)

CD Symphonies Nos, 4, 7, : Karajan / Berlin Philharmonic (1977 Tokyo)

Symphonies Nos, 4, 7, : Karajan / Berlin Philharmonic (1977 Tokyo)

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  • ★★★★☆ 

    酒樽ファルスタッフ  |  神奈川県  |  不明  |  12/April/2012

    1977年10月 大学2年でしたが普門館の現場で聴いてました。 例の脊椎の大病から2年後という事もあり、指揮台までの歩みは遅く 棒の振り方もずいぶんと抑制されたものとなっていたが、その分音楽は ぐっと緻密さを増していたように感じられた。 残念だったのは5000人収容の大箱での響きは何とも薄く、味わいも コクも無く、休憩後の第七冒頭、ケルンから移籍したばかりのソロオーボエ ハンス・イェルク・シェレンベルガーがちょっと考えられないような でんぐり返りをやらかした。ただし全体の出来栄え、燃焼度は流石は ベルリン!と思わせるものであり、特に弦楽奏者たちが顔を真っ赤にさせて 弾き込む様子はこの時代に収められた映像などでなじみとなったあの光景 であった。 CD化されるにあたって音質は著しく改善されたと断言して差し支えない といえる。貴重なドキュメントである事に異論はない。

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  • ★★★★☆ 

    Pianist  |  東京都  |  不明  |  11/October/2010

    ブランドとしてのベートーヴェン(をはじめとする交響曲)演奏を確立、繰り返していた時期のライブ演奏で、DGのセッション録音では聴けないコンサートならではの感興とアクシデントも含まれたドキュメント。第七冒頭のオーボエのミスは確かに大変!つられて他楽器が戸惑っているのが聴こえるのもご愛嬌。さてテーリヘンとフォーグラーの確執・対照が話題になっているようだが、確かにこの演奏で聴ける(特に第四)のテーリヘンには時に疑問もある。バカデカイ普門館で、普段とはまるで違う音響効果、打楽器奏者にとって最大のプレッシャーである「出」のタイミングが今ひとつ取り辛かったのが、遅れにつながった可能性もある。しかしだからと言って「フォーグラーの方が上」というのはあまりに短絡的。70年以降のDGセッション録音でフォーグラーが重用されたために、常にティンパニ協奏曲のようなバランスや音質の交響曲録音が増えたが、聴き方によってはフォーグラーの音はあまりに機械的で、他楽器との解け合いよりも、打楽器としてのインパクトのみが先走っている違和感がある。カラヤン/BPO(そしてフォーグラー)のレコードゆえに、こうしたバランスや音作りを「クールだ!」と感じるようになった向きが多いが、放送ライブ系で聴けるフォーグラーには、「テン!」と音程さえ十分に聴こえない、ただの効果音のような下品な響きを聴かせるものも少なくない。それに比べればテーリヘンはあくまでティンパニを旋律楽器として扱っており、決め所も的確に抑えてバランスが良い。1960年代のDG最初のベートーヴェン全集での「第五」、NHKの日本公演DVD、そしてこの77年版の第七(特にフィナーレ)でテーリヘンの至芸が聴ける。川口さんの「証言・フルトヴェングラーかカラヤンか」の中で、共に「フェアさ」を失い、幾分感情論に走っているのが、この対照的なティンパニスト二人である。テーリヘンがフルトヴェングラーの薫陶を受け、作曲や指揮、叙述にも才能を発揮したのに対し、フォーグラーはあくまで打楽器奏者だった。この二人の不仲は有名で、晩年たびたびNHK響にティンパニ奏者として登場したドレスデンのP.ゾンダーマンも「この二人は仲が悪かった、まるで殺し合いだった」と顔をしかめていた。邪推ではあるが、アバドがフォーグラーをルツェルン祝祭オケに呼ぼうとせず、またドキュメンタリー映像の中(田園)で、ティンパニの音量を下げさせているのを見ても、カラヤンに重用されたフォーグラーのプライドと限界が見えるような気がする。 さて、この77年の演奏はエアチェックテープを基にしたと思われる全曲ライブの「全集セット」で出ていたが、このセットでは当時テレビ放送のみだった第五・第六、収録に問題のあった第九は別の機会の演奏で補われていた。しかし音質は正規盤である今回のFM東京盤が各段に優れ、比較の必要もない。カラヤンとしては没後に登場した別の第七に更に優れたものがあったと記憶するので、星四つ。明確にテーリヘンと判断できる第七が聴けたことには大いに感謝。

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