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Bruckner (1824-1896)

SACD Bruckner: Sinfonie Nr.9 D-Moll (Wab 109)

Bruckner: Sinfonie Nr.9 D-Moll (Wab 109)

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  26/March/2011

    ヴァントがブルックナーの交響曲の中でも特に高く評価していたのが、第5と本盤におさめられた第9であったというのは、ヴァントの伝記などを紐解くとよく記述されている公然の事実だ。実際に、ブルックナーの第9は、ヴァントの芸風に見事に符号する交響曲と言えるのではないか。最後の来日時(2000年)に、シューベルトの「未完成」とともに同曲の素晴らしい名演を聴かせてくれたことは、あれから10年経った現在においても鮮明に記憶している。いずれにしても、本盤におさめられた演奏は至高の超名演だ。同時期にミュンヘン・フィルと行った演奏(1998年)もあり、ほぼ同格の名演とも言えるが、同曲の峻厳とも言える性格から、オーケストラの音色としてはベルリン・フィルの方が同曲により適していると考えられるところであり、私としては、本盤の方をより上位に置きたいと考える。なお、前述の来日時の2000年盤との比較については、なかなか難しい面があるが、オーケストラの安定性(ホームグラウンドで演奏しているかどうかの違いであり、北ドイツ放送交響楽団との技量差はさほどではないと考える。)において、本盤の方がわずかに上回っていると言えるのではないか。なお、本名演に匹敵すると考えられる同曲の他の名演としては、シューリヒト&ウィーン・フィル盤(1961年)、朝比奈&大阪フィル盤(1995年)が掲げられるが、前者は特に終楽章のスケールがやや小さいこともありそもそも対象外。後者については、演奏内容はほぼ同格であるが、オーケストラの力量においては、大阪フィルはさすがにベルリン・フィルと比較すると一歩譲っていると言えるだろう。今後、本名演を脅かすとすれば、未だDVDも含め製品化されていない、朝比奈&シカゴ交響楽団による演奏(1996年)がCD化された場合であると考えるが、権利関係もあって容易には事が運ばないと考えられるところであり、おそらくは、本名演の天下は、半永久的に揺るぎがないものと考える。本名演でのヴァントのアプローチは、いつものように眼光紙背に徹した厳格なスコアリーディングによって、実に緻密に音楽を組み立てていく。造型の堅固さにも際立ったものがある。金管楽器なども最強奏させているが、無機的な音はいささかも出しておらず、常に深みのある壮麗な音色が鳴っている。スケールも雄渾の極みであり、前述の堅固な造型美や金管楽器の深みのある音色と相まって、神々しささえ感じさせるような崇高な名演に仕上がっていると言える。特に、終楽章のこの世のものとは思えないような美しさは、ヴァントとしても、80代の半ばになって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるだろう。いずれにしても、前述のように、本名演が古今東西の様々な名演に冠絶する至高の超名演であるということに鑑みれば、ヴァントは、本超名演を持って、ブルックナーの第9の演奏史上において、未踏の境地を切り開いたとさえ言えるだろう。録音もマルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音であり、この崇高とも言うべき至高の超名演の価値を高めるのに大きく貢献している点も忘れてはならない。

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  • ★★★☆☆ 

    バリトン  |  千葉県  |  不明  |  13/September/2009

    ヴァントの創り出す音楽は,緻密で均整のとれた完璧なものだと思います。だからかも知れませんが,音楽が息苦しく感じます。もっと開放的な響きで楽しめる音楽であってもよいのではないでしょうか。また,SACDの音としては,開放感や伸びやかさが足りず,ヴァントの音楽と相まってますます息が詰まりそうです。好きな人にはたまらないでしょうが,合わない人には合わないと思います。私としては,★★★くらいです。

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  • ★★★★★ 

    KEI  |  神奈川県  |  不明  |  21/May/2009

    エソテリックとの共同作品だったはず。原版から起こすのにも、最大限音質にこだわっていたとのこと。期待はしていたが、それ以上だ。SACD層ばかりに目が行きがちだが、何気にCD層もSBMを使うなど気を使っている。圧倒的な音質のよさである。音質にこだわる人ならほしくなるだろう。

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  • ★★★★★ 

    Shio  |     |  不明  |  13/November/2008

    SACDで聴くと第一楽章の出だしの響きが違う。通常盤のCDでは収録されきれていない低音により、さらに神秘的で神々しい響きがする。ティンパニーや弦楽器のピチカートの切れがよく低域がにじまないのだ。聴きなれた演奏であるがSACDで初めて聴いたときは鳥肌が立った。

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  • ★★★★☆ 

    Johannes  |  埼玉県  |  不明  |  03/October/2008

    ヨッフム、SKDのもの(録音1978)が自然なのに対し、ヴァント、BPOのものは低弦の響きが大きく、重厚である。それでも曲の流れが良く判る。 素晴しい演奏だと思う。

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