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Recomposed by Mathew Herbert : Mahler Symphony No, 10, : Sinopori / Philharmonia

Matthew Herbert

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2734451
Number of Discs
:
1
Format
:
Vinyl
Other
:
Import

Product Description

マーラー:交響曲第10番〜『アダージョ』
リコンポーズド・バイ・マシュー・ハーバート


2008年、カール・クレイグとモーリッツ・フォン・オズワルドの二人によってカラヤン指揮ベルリン・フィルによるクラシックの名曲3曲が新たに再構築され、異例の大ヒットとなったRECOMPOSEDシリーズ(4766912)の最新盤は、不動の人気・支持を誇る、ダンス・ミュージック/サンプリング界の鬼才マシュー・ハーバートによる、2010年に生誕150周年を迎えたマーラーの最期にして未完の大作、交響曲第10番。エレクトロニック/クラシック・ファン共に大注目の問題作!
 モダニズムの一歩手前の偉大な作曲家グスタフ・マーラーは、最期の交響曲第10番を1910年の夏に絶望と底なしの喪失感、狂気の中で作曲しました。彼の苦悩が表現されながらも、彼にとって中心のテーマである「死」によって未完のままとなってしまいましたが、最も「死」が現れている作品との思いでハーバートこの曲を取り上げたといいます。
 ハーバートはカー・ラジオを棺に詰め、ジュゼッペ・シノーポリ指揮によるフィルハーモニア管弦楽団が演奏した第10番をそのカー・ラジオでかけて、その音を録音。冒頭からのヴィオラのソロはウィーンにあるマーラーのお墓で新たに録音。その後、火葬場でアダージョを大音量で流し、カーテンの後ろにマイクを置き録音しました。ハーバートはマーラー作品の陳腐と難解さが隣り合わせにあることに焦点を当て、常にマーラーの心の中の衝突、生と死、愛ととまどい、威厳と死を表現したかったといいます。
 「でも僕はただ単に『死』に魅了されただけではない。この恐ろしい心の葛藤を輝かしく美しく表現したかったんだ。」とハーバート。一見とても安全だと思われるところに予知できない底知れぬ暗さが潜んでいる、音と感覚に触れる暗さなのです。1910年の夏にマーラーが立っていたであろう精神的かつアーティスティックな非常にデリケートで壊れやすい薄い氷を、音楽で見事にハーバートは表現しています。このような交響曲第10番はおそらく誰も聴いたことがないであろう衝撃作品!(ユニバーサルIMS)

【収録情報】
・Mahler: Symphony No. 10 in F sharp (unfinished) - arranged by Matthew Herbert

【使用音源】
・マーラー:交響曲第10番嬰ヘ短調〜第1楽章『アダージョ』
 フィルハーモニア管弦楽団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)

 録音時期:1987年8月
 録音方式:デジタル(セッション)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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生誕150周年を迎え、再販・新録音・全集盤...

投稿日:2010/06/20 (日)

生誕150周年を迎え、再販・新録音・全集盤とメーカー側の格好のネタになっているマーラーですが、マシューハーバートがやっちゃってくれました。 マーラーの未完の遺作交響曲10番(オーケストレーションがある程度進んでいたのは第1楽章だけ)のリ・コンポーズドです。聴いた感じは今までのクラを素材としたテクノ側からのアプローチ作品の中では、かなり原曲を生かした構成となっており、原曲ファンも聴けるかと・・・。 た・だ・し・この盤を作るにあたってのマシューの方法をどう受け取るかで、聴いた印象はかなり変わるでしょう。「・・・カーラジオを棺に詰め、シノーポリ指揮によるフィルハーモニア管が演奏した第10番をそのカー・ラジオでかけて、その音を録音。冒頭からのヴィオラのソロはウィーンにあるマーラーのお墓で新たに録音。その後、火葬場でアダージョを大音量で流し、カーテンの後ろにマイクを置き録音・・」オカルトチック? 不謹慎?この10番や「死」に対する新たな切り込み? 同じ英国出身のギャビン・ブライヤーズの手法(例 タイタニック・・)に似ています。しかし、言わせてもらえばどの部分がそうなのか、聴き手が判別するのはほとんど難しいのです。POPSやROCKの世界ではリミックスが最早当たり前の状況ですが、これならオリジナルの10番を聴いていたほうがマシと思う方、いやいや実験性は大事だよ、と寛容な方と両極端に分かれる気がします。第1楽章のみを素材に37分という短尺盤ですが、なぜかトラックが9つに分けられています。マーラーの曲を知る方ならお馴染の、突然の「躁」と「鬱」「陰」と「陽」の変化(例えば3番1楽章の突然の軍隊楽ドンガラガッチャン!等)がありますが、マシューもあるトラックに彼なりのドンガラガッチャンを入れています。これはかなりビックリしますよ。この盤の印象を一言で表すなら「マーラー10番の明滅」です。音響が遠ざかり、突然近づき、また遠くへと去り・・。噴飯物か傑作か? 聴き手の感性が問われます。

joe さん | 宮城県 | 不明

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