北欧ならではの郷愁を誘うメロディアスの曲が組曲のように連続して奏でるこのアルバムは単にプログレファンのみならず皆さんに聴いてほしいと思います。

前作から参加したペッカポーヨラの、とくに作曲面での才覚がこのアルバムからはっきりしてきた。ユッカグスタフソン、ペッカは言わずもがな、数曲でピアノを弾き語るジムペンブロークのライリカルな世界も実にすばらしい。考えてみるとウィグワムというバンドは世界にも稀にしかない技巧、作曲センス、｢受ける｣ルックスの三拍子が揃った希有のバンドだったと思う。ブリティッシュの影響としてはイエスやマンフレッドマンの影響もあるかもしれない。