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Complete Symphonies, Orchestral Works : Letonja / Basel Symphony Orchestra (7SACD)(Hybrid)

Weingartner(1863-1942)

User Review :3.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
777938
Number of Discs
:
7
Label
:
Cpo
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description


ワインガルトナー:交響曲全集、管弦楽曲集(7SACD)
レトーニャ&バーゼル交響楽団


往年の名指揮者ワインガルトナーは、フランツ・リストに師事した作曲家でもあり、交響曲からオペラまで多方面に渡る多数のオリジナル作品を多数遺しています。
 ドイツのCPOレーベルは、ワインガルトナーの作品を積極的に録音しており、交響曲全集と管弦楽作品集は、スロヴェニア出身でスイトナーに師事した指揮者、マルコ・レトーニャとバーゼル交響楽団による演奏でリリース済みですが、今回はそれら7枚のアルバムが、単売時と同じくSACDハイブリッド盤という条件でお買得な価格設定の全集ボックスにまとめられることとなりました。


【収録情報】

Disc1 (999981)
● 交響詩『リア王』 Op.20
● 交響曲第1番ト長調 op.23

作風はマーラーに影響を受けた後期ロマン派音楽の流れであり、かつて首席指揮者を務めたオケが、シリーズを通じて共感深い演奏を聴かせます。
Disc2 (777098)
● 序曲『嵐』
● 組曲『嵐』
● 弦楽オーケストラのためのセレナード
● 交響曲第4番ヘ長調 Op.61

1916年、第一次世界大戦時に作曲された交響曲第4番は、ワインガルトナーの田園交響曲と呼ばれるほど美しい作品。シェイクスピアに影響を受けた『嵐』など、作曲家としての実力を再認識するのに十分な内容です。
Disc3 (777099)
● 交響詩『天国』 Op.21
● 交響曲第2番変ホ長調 Op.29

ワインガルトナーの英雄交響曲と呼びたい「交響曲第2番」をメインに、ドイツ後期ロマン派の真っ只中にある作風で、フルトヴェングラーにも負けない曲を作り上げています。
Disc4 (777100)
● 愉快な序曲 Op.53
● 交響曲第3番ホ長調 Op.49

「占星術では太陽を表す調性である」。交響曲第3番でホ長調を選択したワインガルトナーのコメントは指揮者としての視点も感じさせ、彼自身のラヴロマンスも影響を与えたロマンティックな作品に。
Disc5 (777101)
● 序曲『深刻な時より』 Op.56
● 交響曲第5番ハ短調 Op.71

後期ロマン派風な交響曲第5番も聴きごたえありますが、興味深いのは、序曲『深刻な時より』。国歌を使用した緊張感溢れる楽想が魅力的な、ワインガルトナー版「1812年」とも言える楽しい作品です。
Disc6 (777102)
● 交響詩『春』 Op.80
● 交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲劇的』

交響曲第6番が書かれたのは1928年、シューベルトの没後100年の記念の年でした。当時、歌曲の作り手として認識されていなかったシューベルトのシンフォニストとしての偉大さにも着目していたワインガルトナーの思いが結実したのが交響曲第6番。第2楽章、第3楽章などは初期ロマン派の影を色濃く残したシューベルト風な旋律重視の楽章です。
Disc7 (777103)
● 交響曲第7番ハ長調 Op.87(独唱、合唱、オルガンと大管弦楽のための)

第7番は1937年から1939年にかけて作曲された、大オーケストラと4人の独唱者と合唱、オルガンを伴う規模の大きな作品であり、第2楽章ではフリードリッヒ・ヘッベル作の「2人のさすらい人」の詩が使われ、また第4楽章と最終楽章のテキストにはヘルダーリンの讃歌と、彼の妻カルメン・テューダーの詩が使われています。


 マヤ・ボーク(ソプラノ:Disc7)
 フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト:Disc7)
 ロルフ・ロメイ(テノール:Disc7)
 クリストファー・ボルドゥク(バリトン:Disc7)
 バベット・モンドリー(オルガン:Disc7)
 ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団(Disc7)

 バーゼル交響楽団
 マルコ・レトーニャ(指揮)

 録音時期:2003-2007年(Disc1-6)、2012年2月15日(Disc7)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション:Disc1-6、ライヴ:Disc7)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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3.5

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指揮者として活躍した作曲者が一般大衆に受...

投稿日:2021/04/20 (火)

指揮者として活躍した作曲者が一般大衆に受ける曲を目指して書いていて第2番、第3番ではそれが成功していると思います。変化に富んで”飽きが来ない”ようになっています。4番以降は作りが平凡で魅力に乏しいです。 ・第2番の第2楽章の旋律はブルックナーの交響曲第5番のスケルツォに似せています。第3番の第4楽章にはヨハン・シュトラウスの喜歌劇”こうもり”序曲に登場する旋律そのものが長々と引用されます。第6番は1928年のシューベルト没後100年記念の作曲コンクールに関連した曲で(ワインガルトナーは主催者側なので応募はしていません)第1楽章にはシューベルトのハ長調交響曲の第1楽章の主題の変形が登場し、第2楽章はシューベルトが未完成交響曲の第3楽章スケルツォのために書いていたスケッチをオーケストラで再現しています。第7番は独唱、合唱付きの大曲ですが、平凡な作りです。 収録されている交響詩などには聞き映えのする曲が多くあります。特に”序曲 深刻な時より”は1914年(第1次世界大戦の始まった年)という作曲年を考えると大変おもしろく聴けます。(イギリス、フランスの国家が最後にはオーストリア国歌に圧倒される】

yama3 さん | 鳥取県 | 不明

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かつてはフルトヴェングラーやクレンペラー...

投稿日:2020/10/26 (月)

かつてはフルトヴェングラーやクレンペラーも交響曲を書き、最近ではラハバリなんかも作品を書いております。フルトヴェングラーは「指揮よりも作曲に価値がある」と語ってるようですが、なんだかんだとベートーヴェンやブラームスなど他人の作った曲を演奏するよりも、自分の「本当の遺産」としての作品をこの世への置き土産としたかったのでしょうか。私は絵を描く仕事をしておりますが、この歳になってその気持ちはよく分かります。さて、ワインガルトナーといえば自分にとってモノラル時代の巨匠といった指揮者で、彼の指揮したものは聴いたことはありませんが、交響曲全集という形で彼の「本当の作品」に接することになるとは思ってもみませんでした。作品は全体的に力強く堅実な後期ロマン派から近代の作風で、いかにも音楽職人が額に汗して練り上げたような力作群である。佳作揃いと言ってもいいが、表題を連想できるような印象的なメロディが少ないため、重厚な交響曲を聴いた・・という印象しか残らないのはフルトヴェングラーの交響曲と同じで、少し残念だ。曲の良さを感じるには時間をかけて、じっくりと聴き込まなくてはならないのかも。今度同じレーベルから出ているクレンペラーの交響曲も聴いてみようかな。演奏は素晴らしく、その点においては星五つ。

silver さん | 岐阜県 | 不明

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個人的には2番、3番あたりが最も聴きごたえ...

投稿日:2018/01/08 (月)

個人的には2番、3番あたりが最も聴きごたえがありました。特に演奏時間最長の3番はスクリャービンやエルガーを思わせます(個人の感想です)。 残念ながら5番以降には創作力の衰えを感じました(個人の感想です)。

Dewurich さん | 埼玉県 | 不明

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Symphonies Items Information

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