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Iolanta: Sellars Currentzis / Teatro Real Madrid Scherbachenko Markov +stravinsky: Persephone

Tchaikovsky (1840-1893)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2064828
Number of Discs
:
2
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


ピーター・セラーズ演出、テオドール・クルレンツィス指揮による
チャイコフスキーの『イオランタ』


2012年1月にマドリード王立劇場で上演されたピーター・セラーズ演出、テオドール・クルレンツィス指揮によるチャイコフスキーの『イオランタ』。盲目の美しい王女イオランタが愛する人ヴォルテモンと出会い、手術を受け目が見えるようになるまでを描いた作品。イオランタの心情を描くチャイコフスキーの音楽を、クルレンツィスの説得力のある指揮、さらにピーター・セラーズによる、盲目のイオランタが見る世界と、光を得たイオランタの輝かしい世界の対比が見事な舞台です。
 ストラヴィンスキーが1933年から1934年にかけて作曲(1949年に改訂)したフランス語のメロドラマ『ペルセフォーヌ』は、テノール独唱、女性の語り、混声合唱、児童合唱、そしてオーケストラのために書かれ、第1場『誘拐されるペルセフォーヌ』、第2場『地下世界のペルセフォーヌ』、第3場『再生したペルセフォーヌ』の3場構成で「もう一つの『春の祭典』」 ともいわれます。バレエと歌手の独特の世界が舞台上で展開されます。(輸入元情報)

【収録情報】
● チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』全曲
(歌唱:ロシア語、105分)

 イオランタ:エカテリーナ・シェルバチェンコ(ソプラノ)
 ヴォルテモン:パヴェル・ツェルノフ(テノール)
 レネ王:ドミトリー・ウリアノフ(バス)
 医師イブン・ハキア:ウィラード・ホワイト(バリトン)
 ロベルト:アレクセイ・マルコフ(バリトン)
 ベルトラン:パヴェル・クディノフ(バス)
 アルメリク:ヴァシリー・エフィノフ(テノール)
 マルタ:エカテリーナ・セメンチュク(アルト)
 ラウラ:レティティア・シングレトン(メゾ・ソプラノ

● ストラヴィンスキー:メロドラマ『ペルセフォネ』(歌唱:フランス語、55分)

 ペルセフォネ:ドミニク・ブラン(語り)
 エウモルフェ:ポール・グローヴス(テノール)
 アムリタ・パフォーミング・アーツ(ダンス)
 ヤング・シンガース・オブ・ザ・JORCAM

 マドリード王立劇場管弦楽団&合唱団
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 演出・映像ディレクター:ピーター・セラーズ
 装置:ゲオルギー・ツィーピン
 衣装:マーティン・パクレディナス&ヘレン・シーブリッツ
 照明:ジェームズ・F・インガリス

 収録時期:2012年
 収録場所:スペイン、マドリード王立劇場(ライヴ)

● 特典映像:『光を探して:イオランタとペルセフォネについての洞察』

 総収録時間:200分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM Stereo、DTS 5.0
 字幕:英、西、仏、独、伊
 NTSC
 Region All

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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『イオランタ』は大好きな作品だが、きわめ...

投稿日:2013/03/30 (土)

『イオランタ』は大好きな作品だが、きわめて至純なメルヒェンなので、下手をするとただのお涙頂戴物語で終わってしまう。その点ではソ連時代のオペラ映画も1982年ボリショイでの上演記録も満足にはほど遠かった。しかし、これはセンスの良い演出と鋭敏な指揮による素晴らしい上演。舞台はジャケ写真にある通り、鳥の羽根のような装飾が付いた扉の枠だけが置かれた象徴的なものだが、セラーズ演出は歌手を下から照らすフットライトを効果的に使って「闇から光へ」の物語を説得力豊かに見せる。クルレンツィスは私が最初に聴いたショスタコの交響曲第14番以来、何を振ってもある種の表現主義をはっきりと刻印する指揮者だが、それは派手な大芝居を仕掛けるというのとは違って、表現を徹底的に磨き上げた結果、これまで何とも思わなかった細部が雄弁に語り始めるというものだ。本作でも、イオランタが盲目であることにヴォデモンが気づいた後の、弦の胸をえぐるような響きなど、実に素晴らしい。フィナーレに挿入される無伴奏の聖歌風合唱(私の所有する三種のCD、二種の映像のどれにもこの部分はない。別作品からの挿入か?)の繊細さもまた絶妙だ。シェルバチェンコ、チェルノホの主役コンピ以下、歌手陣はみな好演。特にムーア人の医者(中世はイスラム圏の方が先進国だったのだ)を演じるウィラード・ホワイトが上演に一段の重みを添えている。 これに続いて全く同じセットで演じられるのはストラヴィンスキーの『ペルセフォネ』。冥界の王ハーデスにさらわれた娘ペルセフォネを母のデーメテルらが救い出そうとする、ギリシア神話による一時間ほどの「メロドラマ」。ただし、ハーデスの妻になったペルセフォネは毎年、秋から冬にかけては冥府に住まねばならず、春になると「光」の世界に戻ってくる。語り部のエウモルペ(テノール)が盲目の男性と設定され、イオランタと同じ白い杖を持たされることで、前の演目との関連づけが図られている。ジイドのフランス語台本を語るペルセフォネ(語り役)にはカンボジア古典舞踊のダンサーが「ダブル(分身)」として付く。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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