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Symphony No.14 : Barshai / Moscow Chamber Orchestra, Kasrashvili, Nesterenko (1975 Tokyo)

Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TFMC0038
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ショスタコーヴィチ:交響曲第14番『死者の歌』
1975年日本初演ライヴ
バルシャイ未亡人も激賞のすごい演奏!


「バルシャイ モスクワ室内管の音こそが作曲家の思い描いた響きそのものであった。」工藤庸介(ショスタコーヴィチ研究家)

同曲世界初演者バルシャイの日本初演壮絶ライヴ! 録音もTOKYO FMシリーズ中最高と云っていいほどで、スタジオ・レコーディング顔負けの素晴らしい音質、うなる低弦や炸裂する打楽器のなまなましさは無類、そのうえ名人ネステレンコのバスの歌声が背筋が寒くなるほどのリアルさでとらえられています。曲の内容と相まって忘れられぬ印象を残す一枚です。(キングインターナショナル)

【バルシャイ】
ルドルフ・バルシャイは、1924年にソ連のラビンスカヤに生まれた指揮者でヴィオラ奏者。モスクワ音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学びますが、在学中に弦楽四重奏の演奏に夢中になったバルシャイはヴィオラ奏者として音楽家活動を開始、ボロディン四重奏団とチャイコフスキー四重奏団の創設メンバーとなり、前者には1953年まで所属してヴィオラを担当。
 その後、バルシャイはレニングラード音楽院で、名教師イリヤ・ムーシンに指揮を学び、1955年、モスクワ室内管弦楽団を創設して指揮者としての活動をスタート。このオーケストラとの活動は、バルシャイが亡命するまでの20年以上におよび、バロック音楽から現代作品に至る幅広いレパートリーを演奏・録音し、厳しい練習の果てに到達した鍛え抜かれ引き締まったアンサンブルで大いに声望を高めました。

【交響曲第14番】
弦楽合奏と打楽器群によって演奏されるこの交響曲第14番は、死にまつわる11のテキストに付曲した作品。グレゴリオ聖歌が引用されガルシア・ロルカの色彩豊かな光景を彷彿とさせる死者への祈りの詩を用いた第1楽章「深き淵より」から、コサックが「おまえの母ちゃんでべそ」的な悪口をスルタンにまくしたてる第8楽章のような音楽にいたるまで実に幅広い死のイメージを内包しており、ショスタコーヴィチが単なる静謐で美しい死のイメージといったようなものではなく、もっと複雑で現実的な痛みや苦み、恐れといったものまで表現しようとしていたことは明らかです。
 そうした音楽だけに、バルシャイ若き日のこの演奏が示す鋭利な感覚は作品にふさわしいものといえ、11の楽章すべてに一貫した完璧な仕上げも申し分ありません。(HMV)

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:交響曲第14番ト短調 op.135『死者の歌』
 第1楽章「深き淵より」〜アダージョ
 第2楽章「マラゲーニャ」〜アレグレット
 第3楽章「ローレライ」〜アレグロ・モルト
 第4楽章「自殺者」〜アダージョ
 第5楽章「用心して」〜アレグレット
 第6楽章「マダム、ごらんなさい!」〜アダージョ
 第7楽章「ラ・サンテ監獄にて」〜アダージョ
 第8楽章「コンスタンチノープルのスルタンへのザポロージェ・コサックの返事」〜アレグロ
 第9楽章「おお、デーリヴィク、デーリヴィク」〜アンダンテ
 第10楽章「詩人の死」〜ラルゴ
 第11楽章「結び」〜モデラート

 マクワラ・カスラシヴィリ(ソプラノ)
 エフゲニー・ネステレンコ(バス)
 モスクワ室内管弦楽団
 ルドルフ・バルシャイ(指揮)

 録音時期:1975年5月16日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 ディスクは国内プレスとなります。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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研ぎ澄まされた演奏。 息のつんだ張りつ...

投稿日:2012/06/06 (水)

研ぎ澄まされた演奏。 息のつんだ張りつめた空気を感じる。 まるで何かにかられているようなぞくぞくする演奏だ。 日本でのこの演奏は世界中のショスタコーヴィチファンにうったえかける質の高いものだ。 ただ演奏終了直後の早まった拍手が残念でならない。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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紹介文にあった通り、バルシャイによるメロ...

投稿日:2012/05/23 (水)

紹介文にあった通り、バルシャイによるメロディアのスタジオ録音やモスクワ初演盤に比べ、非常に音が良い。このコンビの驚異的なアンサンブル能力を改めて感じ取ることができた。録音が1975年ということで、初演から約6年。そのせいか前の二つに比べかなり腰を据えた演奏を行っている。初演盤のような鬼気迫る演奏を期待している方には物足りないかもしれないが、このコンビにしか表現できない冷たさと緊張感は健在だ。ソリストは両者とも雄弁でこの曲にふさわしい立派な歌唱が好感を持てる。特にネステレンコが非常にドラマティックで、後半楽章ではとても魅せられた。これらの点では他の演奏の上を行く素晴らしい内容である。しかし、非常に惜しいのであるが、演奏(ライヴ)自体の傷が結構大きい。第七楽章ではネステレンコがまさかの大ミス。それ以外にもちょこちょこミスがあり、これらの傷がなければ星5つどころか7つくらいつけたいレベルの演奏なのだが、4.5くらいが演奏に対する評価として妥当であると思った。しかし、この盤の持つ歴史的価値を享受できた喜びを考慮するとやはり星5つか。なによりこの演奏を世に出してくれたTokyo FMには感謝せざるを得ない。

waldmorgen さん | 東京都 | 不明

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