真夜中に酒と煙草のお供に。

ロニーのソロは何枚か出ていますが、このNow Lookの出来が飛び抜けていいと思います。ボビーウーマックやアンディニューマークといったゲスト陣の貢献も大きく、ソウルフルな仕上がり。アナログ時代でいうA面の出来が特にいいです。年末に紙ジャケでリリースされるという事なので、聴いた事のない方にはいい機会かと思います。

自分の中ではストーンズ・ファミリーのソロの中で、ミック・テイラーの１ｓｔと並ぶ愛聴盤。Cancel Everythingや、Mystifies Meの切なく甘いボーカルを聴くと、ロニーがロックグラスを片手にマイクに向かって歌っている姿が目に浮かんでくる様。ミックやロッド、キースが参加している、という事実は無視は出来ないが、そういった大物を和気あいあいとレコーディングに参加させて、ついでに自分も楽しんでやって結局はきちんと主役になっている、というロニーの人柄と雰囲気がアルバム全体から漂ってくる。こういうアルバムを作れるのはロック界広しといえどもロニーだけだろう。