Smile Againから1年弱で早くも新しいアルバムがリリースされました。 復帰後初のリリースから毎年コンスタントなリリースがあるというのは、 嬉しい限りです。 今回もバラエティに富んだサウンドと彼の絶妙な多重コーラスで聴きごたえ抜群のPOPSがてんこ盛りです。自らベースを弾いたり、エレキギターが登場するなど、セルフプロデュースも三作目になって、彼のアーティストとしての本領がいかんなく発揮されたアルバムになっていると思います。 自分も含め、彼の音楽のファンの年齢層は、やはり同年代のアラサーやアラフォーが多いと思うのですが、そんな僕たちが新しい音楽を連れだって外に出たくなる気持ちを掻き立ててくれる1枚になっています。 どうしても昔聴いていた音楽ばかり繰り返し聴いてしまうとか、新規開拓が出来なくなってくるし、そんな人も多いでしょう。そんな人に是非新規開拓候補にぜひ加えてもらいたいアーティストです。

20代〜40代の社会人や家庭人にとって、新たなエヴァーグリーンとなる音楽なのかなと思います。 発売されてから7か月くらい経つのにいまだに聴き込んでいく度に新しい発見があったり、今日はこの歌がしみる…という発見があります。 彼の歌は僕等の生身の生き方にそのまましっくり当てはまるのです。嬉しかったり悲しかったり、負けたり、間違ったり。そんな自分と向き合うきっかけをくれる歌がいっぱい詰まっています。 「母の愛に泣いた」は、僕等の世代にとっての親というものを考えさせられるし、「ライヤー・ライヤー」は浮気が本気になっている男のみっともない姿がリアルに描かれています。「笑顔の魔法」はこの時代だからこそこうありたいという思いに気づかされるストレートな歌です。

派手なインパクトがある訳ではないが、ストレートで誠実なメッセージがじわじわと心に響いてくる歌。 僕等のような30代、40代にとってふと悩み立ち止まったとき、家族や愛する人とぶつかったときに何度も繰り返し聴きたくなる。手を伸ばしたくなる曲がここにある。