CD

Pelleas Et Melisande: F-x.roth / Les Siecles J.behr Santoni Duhamel Todorovitch Teitgen

Debussy (1862-1918)

User Review :4.5
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
KKC6457
Number of Discs
:
3
Format
:
CD

Product Description


日本語解説付き
あの『春の祭典』以上の衝撃!
ロトとレ・シエクルがドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』にピリオド楽器で挑戦!


おそらくほとんど誰も考えなかったドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』のピリオド楽器による録音が登場します。それもロトとレ・シエクルという最高の演奏陣で、ストラヴィンスキーの『春の祭典』のディスク発表時以上の衝撃と申せましょう。
 『ペレアスとメリザンド』の声楽パートはフランス語の抑揚による朗誦に終始しますが、1987年生まれのソプラノ、ヴァンニーナ・サントーニのメリザンド役をはじめ母国語歌手で固め、自然で美しさ満点。ことにゴロー役のバリトン、アレクサンドル・デュアメルの名演が光ります。
 さらに注目なのがロトとレ・シエクルの作り上げるオーケストラ・サウンド。奇を衒わずあくまでシンプル、室内楽的とさえ言えるドビュッシーの精妙なオーケストレーションを実現。弦楽器以外はすべて1900年前後のフランス製(ブックレットに詳細記載)を用い、明るく透明な音色、ガット弦を用いた弦楽器が無限な柔らかさを醸しているのも魅力。基本的にノン・ヴィブラートなため日本の雅楽のような音響さえ創り出しています。ロトによれば地下のシーンでドビュッシーがトロンボーンを用いた理由が、コントラバスの弦と共鳴して不思議な色合いを出そうとしているのも、この演奏で初めて実感できるとのこと。
 昨今日本でも『ペレアスとメリザンド』が注目されている感がありますが、その本家本元による真打として世界中の関心を集めること間違いなし。まさに初めて曲の美しさ、凄さを実感できます。
 コロナ禍の2021年3月に配信用に行われた無観客上演をもとに編集。ハルモニア・ムンディならではの高音質録音も光ります。2022年初端から大新譜のリリースとなります。(輸入元情報)

【収録情報】
● ドビュッシー:歌劇『ペレアスとメリザンド』全曲


 メリザンド:ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)
 ペレアス:ジュリアン・ベール(テノール)
 ゴロー:アレクサンドル・デュアメル(バリトン)
 ジュヌヴィエーヴ:マリ=アンジュ・トドロヴィチ(メゾ・ソプラノ)
 アルケル:ジャン・テジャン(バス)
 医師:ダミアン・パス(バス・バリトン)
 イニョルド:アドリアン・ジュベール(ボーイ・ソプラノ)
 牧童:マチュー・グルレ(バス)
 リール歌劇場合唱団
 レ・シエクル
 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

 録音時期:2021年3月
 録音場所:リール歌劇場、ラ・セーヌ・ミュジカル
 録音方式:ステレオ(デジタル/無観客上演)

 輸入盤・日本語帯・解説付


Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
3
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
クラシック音楽の世界に新風を吹き込んでい...

投稿日:2023/01/15 (日)

クラシック音楽の世界に新風を吹き込んでいるロトの「ペリアスとメリザンド」。古い楽器を使いノンビブラート奏法を基本にしているのに、端正で、緻密で、古いどころかむしろ極めて現代的で尖って聴こえるのが面白い。歌手陣も非常に良く、特にサントーニには惚れそうになった。録音も優秀。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

1
★
★
★
★
★
「ペレアスとメリザンド」は好きなオペラな...

投稿日:2022/09/21 (水)

「ペレアスとメリザンド」は好きなオペラなのでかなりの数の録音を聴いているが、結局古いアンゲルブレシュト盤に戻ってしまう。大半の指揮者はこのオペラを誤解していると思う。こわれもののように精妙、繊細、丁寧に演奏しようとして重く暗いオペラにしてしまっているのだ。アンゲルブレシュトはむしろラフと言っていい指揮でなにより音楽の推進力を重視する。それにより、ドビュッシーの音楽は多彩な魅力を発揮する。ロトの新盤はアンゲルブレシュト以来、あるいはそれを凌ぐ超名演である。音楽はキレがあり沈滞しない。ピリオド楽器によるノンビブラート演奏がこれほどの効果を生み出したのも驚き。透明でありながら緊迫感にみちた演奏が達成されている。歌手が全員フランス系というのも現代では珍しいが、彼らのフランス語の美しさはもちろん、バロックオペラのような歌唱は実に新鮮。とりわけメリザンドのサントーニが素晴らしい。これまでのお人形のようなメリザンドとは異なる自立した女性像を表現しきっている。大推薦。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

1
★
★
★
☆
☆
覚醒した眼差しで捉えられたペレアスとメリ...

投稿日:2022/07/05 (火)

覚醒した眼差しで捉えられたペレアスとメリザンドで、曖昧模糊とした響きで夢幻的な世界に誘う演奏とは極北にあります。悪いとまでは言いませんが、時代も場所も特定されていない作品としては、もう少し神秘的な香りが欲しくなります。イニョルドを少年が歌っているのも「ゴローの子どもなんだから当然」というロトの主張が聞こえてくるようで(私はソプラノが好きです)、万事がその線で解釈されているように感じました。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

2

Recommend Items