アルバムとしての出来は申し分なし。でも、何かが足りない。ローランドの厳しさは十分発揮出来てる。しかし甘さが足りません。カートの部分が。

　カート・スミスとローランド・オーザバルによる83年の１作目。 “ルール・ザ・ワールド”（２作目に収録）がやったら有名だけどそれよりかこっちの方が好きだなあ。２人とも実に80年代前半のイギリス声（どんなだ）で、どっちともツヤ（色っぽくはない）はあるけど高音部はやっぱりというか、ウフッ度が増してしまうようです。カラフルな鍵盤仕事といい、故意か過失かウフッ声が混ざるあたり、彼らもニューウェーヴの範疇にくくっとこう。トップ５シングルを３曲放出、アルバム自体も１位とデビュー作にして破格の大ヒット。

単なる寄せ集め的なもんちゃいます！　なんでこんなええ曲アルバムから漏れたのってな曲のてんこ盛り〜！　なかでも６曲目聞いてるとすぐに眠くなります！？あと１２曲目なんかファンキーでポップで大好きやな。。。とにかく夜中のBGMにはええ思います。シャウト・シーズオ

shoutがはやったのが中学１年のとき。懐かしさでベストを購入したが、いや素晴らしい。イイ曲を書いていたのですねぇ。一緒に購入したPINK FLOYDのベストが霞むくらいでした。

　最初聞いたときはいいと思ったけど、残念だけどあの頃の輝きはもうないな。

「かーちゃん、許してぇ〜」で有名な（笑）シーズ・オブ・ラブ です。　相変わらず完成度高いけど、ちょっと地味かなって感じがします。やっぱり英国人だけあってビートルズのサウンドを見事に継承してますね。

SHOUTは今年のNickCarterのコンサートで唄いましたね。でも、原曲とかなり違うみたい…

ボーナストラック3曲となっていますが、実際にはボーナストラックは1曲しかありません。（星はこれに対する評価です） このアルバムについては、これはこれで良いとは思いますが80年代初期のTFFが好きな人には、物足りないかもしれません。

カートとローランドも年を重ね、曲もアレンジもヴォーカルもよく練り上げられて一段と円熟味を増したこのアルバム。 しかし聴いているとどうも違和感が拭えない。かつてのTFFサウンドの持っていたおののくような不安感、鋭い緊張感がこのアルバムからは跡形もなく消え失せているのだ。 この二人にこういうヌルいアルバムは作って欲しくなかった。 「いっそのこともう一度喧嘩別れして欲しい!」とすら思ってしまうのであった…。