'03年発表｡過剰に刻まれ､破壊されたﾌﾞﾚｲｸﾋﾞｰﾂがあれば､様々な音の断片が流れるように展開していく実験色の強い曲もある｡でも全体的にﾋﾞｰﾄの効いた曲が多くて､聴きやすい｡奇妙な生温かさ､人間臭さがｽﾘﾘﾝｸﾞ｡ﾃｸﾉﾛｼﾞｰすら陵駕する人間の執念を感じる｡まさにﾊｰﾄﾞｺｱ･ｴﾚｸﾄﾛﾆｶ｡

いやホントサイコウですね。 オウテカもAFXも目じゃないですね。 有機的なメカニックビートトラックス。硬質的な物質がパワフルに暴れまわりつつ進む、これがビートトして、それを取り巻く虫などを想起させるような装飾音。 サウンドプロセッシングへのこだわりなど恐ろしい名作です。

説得力のある精密で完璧なプログラミング。高いミュージシャンシップの証明としての作品。品質の低下している所謂ELECTRONICA勢とは差異を感じます。AUTECHREを超える事が出来るのは彼しかいないのでは？

ワープ１０周年記念盤の派手さは後退して、濃淡のハッキリした緻密な水墨画を間近で眺めている様な印象に。このテの音楽はマイナーになってしまったのか発売されてたのも知らんかった...