英国ﾌﾟﾛｸﾞﾚﾛｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ､RENAISSANCEの77年発表作｡ｸﾗｼｶﾙな香りとﾄﾗﾃﾞｨｼｮﾅﾙ･ﾌｫｰｸが融合した実に清々しく美しきｻｳﾝﾄﾞ♪壮大な音世界に舞い降りるｱﾆｰ･ﾊｽﾞﾗﾑ(vo)の声は、何とも素晴らしいぬくもりに満ちている！ﾗｽﾄを飾る�Dの何と艶やかなことよ☆

プログレはプロコルハルムから始まり、70年代に開花していくが、69年にこれほどの完成度を作った彼らに脱帽。その後の新生ルネッサンスがより美しくなっていくが、よりROCKよりなこの作品はカッコイイ意欲作として、もっと評価されるべき作品。

誰が何と言おうとアニー・ハズラムこそ最高のヴォーカリスト。気品と透明感と抱擁力を兼ね備えた天使の声。曲もこれ以上なく美しく感動的。ジャンルを越えて全ての人に聴いて欲しい。

　これ以上期待するものはありません。全曲最高ですが�E は奇跡的作品。見えてくるののは北欧、あるいはロシアの冬のような陰鬱な風景ですが、暖かな灯火がそこに感じられます。

一般にあまり評判が良くないアルバムですが、ルネッサンス＝シンフォニックロックという先入観が無ければ、かなりロマンチックな作品群なので、充実した演奏が楽しめます。アニーのボーカルも他のアルバムより素に近い感覚で、可愛らしくさえあります。

非の打ち所がないすばらしい作品。「Scheherazade」など中期の作品に比べるとクラッシックより幾分トラッド色が強いが上品なことに変わりは無い。 それにしてもマイケル・ダンフォードの作曲能力には脱帽です。�CはドラマやＣＭなどに使われでもしたら、問い合わせが殺到するんだろうな〜。

「Ashes Are Burning」と並ぶ最高傑作。「ロックとオーケストラの融合」といいながら、実は音が喧嘩してしまっている作品も多いが、ルネッサンスは別格。特に「シェエラザード組曲」でのオーケストレーションの冴えはすばらしく筆舌に尽くしがたい。この作品を聞くとα波が出続け、心の底からリラックスできます。

「Ashes Are Burning」と「Scheherazade」に挟まれ地味な印象ですが、�@�Eなどの代表曲も収録されておりアルバムとしても傑作です。�Bの中間部で聞けるアニー・ハズラムの独唱は鳥肌ものの美しさです。

「At The Harbour」の完全版が聴けるのでドイツ盤を聴くべし。

あくまで純ｸﾗｼｶﾙ･ﾌｫｰｸ･ﾚﾍﾞﾙでのﾛﾏﾝﾃｨｼｽﾞﾑ。他のﾌﾟﾛｸﾞﾚ･ﾊﾞﾝﾄﾞと比べると地味。それは真に継承すべき対象を英国ｸﾗｼｯｸの位置においているからである。ｹﾙﾃｨｯｸな音階を展開するところがあり、しかも各楽器は(ﾊｰﾌﾟｼｺｰﾄﾞをﾁｪﾝﾊﾞﾛと考えたならば)とても古典的な趣が強い。