Nothing To Fear (2021 Remastered & Expanded Edition)

今やティム・バートン映画の音楽作曲家としても有名な、リードヴォーカル／リズムギター／フロントマンのダニー・エルフマン率いる LAの ”ひねくれポップ” ニューウェイヴバンド、オインゴ・ボインゴ。

70年代中期より地元 LAを中心に、前身の「ザ・ミスティック・ナイツ・オブ・ジ・オインゴ・ボインゴ」の名で活動していた彼らは、1980年に、ポリスのスチュワート・コープランドと兄マイルスが主宰していた A＆M傘下のIRS レーベルからメジャーデビュー。

同レーベルからリリースされた『Only a Lad』(1981)、『Nothing to Fear』(1982)、『Good for Your Soul』(1983)、『Dead Man's Party』(1985) の４作品が、オリジナルマスターテープからの2021年最新リマスター＆ボーナストラックを追加した拡大エディションで、80sニューウェイヴ〜オルタナ再発専門レーベル、Rubellan Remasters より登場。

■ Nothing To Fear

オリジナルLPが、当時「オインゴ・ボインゴの謎」という邦題で日本発売もされた、１stアルバム同様こちらもバンドの傑作との呼び声高い 1982年の２ndアルバム。

ホーンセクションとジャングルビートの推進力が増し、さらにリズミカルで無国籍情緒溢れるファンク度もアップ。米米クラブも習作としたであろう ”変態ファンク”クラシック「Insects」をはじめ、「Nothing to Fear (But Fear Itself)」「Wild Sex (In the Working Class)」「Whole Day Off」など、濃厚でありながら80年代特有のさばさばとした空気に満ちたダンス時間が流れていく。

ボーナストラックには、1982年の映画「グローイング・アップ／ラスト・バージン」のサントラに提供された「Better Luck Next Time」、「Private Life」のシングルヴァージョンを収録。