十字架 講談社文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062774413
ISBN 10 : 4062774410
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
400p;15

内容詳細

いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。

【著者紹介】
重松清 : 1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。’91年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。ライターとしても活躍し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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少年は最初、自分には関係ないと思っていた...

投稿日:2021/04/09 (金)

少年は最初、自分には関係ないと思っていた。次第に十字架を「背負わされた」と思うようになる。その心境が長期にわたりさらに変化していく様子が描かれている。

コサカ さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    中学2年生のイジメ問題を描く本書。重松清は、かなり真剣に取り組んだものと思われる。すなわち、作者自身もそうだが、これを読んだ読者がいかに共感的に、十字架を共に背負えるかが作品の成否を分けるからである。語り手の「僕」も小百合も、フジシュンの父親、母親、キャラクターを分業した二人の記者も登場人物たちの抱える切なさの表現はなかなかに上手い。それらの総体の感情の和が(作者の望みは和ではなく積だろうが)本書の世界を構成する。ストックホルム郊外にあるという「森の十字架」も効果を最大限に上げている。重松作品の中では⇒

  • ミカママ さん

    「取り替えの利かない存在(作中より引用)」である、我が子をいじめによる自殺で亡くした父親がもうひとりの主人公として語られる。重かった、キツかった。自分だったら…うちの子だったら...。登場人物ひとりひとり、背負ってしまった十字架の重さに、いつか慣れる日が来ますように。

  • 三代目 びあだいまおう さん

    いじめを苦に自殺した中学二年生の遺書にはゆるせない加害者の名前の他に『親友』と呼ばれたボクと『ごめんなさい』と添えて女性の名前があった。これは主人公2人や残された家族達が以降何十年も重い十字架を背負い生きてゆく物語。とても考えさせられる重いテーマ。死んじゃダメ!命を大切に!と私達は言葉にするが、被害者の苦しみはそれどころじゃない!問題は加害者側が悪いともいじめとさえ感じてないこと。刺激?楽しみ?軽い気持ちでいじめる!双方にこの溝がある限り無くならない。ねぇ、これを教材にクラスでいじめを考えませんか‼️🙇

  • テンちゃん さん

    『十字架を背負う者』o(>_<)o『いじめを止めなかった!』⇨自殺o(>_<)o遺言!⇨僕の名前。°°(≧□≦)°°。親友!⇨『僕はいじめをみているだけだった!』(。•́︿•̀。)罪?罪?罪!⇨残された家族。°(°`ω´ °)°。地獄!⇨ナイフの言葉(><)十字架の言葉!『登場人物が背負う十字架は重い』『心の痛みは永遠に続く』『いじめは核爆弾より破壊力があり、心の中の自分という地球を破壊する!』『いじめは多くの者に重い十字架を与える』『なくしたいな⇨いじめ!』傑作作品。☆(๑•̀ㅂ•́)و✧4.9

  • アサガオ さん

    十字架!Σ( ̄□ ̄;)「自殺したクラスメート◇『いじめ』を止めなかった」...「遺書◇僕を『親友』と想っていた」...「僕は『いじめ』をただ見ているだけだった◇重い『十字架』◇『罪』」...「僕にいったい何が出来たのだろうか」...「『傍観者』は『罪』なのか」...「もし、彼でなく、僕が『いじめ』のターゲットにされたら、僕の友だちは『傍観者』にならずに助けてくれるかな」...「もし、僕が『死』を覚悟したら、僕の『いじめ』を傍観していた友だちをどう思って遺書に書いたかな◇『いじめ』をなくしたいな」(>.<)

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重松清

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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