空飛ぶタイヤ 上 講談社文庫

池井戸潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062764520
ISBN 10 : 4062764520
フォーマット
出版社
発行年月
2009年09月
日本
追加情報
:
15cm,471p

商品説明

真実はひとつだけ――大企業の横暴は絶対に許さない
財閥系名門自動車会社vs.中小運送会社社長

リコール隠しを巡る熱き人間ドラマを描いた社会派小説、ついに文庫化。

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

内容詳細

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

【著者紹介】
池井戸潤 : 1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1988年、三菱銀行(当時)に入行。1995年、同行を退職。コンサルタント業の他、ビジネス書の執筆を手がける。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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おもしろかったです!著者の本は初めて読み...

投稿日:2012/02/08 (水)

おもしろかったです!著者の本は初めて読みました。事故を起こしたトレーラーを整備した運送会社がピンチに立たされるところから始まります。小さな一運送会社の社長が、絶対的な力と信用を持つ大手自動車メーカーと戦うことに。社会の中で、知名度が高い大手企業がいかに力を持っているか、中小企業がいくら戦おうとしても-たとえそれが正しい筋を通し、正しいことを言っているのであっても-一蹴されてしまうという現実が実に歯がゆく感じられました。戦う社長に感情移入し、がんばれ!と思いながらまたたく間に上巻読了。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サム・ミイラ さん

    下町ロケット、ロスジェネに次いでの池井戸作品。中小企業の意地と誇りをかけて大企業に挑むストーリーは下町ロケットとも相通じるものですが、上下巻分かれているだけあって細部まで緻密に丁寧に作り込まれています。上巻は大企業の論理の前に翻弄され、窮地に追い込まれていく過程がリアルに描かれていて胸が苦しくなるほどです。嫌な奴らは下町ロケットの比ではありません。読者も怒りを溜めに溜めて (笑)さあこれから…というところで上巻終了。もう続けて読むしかなくなるこの上手さ!さすがです。気になる感想は下巻で!

  • 遥かなる想い さん

    三菱自動車によるリコールをモデルにした小説。WOWOWでもドラマとして放映されて、評判をとったようだが、原作も会社における微妙な対立を描いている。

  • W-G さん

    映画版をDVDで観た流れで再読。映画つまらなかったな…。まぁ盛り沢山な内容なので、だいぶ省略が必要なのもわかる。上巻のハイライトは、赤松運送がハブ返却を求めて動きだすあたりと、ラスボス的ポジションの狩野常務の登場。改めて読むと、主要人物の赤松社長と、ホープ銀行の井崎は一度も接触しないままだと気づく。群像劇としては池井戸作品の中で最も凝った造りではないだろうか。とにもかくにも、上巻では赤松運送も、プライベートでの赤松社長もやられっぱなし。もう一人の主人公である沢田にしても黒寄りのグレーな人物像だ。

  • にいにい さん

    またまた、池井戸潤さんの企業小説。実際の事件をもとにしたフィクション。結末は、想像できるけど、ページを捲る手が止まらない。財閥系自動車メーカーのリコール隠しと小学校での盗難事件が並行して進んでいく。コンプライアンスって何?企業にとって大事なものとは?を問いかける。赤松のカッコ良さと自分の利益しか考えられない者、間違ったプライドだけの者のやり取り、心の葛藤が見物。さ、下巻に行くぞ!同じ財閥系銀行の判断も興味津々。タイトルは、メルフェンチックで、悲惨な事故を想像できなかったけど、読んで直ぐ引き込まれる一冊。

  • 抹茶モナカ さん

    赤松運送のトレーラーのタイヤが走行中に外れ、母子死傷事故が起きた。その事故原因は、メーカー側の構造的欠陥にあり、さらには、リコール隠しが水面下で起こっていた。タイトルから航空機のタイヤが外れる話だと思い込んでいたけど、違いました。

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人物・団体紹介

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池井戸潤

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。’98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、’11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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