ねむり

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103534266
ISBN 10 : 4103534265
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
96

商品説明

「眠り」は、「ねむり」へ。村上春樹の名作が、20年ぶりにヴァージョン・アップされ、美しいイラストレーションとともに登場! 村上春樹の短編「眠り」に、ドイツの人気画家の絵を多数収録した、アート的絵本。テクストは日本語版「眠り」(『TVピープル』1990、文藝春秋所収)を原本としたが、これに村上氏が徹底的に見直しをおこない、リニューアルされた。タイトルも「ねむり」に変更されている。挿画はドイツ語版絵本のものを使用。

<村上春樹>1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。

内容詳細

覚醒する新世界。目覚めつづける女の不定形な日常を描いた短編『眠り』が、21年ぶりの“ヴァージョンアップ”を経ていま再生する―ドイツ語版イラストレーション、日本版のためのあとがきを収録した、村上世界の新しい「かたち」。

【著者紹介】
カット・メンシック : 1968年、東ドイツ・ルッケンヴァルデ生まれのイラストレーター。ベルリン芸術大学、パリ国立美術大学で学び、「フランクフルター・アルゲマイネ」日曜版やファッション誌「ブリギッテ」ほか、ドイツの代表的メディアに寄稿する。2007年、トロースドルフ絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    エンディングも怖いが、夜に1人で覚醒し、死を考える時の表現にはもっと根源的なな生の恐怖が滲む。そして、夫の寝顔をみて醜いと思い、息子の寝顔に「血統的なかたくなさ」を見てしまう時の孤独感は、人間は所詮は1人なのだという本質的な事実に向き合わざるを得なくさせるのである。本書は短編「眠り」を長編化し、ドイツで出版された時の装丁と同じくカット・メンシックの挿画を付したものである。メンシックは必ずしも、もろ手をあげて好きというわけではないが、このような造本は今後も試みて欲しいものだと思う。

  • hiro さん

    『パン屋』『図書館』『ねむり』の順番で、村上春樹の短編とカット・メンシックのイラストレーションという村上ワールドを多元的に味わうアート・ブックのシリーズをすべて読了した。大学生のときの一ヵ月ほどの不眠症のようなものとの違い、不眠になった原因、本当に一睡もしていないのか、夫は気づいていないのか等々、夢を見ているような不思議な話だった。そしてこのラストはどのように解釈したらいいのだろうか。短編なので一気に読むつもりだったが、この主婦に代わって少し睡魔に襲われてしまった。今夜表紙のイラストが夢に出てきそうだ。

  • きさらぎ さん

    17日間眠れない。眠れない夜、眠らなくてはと焦れば焦るほど眠れなくなり、今晩もまた眠れないのではないかと夜を恐れる。不安が恐怖を招くのだ。「眠りなんかいらない。発狂してもいい。眠れなければ本を読むことにしよう」眠れない時間は誰にも邪魔されない私だけの時間だと思えたら楽になれるだろう。私が眠れないことに夫も息子も気付いていない。理解ある振りをしてそんなことにも気づかない夫。一緒に寝ていて気づかないなんて…現在不眠とは無縁、むしろ毎日睡魔と戦って連敗中の身としては2日続けて眠れないだけでも狂いそう(笑)

  • ハイク さん

    村上春樹5冊目である。一読して面白い作品だ。「ねむり」について30歳を超えた主婦の17日間眠らない物語だ。物語と言うよりも「ねむり」について読者に問い掛けている。「ねむり」は「人が知らず知らずのうちに身につけてしまう自分の行動、思考パターンを作る傾向(偏り)を中和する」と言っている。すなわち自分をリセットする事だ。同時に読者は「ねむり」とは何かを考える。最後に描写した事も比喩的であると思うが、色々と解釈出来る。この本は著者の小説手法を理解する上でヒントになるであろう。20頁にわたる挿絵がありユニークである

  • kazi さん

    主人公の女性が深夜に「アンナ・カレーニナ」を読みだすのは、不倫を暗示しているのだろうか?それは安直すぎる考察か・・?主人公の女性は専業主婦だが、家庭生活にも主婦業にも何の魅力も感じていない。『私は傾向的に消費され、そのかたよりを調整するために眠る。それが日々反復される。その反復の先にいったい何があるのだろう。多分何もない。』主人公が自身の人生の歩みに関して、後悔を抱いていたことは間違いないと思う。文学に対して情熱があったはずなのに、その夢を自身で断ち切ってしまった。かつて魅力的に見えていた旦那は、

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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