CD 輸入盤

歌劇『リゴレット』全曲 ショルティ&RCAイタリア・オペラ管、メリル、A.クラウス、モッフォ、他

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
82876707852
組み枚数
:
2
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ショルティ / 『リゴレット』(2CD)

このオペラ指折りの名盤として昔から有名な一組。ショルティの剛毅なアプローチはまさに『リゴレット』にうってつけで、前奏曲からして早くも凄絶な悲劇を予感させるに充分のすさまじさ。この強烈なテンションが冒頭から終幕までまったく落ちることがないところはショルティ最大の魅力と言え、ただでさえ悲惨なリゴレット親子の運命をその終局に向かって煽りに煽って「凄い」のひと言。この指揮者が残したイタリア・オペラ録音の中でもひときわ高い評価を得ていることも納得です。
 キャストでは、なんといってもアルフレード・クラウスのマントヴァ公が絶品。この名テノールが歌うと、享楽侯マントヴァ公が「愛の狩人」に聴こえてくるから不思議です。有名なアリア『女心の歌』は「これぞテノーレ・ディ・グラツィア(優雅なテノール)」と言いたくなる素晴らしさ。メリルの息詰まる心理描写が凄いリゴレット役もみごとなもので、ショルティの苛烈な指揮に完璧に呼応した声のパワーなど圧巻。アメリカ出身ということで日本ではいささか低く見られがちなこのバリトンが、少なくともその全盛時にはイタリア産バリトンたちに少しも劣らない名歌手であったことを痛感させてくれます。まだ瑞々しさを保っていた時期のモッフォによる可憐なジルダ役も秀逸、アリア『慕わしき御名』でのテクニックも完璧です。
 その他、メトの常連だったフラジェッロによる重厚なスパラフチーレ役、ロザリント・エリアスによるマッダレーナ役と脇も充実、さらに、この悲劇全体にのしかかる呪詛の発端であるモンテローネ伯爵を、あのハンス・ホッターに学んだワーグナー・バリトン、デイヴィッド・ウォードが、持ち前の巨大な美声に物をいわせて強烈に印象付けていることも見逃せません。
 今回のDSDリマスタリングで音質も改善、以前のCDでは多発していた歪みが最小限に抑えられ、第2幕のカバレッタ『強い愛の力が私に命じる』でのクラウスの超高音もきれいに響きます。
 なお、リブレットはエンハンスト情報としてCDに組み込まれてパソコンで閲覧可能な形態ですが、かわりにブックレットにはセッション時の写真が数枚掲載されています(スコアを膝に右腕を振りかぶったショルティの写真が傑作)。

・ヴェルディ:歌劇『リゴレット」全曲(2CD)

 ロバート・メリル(Br:リゴレット)
 アルフレード・クラウス(T:マントヴァ公)
 アンナ・モッフォ(S:ジルダ)
 エツィオ・フラジェッロ(B:スパラフチーレ)
 ロザリント・エリアス(M:マッダレーナ)
 デイヴィッド・ウォード(B-Br:モンテローネ伯爵)
 アンナ・ディ・スタシオ(M:ジョヴァンナ)
 ピエロ・デ・パルマ(T:ボルサ)
 ロバート・カーンズ(Br:マルッロ)
 マリオ・リナウド(B:チェプラーノ伯爵)
 コリンナ・ヴォッツァ(M:チェプラーノ伯爵夫人)
 ティナ・トスカーノ(S:小姓)
 エンツォ・ティッタ(B:衛兵)
 
 RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
 ゲオルク・ショルティ(指揮)

 録音:1963年6月、ローマRCAスタジオ[ステレオ]

 リブレットをCDの余白にデータとして収納したエンハンスドCD機能により、パソコンに入れますと、リブレットを見ることができます。

収録曲   

クラシック曲目

  • Giuseppe Verdi (1813 - 1901)
    Rigoletto
    演奏者 :
    Merrill, Robert (Baritone), Moffo, Anna (Soprano), Kraus, Alfredo (Tenor), Elias, Rosalind (Mezzo Soprano), Flagello, Ezio (Bass), Ward, David (Bass), di Stasio, Anna (Mezzo Soprano), de Palma, Piero (Tenor), Kerns, Robert (Baritone), Rinaudo, Mario (Bass), Vozza, Corinna (Mezzo Soprano), Toscano, Tina (Soprano), Titta, Enzo (Baritone)
    指揮者 :
    Solti, Sir Georg, Solti, Sir Georg
    楽団  :
    RCA Italian Opera Orchestra, RCA Italian Opera Chorus
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Opera
    • 作曲/編集場所 : 1851, Italy
    • 言語 : Italian
    • 時間 : 113:5
    • 録音場所 : 06/1963, RCA Italiana Studios, Rome, Italy [Studio]

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
4
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
名曲の割には、優れた録音の少ない「リゴレ...

投稿日:2016/02/02 (火)

名曲の割には、優れた録音の少ない「リゴレット」全曲盤の最右翼です。その後何組もリゴレット録音は現れましたが、結局はこのショルティ盤か、古いカラス=セラフィン盤に戻ってくることになります。主役四人に穴がなく、ショルティのヴェルディ録音の中で、もっとも満足でき、しかもステレオ録音。何度も復活販売されているのも当然かと思います。大好き。

カラスの息子 さん | 島根県 | 不明

1
★
★
★
★
★
本当に泣けるリゴレットです。 モッフォも...

投稿日:2015/09/06 (日)

本当に泣けるリゴレットです。 モッフォもクラウスも美声でベストフォームで凄く個性的だし、メリルのリゴレットも父親の深い情愛が感じられてよいです。 ショルティのきびきびとしたドラマ運びがまた最高です。 最新リマスターがよくできていて今まで持っていた方も是非買い替えお勧めです。

martin さん | 神奈川県 | 不明

2
★
★
★
★
★
クラウスのマントバ公爵が若く、格調高く最...

投稿日:2007/10/02 (火)

クラウスのマントバ公爵が若く、格調高く最高です。彼の歌からは、ルネッサンスの画家ラファエロの絵を見たときと同質の感激が得られます。この役を得意とするパバロティでさえ、ここでのクラウスに比べると「おっさんのナンパ」に聞こえます。配役は端役にたるまで穴がありませんし、劇的に仕上がっています。2幕フィナーレでリゴレットの「復讐だ」の歌い出しのテンションが妙に低いのが気になりますが、これは好みの問題で全体の素晴らしさを損なうものではないです。名盤です。

マダムN さん | 東京 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

プロフィール詳細へ

ヴェルディ(1813-1901)に関連するトピックス

オペラ に関連する商品情報

おすすめの商品