Blu-ray Disc 輸入盤

『ドン・カルロ』全曲(モデナ版) リー演出、ヴェントゥーラ&エミリア=ロマーニャ州立管、マラニーニ、プレスティア、他(2012 ステレオ)(日本語字幕付)

ヴェルディ(1813-1901)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
724704
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


『ドン・カルロ』モデナ版を縁の地モデナで上演!
実力派ベテランと若き逸材が一体となった『ドン・カルロ』改訂5幕版!


偉大なテノールの名を冠したモデナ市立ルチアーノ・パヴァロッティ劇場で新制作上演された『ドン・カルロ』の映像です。千席規模の中劇場でこの規模の大きいオペラを上演するのはなかなか贅沢なものです。
 『ドン・カルロ』はもともとパリのオペラ座で5幕ものとして上演されました。しかし今日では、ヴェルディが大きく手を加え、1884年にスカラ座で初演した4幕版が一般的です。ヴェルディは1886年に、改訂後の4幕版に最初の幕を戻した改訂5幕版を作成、これは1886年暮のモデナでの上演で用いられたので「モデナ版」と呼ばれます。この上演は、それからおよそ126年後に同じモデナ市立劇場で上演されたものです。
 キャストは実力派が揃えられています。一番の大物は、フィリッポのジャコモ・プレスティア。1960年、イタリア、フィレンツェ生まれのベテラン。イタリアではヴェルディ・バスとして極めて人気の高い人です。渋めの演技で国王の威厳を放っており、舞台を引き締めています。カルロのマリオ・マラニーニは、北イタリア、ガルダ湖畔のサロ生まれのテノール。1984年デビューと言いいますから、もう30年近くプリモ・テノーレとして活躍しており、ことにヴェルディ・テノールとして知る人ぞ知る名テノール。何度も来日していて、最近だと2009年10月にプラハ国立歌劇場来日公演の『アイーダ』で、テオドッシュウのタイトルロール相手にラダメスを歌い、かなりの好評を得ています。エリザベッタのチェリア・コステアは、ルーマニア、ピアトラ・ネアムツ生まれのソプラノ。西側に出てきて十年というところの中堅のソプラノで、実力の高さはこの映像からも十分窺えます。注目はロドリーゴのシモーネ・ピアッツォラ。1985年、ヴェローナ生まれ、つまり収録時はまだ27歳くらいということになります。しかしデビューも早かったので、ここでのロドリーゴも、予備知識なしに聞いたら20代の若者とは想像もできないくらい立派なものです。エボリ公女のアーラ・ポズニアクは、2004年からキエフのウクライナ国立歌劇場で筆頭メッゾ・ソプラノとして活躍している人。日本にもロシア風のアッラ・ポズニャークの名で、2006年11月のヴェルディ『アイーダ』のアムネリス、2010年10月のアムネリスとムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』のマリーナを歌い、いずれも称賛されています。大審問官のルチアーノ・モンタナーロは、近年活躍の目立つバス。『ドン・カルロ』の大審問官は、2008年12月のスカラ座シーズン・オープニングでダニエル・ガッティ指揮で上演された時、アンダーについていたといいます。
 指揮のファブリツィオ・ヴェントゥーラは、ドイツ語圏の各地の歌劇場で音楽監督を務めてきた叩き上げの実力派。『ドン・カルロ』の重厚な世界をしっかり描いています。演出のジョゼフ・フランコーニ・リーは、ヴィスコンティ門下の演出家アルベルト・ファシーニの下で修行した演出家。ヴィスコンティ直系ならではの正攻法の演出で、舞台、衣装など、古き良きイタリアオペラの伝統を今に受け継ぐもの。ここでも1886年のモデナでの上演を強く意識した復古調の舞台作りが今となってはむしろ新鮮に感じられます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』全曲(1886年モデナ版 5幕)

 マリオ・マラニーニ(T ドン・カルロ)
 ジャコモ・プレスティア(Bs フィリッポ2世)
 チェリア・コステア(S エリザベッタ)
 シモーネ・ピアッツォラ(Br ロドリーゴ)
 ルチアーノ・モンタナーロ(Bs 大審問官)
 アーラ・ポズニアク(Ms エボリ公女)
 パオロ・ブットル(Bs 修道士)
 イレーヌ・カンデリエ(S テバルド,天からの声)
 ジューリオ・ペッリグラ(T レルマ伯爵)
 マルコ・ガスパーリ(T 国王の布告者)
 モデナ市立劇場財団アマデウス・オペラ合唱団
 エミリア=ロマーニャ州立管弦楽団
 ファブリツィオ・ヴェントゥーラ(指揮)

 演出:ジョゼフ・フランコーニ・リー
 舞台装置、衣装:アレッサンドロ・チャンマルーギ
 照明:ネヴィオ・カヴィーナ
 振付:マルタ・フェリ

 収録時期:2012年10月15,17,19,21日
 収録場所:モデナ市立パヴァロッティ劇場(ライヴ)
 特典映像:『ドン・カルロ』について(字幕:伊英)

 収録時間:本編173分、特典11分
 画面:カラー、16:9、HD
 音声:DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0
 字幕:伊英独仏西中韓日
 Region All

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歌手たち、特にエリザベッタのソプラノは出...

投稿日:2014/04/13 (日)

歌手たち、特にエリザベッタのソプラノは出色で、他も遜色ありませんが、どうしたことか、大道具の仕上がりに大きな手抜きがあります。肝心の1幕なんか、衣裳が時代色濃厚なのでアップになると何やら仕上げが間に合わなかったゲネプロみたい。ベースの平台の側面、舞台用語では蹴込みに何らの処置もされておらず、木組みが見え見え。最後まで放りっぱなし。2幕からの土台上の飾りやバックのデザインはまずご立派。幕の中では、歌唱は4幕と5幕がすばらしい。一応聴き応えあるライブと申せましょう。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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ヴェルディ(1813-1901)

1813年10月10日、ジュゼッペ・フォルトゥニオ・フランチェスコ・ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1821年、父親からスピネットを買ってもらい、やがてピエトロ・バイストロッキにオルガンの奏法も習

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