CD 輸入盤

『パルジファル』全曲 クナッパーツブッシュ&バイロイト、ヴィントガッセン、メードル、ロンドン、他(1951 モノラル)(4CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8110221
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」(録音:1951年7月・8月、バイロイト祝祭劇場)(4枚組)

 演奏史譚家・山崎浩太郎さんも
「...デッカはすでにCD化している。そのCDは正統も正統、嫡流中の嫡流である。
 “板起こし”のCDなんてものは、それに比べれば、怪しげなクローン人間みたいなものかも知れない。オリジナルのマスター・テープに遡ることもせず、お金を払えば誰でも買えた、何千枚もあるLPから音をとって、調整を加えたものに過ぎないのだから。
 だが、音がいい。
 立体感、深さ、そして生々しさ、ここでエンジニアのマーク・オバート=ソーンが溝から拾い出した音は、とても気持ちがいい。
 恥をしのんで告白すれば、わたしはクナッパーツブッシュの51年盤というのが、今まであんまりよくわからなかった。間延びして聞こえたのだ。しかしそれは間違っていた。」
 と絶賛する生々しい音質も特筆ものです。


マーク・オバート=ソーン氏によるプロデューサー・ノート
 このクナッパーツブッシュの「パルジファル」の録音は、1951年の7月と8月、バイロイト音楽祭における数回の演奏を編集して制作された。
 デッカはその当時まだそれほど磁気テープというメディアの操作に慣れていなかったために、音響バランスはまずまずで明瞭な雰囲気も出ているが、場所により、パースペクティヴのばらつきとオーディエンス・ノイズが耳につく。
 オリジナル・マスターには他にも問題がある。例えば第二幕、クンドリーのオクターブ跳躍の箇所で残響付加があり、第二幕開始時の低音部では、おそらくアジマス調整(ヘッドと磁気テープの相対角度の調整)の不手際に起因する雑音が存在する。どちらも訂正することは出来なかった。
 しかし、第三幕終結部のピッチの低下(この録音の再発売LPでは厄介な問題になっていた)は修正し、また、いくつかのLPでは何の説明も無く割愛されていた、同じ幕での聖杯の騎士登場直後にある弦の音も修復することができた。

総合評価

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クラシックの演奏家は数いれど、このクナッ...

投稿日:2016/11/23 (水)

クラシックの演奏家は数いれど、このクナッパーツブッシュほど愛好者から熱狂的に支持・妄信されている指揮者はおるまい。彼らに言わせれば、例えばワーグナー作品は「フルトヴェングラーよりクナの方が上」などととんでもないことを平然と口にし、またブルックナーの5番を「破格の名演」と持ち上げたり・・・とにかく私とは相いれない縁なき衆生、といえようか(付け加えれば私がこの連中を気色悪く感じるのは、来日経験は勿論、ウィーンやバイロイトで実演を聴いたわけでもないのにまるで友達口調で「クナ」「クナ」と呼んでいることだ。ショスタコやロジェヴェンじゃあるまいし)。・・・まあ他人の好みにケチ付けるのはこのくらいにして私見を述べさせてもらえれば、この録音は私がクナッパーツブッシュの遺した録音で唯一、感心したものである(ワーグナーの他作品やブルックナー、ブラームスetcを含めて)。別項でも述べたが有名な62年のステレオ録音より明らかに上。演奏時間はこちらの方が長いのだが、「遅い」と感じさせないのはアンサンブルの線が合って、歌手をしっかりサポートしつつ、単なる伴奏に終わらずにワーグナー作品の本質を捉えているからであろう。歌手もヴィントガッセン、メードルにロンドンと62年盤に勝るとも劣らない充実ぶりを示している。本来なら満点を付けてもいいのだが、生憎小生の持っているのはひところ出回った音質劣悪な廉価版で、高音域が金属的にキンキン響く代物で、これではとてもまともなレビューの対象になりえないので減点した次第(勿論買い換えたいのだが、何処のレーベルが信用出来るのかが解らず困っている)。追記:そうそう、この指揮者で面白く聴けたのはもう一つ、「ウィーンの休日」というアルバム。この2点(及び一応62年盤も加えておこう)以外は皆中古ショップに売ってしまいました。

伊東洋輔 さん | 神奈川県 | 不明

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クナは、戦後バイロイト音楽祭が再開された...

投稿日:2013/03/20 (水)

クナは、戦後バイロイト音楽祭が再開された51年から64年まで毎年のようにパルジファルをバイロイトで演奏し、その録音も残っているが、その中でもこの51年の演奏が指揮も歌唱も白眉のものといわれている。残念ながら3種類ほどしか聴いていないので、詳細な比較検討は出来ないのだが、有名な62年のPhilipsのステレオライヴ盤よりかなりテンポが遅く、好調時のクナらしい悪魔的な呪縛感や蠢く黒い情動のうねりが冴え、月並みながらさすがといわざるをえない。好不調の落差が大きく好悪の分かれるクナだが、真骨頂を知るには最適の名盤だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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これぞ不滅の名盤です。伝説の名演がモノラ...

投稿日:2013/02/13 (水)

これぞ不滅の名盤です。伝説の名演がモノラルとは言え,これだけの音で蘇り,何の不満もありません。さすがに,オケの音はステレオで録音されたクナのタクトにより微妙に色調を変化させていく62年ものには負けますが,歌手は総じてこちらが素晴らしいです。特に外題役のヴイントガッセンは当時のクナがキャスティングを聞いて「何!ヤツはまだ歌っているのか!!」と父親と誤解し,誤解が解けると「何!ヤツはもう歌っているのか!!」と驚いたという小話が残るぐらい,初々しい歌唱を披露しています。51年のパルシを聞いていない人は是非聞いてください。これを聞いていない人は一生の損です。

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