メンデルスゾーン(1809-1847)

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CD 輸入盤

ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番『宗教改革』、フィンガルの洞窟 イザベル・ファウスト、パブロ・エラス=カサド&フライブルク・バロック・オーケストラ

メンデルスゾーン(1809-1847)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM902325
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


イザベル・ファウスト、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を録音!


イザベル・ファウストが、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を録音しました! 指揮は1977年生まれの今ヨーロッパで大活躍の指揮者エラス=カサド、管弦楽は「ピリオド・オーケストラのベルリン・フィル」とも称されるフライブルク・バロック・オーケストラという最高の布陣です。情熱と霊感に満ちた第1楽章、天上を思わせる美しさの第2楽章、華麗の極みの超絶技巧の第3楽章からなる、クラシック屈指の人気曲である本作。ファウストの輝かしくまっすぐ聴き手の心に差し込んでくる奇跡の音色と、音楽に対する真摯な姿勢が、語り尽くされてきた名作にまたひとつ新鮮な感動をもたらしてくれました。「天上の天使たちを喜ばせる協奏曲を」というメンデルスゾーンの意志がここにすべて集約されています。
 ヴァイオリン協奏曲は、1844年に完成、その後も磨きをかけ、翌45年、メンデルスゾーンの盟友にして本作にも多大なアドヴァイスをした、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスター、フェルディナント・ダーフィトによってライプツィヒで初演されました。初演時から大成功をおさめた本作は、続くヨーロッパ各地の初演も名手が手がけています。1845年のドレスデン初演は当時15歳のヨーゼフ・ヨアヒム、1846年ベルリン初演はベルギーのユベール・レオナール(フランクのピアノ四重奏曲第1番を献呈された人物で、フォーレのヴァイオリン・ソナタ誕生時にも重要な役割を果たした)でした。
 彼らが演奏しておそらく書き込みもされていたであろう実際の譜面はもう残されていませんが、それでも様々な資料が出版されており、それらを検証していくと、19世紀と現代とでは演奏スタイルに異なる部分があると考えられます。たとえば開放弦の多用。ポルタメントの多用。ボウイングのスタイルも現代とは異なっていました。そして、ヴィブラートは、継続的にではなく、要所要所で装飾的に用いられていたと考えられます。ファウストももちろんこれらの資料につぶさにあたったうえでこの録音に臨んでいますが、ここに繰り広げられている演奏が呼び起こす実に新鮮な感動は、歴史的演奏や慣習、すべてを越えた域にあるといえるでしょう。
 また、2017年は、マルティン・ルターの宗教改革(1517)の500年記念にあたります。ここに収録された交響曲『宗教改革』は、ルターのアウクスブルクの信仰告白から300年にあたる1830年に完成されました。序奏で管楽器が奏でる「ドレスデン・アーメン」がなんとも痛切に響き、全体的に非常に引き締まった音づくり。管楽器が奏でるコラールも荘重になりすぎず、終楽章も鮮やかなデュナーミクで颯爽とかけぬけるような演奏となっています。
 同じく1830年に作曲された『フィンガルの洞窟』も、メンデルスゾーンがスコットランドに旅した時に感動した光景が鮮やかに眼の前に浮かぶよう。メンデルスゾーンの才能にあらためて感動し、エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラの力量にも圧倒される内容です。(写真© Falix Broede)(輸入元情報)

【収録情報】
メンデルスゾーン:
1. ヴァイオリン協奏曲ホ短調 op.64
2. 序曲『フィンガルの洞窟(ヘブリディーズ諸島)』 op.26
3. 交響曲第5番ニ短調 op.107『宗教改革』


 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」1704年製:1)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 パブロ・エラス=カサド(指揮)

 録音時期:2017年3月19-22日
 録音場所:バルセロナ、オーディトリウム第1ホール「Paul Casals」
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Violin Concerto in E Minor, Op. 64: I. Allegro molto appassionnato
  • 02. Violin Concerto in E Minor, Op. 64: II. Andante - Allegretto non troppo
  • 03. Violin Concerto in E Minor, Op. 64: III. Allegro molto vivace
  • 04. The Hebrides in B Minor, Op. 26: Ouvertre
  • 05. Symphony No. 5 in D Minor, Op. 107: I. Andante. Allegro con fuoco
  • 06. Symphony No. 5 in D Minor, Op. 107: II. Allegro vivace
  • 07. Symphony No. 5 in D Minor, Op. 107: III. Andante
  • 08. Symphony No. 5 in D Minor, Op. 107: IV. Choral. "Ein fest Burg" - Andante con moto - Allegro vivace - Allegro maestoso

ユーザーレビュー

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ピリオド・オーケストラによるメンデルスゾ...

投稿日:2022/06/18 (土)

ピリオド・オーケストラによるメンデルスゾーン。交響曲第5番「宗教改革」が興味深く聴けた。クラッシク音楽では定番のレパートリーだが、ピリオド奏法だとこうなるのか、という感じ。「フィンガルの洞窟」も同様。バイオリン協奏曲もクラシック音楽ファンなら耳タコの名曲なので、これはこれで新鮮だった。ただ、イザベルらしい豊かな詩情溢れる表現力は控えめである。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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近年、ピリオド系アンサンブルを中心にメン...

投稿日:2017/09/21 (木)

近年、ピリオド系アンサンブルを中心にメンデルスゾーンの交響曲が盛んに演奏・録音されているのは、ナチス時代の遅れがようやく取り戻され、新しい校訂による楽譜がたてつづけに出版されているからだ。特に『宗教改革』は2017年が宗教改革五百周年ということもあって、(私の知る限りで)早くも今年登場する三つ目の録音だ。これはブライトコップ&ヘルテルの新校訂版譜面による初録音という触れ込みだが、ネゼ=セガンが録音していたホグウッド校訂、ベーレンライター版に含まれていた終楽章冒頭のフルートのカデンツァ風導入部は含まれていない。初稿に由来するあれはとても美しい部分で、慣れてしまうと従来版での第3楽章から第4楽章への接合は不自然に感じるほどなのだが。とはいえ、今年出た三つの録音の中ではこのエラス=カサド指揮が最も攻撃的で、トーマス・ファイの録音と双璧をなす出来だ。前の『スコットランド』『イタリア』では意外におとなしいなと思ったエラス=カサドだが、今回はすこぶるアグレッシヴ。特に終楽章のリズムの弾みはめざましい。『フィンガルの洞窟』も非常に敏感、鋭利な切れ味満点な演奏。ただし、ヴァイオリン協奏曲だけは御免なさい。ファウストはまことに現代らしい、知的なヴァイオリニストだと思うが、私はこの人の乾いた(私にはとても美しいと思えない)音色と、私にとっては「神経を逆撫でされるような」フレージングがほとんど生理的に苦手。イブラギモヴァ/ユロフスキは実に素敵な、清楚で美しい演奏だと思うし、過激なコパチンスカヤ/クルレンツィス(録音はまだないが、2015年ブレーメンでの録画がある)も大好きだが、このディスクでの演奏は最後まで聴き通すのに忍耐を要した。出と引っ込みのタイミングを心得つつも独奏者に必要以上に遠慮しないエラス=カサドの指揮は、HIPスタイルによるこの曲の伴奏指揮でベストだと思うのだが。というわけで、『宗教改革』『フィンガルの洞窟』は星5つ、ヴァイオリン協奏曲はあくまで相性の問題なので、評価放棄。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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驚いた 想像を遥かに超えた 全く新しい音...

投稿日:2017/09/05 (火)

驚いた 想像を遥かに超えた 全く新しい音楽が産まれている これほど聞き飽きたという形容が付くヴァイオリン・コンチェルトはない 子供の頃からレコードと実演合わせて最も数多く聞いた一曲だろう しかしメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の真の肖像を今日初めて見た 途轍もない傑作 掴みきれない勢いで幻想の環が広がっていく 繊細にして大胆に創造の翼が羽搏き天を搏つ 世界が身震いして微笑んだ ここには美の全てがある ピリオド演奏がどうのこうのという御託は吹き飛んだ こうであらねばならない演奏がここにある ファウストが抜けた”フィンガルの洞窟” ”宗教改革”もまた素晴らしい 生命の光が隅々まで届いている 湧き出てくる力がわたしたちに勇気を与える 倦怠や退屈といった濁った心の澱などどこにも見えない 常に生まれる新鮮な風が吹きくる音楽に身を洗われる メンデルスゾーンとはなんという音楽家だろう 素晴らしいではないか ぜひお聴きを  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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ドイツ・ロマン派の大作曲家、メンデルスゾーンの生涯は38年という短いものでした。現在のイメージでは、メンデルスゾーンは作曲家ですが、当時は指揮者・ピアニスト・オルガニストとしても非常に多忙だったようで、これに自ら設立した音楽院の運営や、同時代作品や過去作品の紹介といった数多くの仕事が加わり、さらには

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