CD 輸入盤

『大地の歌』、リュッケルトの詩による3つの歌 ワルター&ウィーン・フィル、フェリアー、パツァーク(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7036
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ワルター/フェリアーの「大地の歌」には違う音のレコードがある!
作曲から百年を迎えるにあたり特別企画
<新訳付き2枚組み1枚価格>

【制作者より】ことの始まりは、安原氏の永年の親友であった浜田氏が亡くなり、残されたレコードコレクションの整理を安原氏が任されたことにあります。多くは日本盤LPでしたが中にワルター「大地の歌」の英ロンドン盤がありました。非常にきれいなものでほとんど聴かれてない様子のものです。
 この浜田盤の音が従来LPやCDで流布しているものとは響きが違い、オーケストラが前面に出てディテールもクリアに入っている音でした。いままで音が違うという記述を見たことがないので、音の違う理由はわかりません。単にカッティングマシンの特性が違ったのか、テープの修正を行ったのか、あるいはこれはヴォーカルのバランスを修正したのか、いずれにせよ通常聴く音と浜田盤の音は違っています。ヴォーカル主体の曲なので流布版の音でよいと思いますが、ワルターがウィーン・フィルにどう要求していたのかは浜田盤の方が興味深く聴くことができます。
 発売に当たってどちらを採用するか迷いに迷った挙句、それぞれに音響的にも音楽的にも意味があると考え両方を残すことにしました。流布しているバランスのものは、最も音がしっとりしていて発売も古そうな安原盤(英ロンドンLLオレンジラベル)を採用しました。
(相原 了)


 近頃、予期せぬ出来ごとが多い。こちら年の功も手伝って、よほどの事件でなければ驚かなくなっているのだが、これには驚いてしまった。なにしろブルーノ・ワルター指揮のウィーン・フィルが、カスリーン・フェリアー、ユリウス・パツァークと1952年に録音、英デッカの古今不滅の名盤と称えられているマーラーの“Das Lied von der Erde”『大地の歌』には、従来から親しまれているものの他に、オーケストラの多彩な演奏をより前面に出し、精緻な表現のディテールをクリア・アップして、声楽パートとの総合的な音響バランスを整えた別のプレスがあったのだから。
(中略)もう一度、今回のオーケストラ主体の新しい(と思われる)プレスの英ロンドン黒ラベル盤による復刻を聴き直してみると、これは!と思うほど、全曲、ワルターの指揮がいちだんと精彩を発揮、凄みさえ感じさせる楽章があるのを再確認させられる。劈頭の「現世の苦を詠う酒宴歌」での中間部、今回の歌詞の翻訳者甲斐貴也氏が指摘された“第3連を「悲歌」と考える”解釈を正当化するようなワルターの指揮は、ウィーン・フィルから冷え冷えとした血も凍るような寂寥感を響かせるのが明瞭化して絶妙だし、続く「秋に寂しき者」の16分音符で動く第1vnの抑制した表情、オーボエの哀愁を含んだ節回し、「美について」における奔放多彩な表現と鮮やかな対応、「春に酔える者」の感心するほかない精妙かつ的確なマーラーの譜面の指示の再現力など、従来の素晴らしさにさらにヴェール一枚ほど剥がしたかのような、オーケストラの響きのみずみずしさを聴きながら、以前にも書いたことだが、この愛する名盤も、知らず知らずのうちに自分と一緒に年をとり、録音も古びて聴きづらくなるのか、と諦めていたところ、今回の奇蹟の復刻盤にふれて、ああ良かった!これを聴けてと、満足感に頬がゆるむのを覚えた。
(小林利之)

マーラー:
・「大地の歌」
 現世の苦を詠う酒宴歌(8'31")
 秋に寂しき者(9'11")
 青春について(3'00")
 美について(6'45")
 春に酔えるもの(4'26")
 別れ(28'21")
・リュッケルトの詩による3つの歌
 私は俗世から消え失せた(5'25")
 優しい香りを吸った(2'45")
 真夜中に(6'18")

 キャスリーン・フェリアー(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ブルーノ・ワルター(指)
 1952年Deccaセッション録音【音源:UK-London LP(2種)】
 歌詞対訳 甲斐貴也

CDは国内プレスとなります。

収録曲   

  • 01. 現世の苦を詠う酒宴歌
  • 02. 秋に寂しき者
  • 03. 青春について
  • 04. 美について
  • 05. 春に酔えるもの
  • 06. 別れ
  • 07. 私は俗世から消え失せた
  • 08. 優しい香りを吸った
  • 09. 真夜中に

ユーザーレビュー

総合評価

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1枚目がヴォーカル主体バージョン、2枚目...

投稿日:2007/12/26 (水)

1枚目がヴォーカル主体バージョン、2枚目がオーケストラ主体バージョンで、曲目は2枚とも全く同じです。1枚目はいつも聞く「大地の歌」ですが、2枚目は確かにオーケストラの音が鮮明に捉えられていて、通常の状態では歌手の声に隠れてはっきりしない細かいニュアンスがよく聞き取れます。どうしてこんな盤が残っていたのかはわかりませんが、興味深く聞かせてもらっています。

son さん | 秋田 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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