ヴィオラ奏者の愛好曲クラークのソナタ
そして同時代のヨーク・ボウエンのソナタも収録!
フィンランドのヴィオラ奏者ハンナ・ホホティによる演奏!
フィンランドのヴィオラ奏者ハンナ・ホホティとピアニストのアンナ・クヴァヤの初めてのデュオ・アルバム。レベッカ・クラークとヨーク・ボウエンという同世代のイギリスの作曲家が20世紀初期に書いたソナタを「オリジナル楽器」で演奏したい、その思いから生まれました。
ヨーク・ボウエン[1884-1961]の『ヴィオラ・ソナタ第1番ハ短調』は彼が20歳の時の作品です。意外な展開や和声語法と独自の表現法による「アレグロ・モデラート」「ポコ・レント・エ・カンタービレ」「終曲。プレスト」の3楽章で書かれています。ライオネル・ターディスとボウエンのデュオで初演されました。
レベッカ・クラーク[1886-1979]のソナタは、アメリカに移住した彼女の隣人だったエリザベス・スプレーグ・クーリッジの主宰する作曲コンペティションに応募して、ブロッホの作品とともに第1位に選ばれた作品です。1919年のバークシャー音楽際で初演され好評を得ました。彼女が強い影響を受けたドビュッシーとヴォーン・ウィリアムズを思わせる語法の「インぺトゥオーゾ」の第1楽章。「ヴィヴァーチェ」の第2楽章、「アダージョ」とヴィオラの音域をいっぱいに使った「アレグロ」の第3楽章。クラークのソナタはヴィオラ奏者の愛好曲になり、ティモシー・リダウトもアルバム『ライオネル・ターティスに捧ぐ』で演奏していました。
ハンナ・ホホティは、ロンドンの王立音楽アカデミーでガーフィールド・ジャクソンの教える修士課程を修了、2017年からヘルシンキ都市圏のタピオラ地区の室内楽シーンで活動しています。アンナ・クヴァヤとのピリオド楽器による室内楽演奏や、エレクトロ=アコースティック音楽に深く関わってきました。このアルバムではガット弦を張ったヴィオラで演奏しています。
アンナ・クヴァヤ[1979-]はソリスト、室内楽とオーケストラのピアニスト、フォルテピアノ奏者として、古典から現代まで幅広い時代の音楽をレパートリーに活躍しています。ソロ・アルバム『河に住む』、クラリネットとのデュオによる『ソワレシュテュッケ』といったアルバムが「Alba Records」からリリースされ好評を受けてきました。このアルバムでは1874年製のプレイエル・ピアノを弾いています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ボウエン:ヴィオラ・ソナタ第1番ハ短調 Op.18(1905)
● クラーク:ヴィオラ・ソナタ(1919)
ハンナ・ホホティ(ヴィオラ)
アンナ・クヴァヤ(ピアノ/Pleyer, 1874)
録音方式:ステレオ(デジタル)