ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

Fidelio: Furtwangler / Vpo Modl Windgassen Jurinac Frick Edelmann

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
7644962
組み枚数
:
1
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD

収録曲   

  • 01. Fidelio (gesamtaufnahme)

ユーザーレビュー

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いかにもフルトヴェングラーならではの彫の...

投稿日:2011/07/09 (土)

いかにもフルトヴェングラーならではの彫の深い素晴らしい名演だ。本演奏はスタジオ録音であり、セリフのみの箇所を大幅にカットしていることもあって、ライヴ録音における極めて燃焼度の高いドラマティックな演奏を成し遂げる常々のフルトヴェングラーとはいささか異なった演奏と言えるが、悠揚迫らぬインテンポによって濃密に曲想を進めていくなど深沈とした奥深さを湛えているのが素晴らしい。なお、フルトヴェングラーには、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」については、本演奏のほかにも1950年のザルツブルク音楽祭でのライヴ録音盤(数年前にオーパスが見事な復刻を行った。)があり、それは本演奏とは異なって極めてドラマティックな演奏であるとともに、歌手陣がきわめて豪華であることからそちらの方を上位に置く聴き手も多いとは思うが、本演奏にも優れた箇所も多く存在するところであり、容易には優劣はつけられないのではないだろうか。また、本演奏においては各登場人物の深層心理に鋭く切り込んでいく彫の深さが際立っており、とりわけ第2幕冒頭の序奏などにおいては、1950年盤以上に奥行きのある表現を展開しているなど、その筆舌には尽くし難いような深沈たる荘重さは、フルトヴェングラーとしても最晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのではないだろうか。また、フルトヴェングラーは、1950年盤と同様に、レオノーレ序曲第3番を、マーラーが慣習づけた流儀にしたがって終結部(第2幕第2場)の直前に配置しているが、これが冒頭の序曲ともども凄い演奏だ。両曲ともに冒頭からしていわゆるフルトヴェングラー節全開。あたかも交響曲に接するのと同様のアプローチで、劇的でなおかつ重厚な演奏を繰り広げており、スケールは雄渾の極み。とりわけレオノーレ序曲第3番においては、終結部のトゥッティに向けて畳み掛けていくような緊迫感と力強さは圧巻の迫力を誇っていると言える。このように、序曲及びレオノーレ序曲第3番だけでも腹がいっぱいになるほどの密度の濃い演奏を成し遂げていると言えるだろう。歌手陣はさすがに1950年盤の豪華さには劣っているが、それでもマルタ・メードルやヴォルフガング・ヴィントガッセン、オットー・エーデルマンなどの一流歌手陣が最高の歌唱を繰り広げていると言える。フルトヴェングラーの統率の下、最高のパフォーマンスを示したウィーン・フィルやウィーン国立歌劇場合唱団にも大きな拍手を送りたい。録音は1953年のスタジオ録音であり、従来盤でもフルトヴェングラーのCDとしては比較的満足できる音質であったが、今般のSACD化によって見違えるような鮮度の高い音質に生まれ変わった。とりわけ、第1幕の終結部の囚人の合唱や第2幕第2場の囚人と民衆の合唱、各歌手陣の息遣い、そして第2幕冒頭の低弦の細やかな動きまでが鮮明に再現されるのは、殆ど驚異的ですらあると言える。いずれにしても、フルトヴェングラーによる歴史的な名演を、現在望み得る最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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申し分無しの素晴らしい復刻.まさにいうこ...

投稿日:2011/07/05 (火)

申し分無しの素晴らしい復刻.まさにいうこと無し.もともと名演として知られていたが,この復刻で細部までよく伝わるようになり,恐ろしく細かい仕上げの行き届いた,絶品の名演であることがよりはっきりした.彫りの深いドラマティックな演奏ながら,あらゆる瞬間が気品に満ちている.

C-utelove さん | 京都府 | 不明

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人物・団体紹介

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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